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第11話 無声の操言士と二人の動揺
6.できること(中)
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「行き先は? 王都に戻るのかい」
「いえ。僕らは本来、紀更の修行のために祈聖石を巡る旅をしている身分です。予定通りコルスカ、モンタ漁村、そしてンディフ墓地を目指します」
「ピラーオルドがまだ近くにいて、また襲われる可能性があるのに?」
「もし仮にピラーオルドが僕らを狙っているとして」
王黎はタクトの推測を肯定せず、あくまでも仮定の話であるという体で話した。
「一か所にとどまる獲物よりも動き回る獲物の方が狙いにくいでしょう。無傷ではありませんでしたが、僕らのこの人数なら交戦して追い払うこともできました」
「ピラーオルドが昨夜以上の人数でやって来たら?」
「本当に危ない場合は、近くの都市部にとどまります。王都を出る前、ラファル部長にもそう言ってきました」
「都市部の操言士、あるいは騎士と共闘できるからか」
「もとより、ピラーオルドについては三公団すべての力を上げて対処すべき問題です。僕らだけでどうこうできることじゃありませんから」
「ふむ」
狙われていると仮定したうえでの話だが、狙われた者はどう動くことが正解なのか、タクトにも自信を持って推せる解はない。机上の空論を振りかざすよりも、実際に現場にいる本人たちの感覚や判断を支援する方がより賢明な対応だろう。タクトはそう納得することにした。
「わかった。旅を続けるのに必要なものがあれば言ってくれ。それと、明日のムクトル長老の火葬にはぜひ顔を出してほしい。君たちが来れば、長老も喜ぶだろう」
「はい」
今にも泣き出しそうな紀更が返事をする。
そして一行は、支部長室を後にした。
「王黎師匠、いまここで、何か私たちにできることはないでしょうか」
カルディッシュ城を出て城下町に下りたところで紀更の足が止まった。
「ないこともないと思うけど、僕らは一時的に滞在しているだけの旅の身だしねえ」
「じゃあ、あの……街の中を見てきてもいいですか」
悔しそうな泣きそうな表情で、紀更は王黎を見上げた。
人々を支える操言士でありながら都市部の緊急事態に何もせずにいることが、紀更にはどうしてもできない。何か自分にできることがあるなら役に立ちたいと強く思った。
「いいよ。僕は宿に戻って王都への報告の手紙を書くから。ただ、もしもできそうなことがあっても勝手に動かないこと。必ずカルディッシュ操言支部の指示で動くんだよ」
「はい、わかりました」
「ユルゲンくん、紀更に付いていってあげてくれる?」
「ああ。そっちは?」
「僕の護衛はエリックさんかな。まあ、宿に戻るだけですけどね」
「前回の旅より気が抜けないな」
エリックは少し深いため息をつくと、王黎と共に宿に向かうために右手の道を進んだ。
「あの、ユルゲンさん」
「好きに行けばいい」
行き先を相談しようとした紀更に、ユルゲンは低い声で言った。
紀更は頷くと、城門を背にして直進する。詳しい場所はわからないが、まっすぐ行けば東に進むことになり、火事現場にたどり着けるはずだ。
「やり口は同じだが、いつどこから来るかわからないのは厄介だな」
「そうですね」
二人は並んで歩く。
ラフーアやポーレンヌ、そして昨夜。都市部を襲撃するピラーオルドの手口は毎回ほぼ同じだ。しかし街のどこで火事が起きるのか、どんな怪魔が出現するのか、そしてそれはいつなのか、それらは予測できないので毎度彼らに先手を打たれる形になる。
「ユルゲンさん、訊いてもいいですか」
「なんだ」
「昨夜、ライオスさんにした質問……どうしてあの質問だったんですか」
――お前らの言う闇神様ってのはヤオディミスのことなのか。
ライオスやアンジャリに問いただしたいことは山のようにあった。しかし、答えないライオスにユルゲンは「ひとつだけ」と言ってその質問を投げかけた。その結果、どうやらピラーオルドが呼んでいる「闇神様」というのは人間らしいということがわかったが、ユルゲンがあえてその質問をした意図が紀更にはわからなかった。
「始海の塔でラルーカから話を聞いた時、俺が一番印象に残ったのは怪魔のことだ」
「はい。そう言っていましたね」
「傭兵という仕事柄、怪魔はある意味商売相手だ。批判を承知で言えば、怪魔がいるから俺たち傭兵は怪魔退治で食っていける。けど、人間の生活の安全を脅かす怪魔なんて当然いない方がいい。だが怪魔はいる。それはなぜなのか。怪魔は神様が作った存在なのか。それともフォスニア建国者のザンドラ女王が作ったものなのか」
「その答えの鍵になっているのが神様だと?」
「そうだと俺は思う」
王黎やタクト、エレノアが話すのを黙って聞きながらユルゲンは考え続けていた。
人々を襲う脅威、怪魔。普通の生物とは違う凶悪なその存在が、なぜこの大陸にいるのか。怪魔を根本的に全滅させることはできないのか。
国や人の「歴史」という壮大なテーマを考えるつもりはないが、タクトたちが気にする過去のこともユルゲンが気にする怪魔という存在も、すべては「神様」に端を発している。この世界を創り、人間に力を与えたという光の神様カオディリヒスと、オリジーアでは良い扱われ方をしていない闇の神様ヤオディミス。すべての始まりは「神様」なのだ。
「もしも〝闇神様〟が本当に神様なら、俺たち普通の人間に抗う術はない。そう思ったんだが、どうも違うみたいだったな。それどころか、意味不明な単語がまた増えた」
「〝レプティのしすぎ〟……ですね」
それはライオスが口にした言葉だ。
紀更もユルゲンも、「レプティ」という単語をこれまでに聞いたことがない。
「レプティのしすぎで人間じゃなくなりかけてる……レプティってなんだ? 人間じゃなくなりかけてるというのは比喩か? それとも文字通り人間でなくなって……じゃあ何になってるんだ。神様か、それとも怪魔か」
ユルゲンの独り言のような問いに紀更は何も返せない。ただ、心に思う疑問は彼と同じだった。
「もしもいまクォンやラルーカと話せたら、何かわかるのかねぇ」
ユルゲンは投げやり気味に言い放った。
始海の塔にいたクォンとラルーカは、紀更たちの知らなかったことを教えてくれた。だが紀更たち同様にわからないことも多いようで、明確な答えを教えてくれるわけでもなかった。
「どうすればわかるんでしょうか」
ヒントはたくさん得ているはずなのに。
どれとどれを結び付ければいいのかわからない。
何か重要なことを見落としているような気もする。
ピラーオルドのこと、怪魔のこと。なぜ王黎が狙われるのか。そして始海の塔を目指した理由。一番知りたかったこと――なぜ自分に操言の力が宿ったのか。その答えもいまだにさっぱりわからない。
――まだまだ知らないことがある。できることならこの世界のすべてを取りこぼさず、知っておきたいんだ。
(私も王黎師匠と同じだわ……全部知りたい。わからないままでいたくない)
悩みながらも東を目指して歩いた紀更とユルゲンは、まだ焦げた臭いのただよう畑に出た。そこでは数人の操言士と住人たちが、焦げた畑をどうしようかと相談していた。
「皆さん、何をしてるんですか」
畑の周囲であれこれと話し合っている様子の操言士の輪に、紀更は声をかけた。
「ん? 見ない顔の操言士だな」
「あっ、失礼しました。王都の操言士で、守護部所属の紀更といいます。祈聖石巡礼の旅の途中なんです」
「紀更……もしかしてあの王黎の弟子!?」
「特別な操言士か!」
「へえ、君が!」
紀更が名乗ると、性別も年齢もばらばらの操言士たちがみなこぞって反応した。紀更は返答に困ったが、すぐに操言士たちは落ち着きを取り戻して紀更に現状を説明してくれた。
「消火はしたんだが、灰が残ったままだからね。畑から灰だけを取り除きたいんだが、結構な量があるから重労働になりそうなんだ」
「灰を取り除く……操言の力を使ってですか」
「そうだよ。見ててごらん」
王黎よりやや年上と思われる男性操言士がそう言って、操言の力を使う。すると真っ黒に焦げた土が震えて、その中かから白っぽい灰だけが浮かび上がった。
「こうして灰だけを持ち上げて、別の場所に移すんだ。でも土と灰を選別するイメージを維持するのが難しくてね。頭の中で両者の境目がなくなると、土ごと全部持ち上がってしまうんだ」
「土と灰のイメージ……違いは色ですか」
紀更が問うと、カルディッシュの操言士や近くにいた住人たちは口々に呟いた。
「色もだし、手触り、匂い、大きさもかな」
「まあ、少しくらいなら灰は残しておいてもいいんだがなあ」
「燃えカスからまた火がつくとも限らないし、危ないわよ」
困った表情を浮かべる彼らをよそに、紀更は燃えた田畑を見渡す。広く作物の茂っている場所だが、眼前に広がる部分は燃えて焦土がむき出しになっている。わずかに残っている、黒く焦げた枝の残骸が痛々しかった。
(土と灰じゃなくて……)
紀更は、実家の呉服屋を思い出す。店の一階の生地棚には常に様々な色の布があった。客の要望でそれらの布を広げて裁断することは、店番中に紀更もよくやった仕事だ。
(粒じゃなくて面で考えればいい)
土と灰だけで考えたら、それは粒と粒にすぎない。粒をひとつずつ選り分けるイメージは、確かに繊細で維持するのが難しいだろう。
しかしここに広がっているのは粒ではなく、粒が集まってできた一枚の生地。そう考えたらどうだろうか。
【緑の根が張り、それを受け止めるやわき茶色の土よ】
紀更は両手を広げて言葉を紡いだ。
「いえ。僕らは本来、紀更の修行のために祈聖石を巡る旅をしている身分です。予定通りコルスカ、モンタ漁村、そしてンディフ墓地を目指します」
「ピラーオルドがまだ近くにいて、また襲われる可能性があるのに?」
「もし仮にピラーオルドが僕らを狙っているとして」
王黎はタクトの推測を肯定せず、あくまでも仮定の話であるという体で話した。
「一か所にとどまる獲物よりも動き回る獲物の方が狙いにくいでしょう。無傷ではありませんでしたが、僕らのこの人数なら交戦して追い払うこともできました」
「ピラーオルドが昨夜以上の人数でやって来たら?」
「本当に危ない場合は、近くの都市部にとどまります。王都を出る前、ラファル部長にもそう言ってきました」
「都市部の操言士、あるいは騎士と共闘できるからか」
「もとより、ピラーオルドについては三公団すべての力を上げて対処すべき問題です。僕らだけでどうこうできることじゃありませんから」
「ふむ」
狙われていると仮定したうえでの話だが、狙われた者はどう動くことが正解なのか、タクトにも自信を持って推せる解はない。机上の空論を振りかざすよりも、実際に現場にいる本人たちの感覚や判断を支援する方がより賢明な対応だろう。タクトはそう納得することにした。
「わかった。旅を続けるのに必要なものがあれば言ってくれ。それと、明日のムクトル長老の火葬にはぜひ顔を出してほしい。君たちが来れば、長老も喜ぶだろう」
「はい」
今にも泣き出しそうな紀更が返事をする。
そして一行は、支部長室を後にした。
「王黎師匠、いまここで、何か私たちにできることはないでしょうか」
カルディッシュ城を出て城下町に下りたところで紀更の足が止まった。
「ないこともないと思うけど、僕らは一時的に滞在しているだけの旅の身だしねえ」
「じゃあ、あの……街の中を見てきてもいいですか」
悔しそうな泣きそうな表情で、紀更は王黎を見上げた。
人々を支える操言士でありながら都市部の緊急事態に何もせずにいることが、紀更にはどうしてもできない。何か自分にできることがあるなら役に立ちたいと強く思った。
「いいよ。僕は宿に戻って王都への報告の手紙を書くから。ただ、もしもできそうなことがあっても勝手に動かないこと。必ずカルディッシュ操言支部の指示で動くんだよ」
「はい、わかりました」
「ユルゲンくん、紀更に付いていってあげてくれる?」
「ああ。そっちは?」
「僕の護衛はエリックさんかな。まあ、宿に戻るだけですけどね」
「前回の旅より気が抜けないな」
エリックは少し深いため息をつくと、王黎と共に宿に向かうために右手の道を進んだ。
「あの、ユルゲンさん」
「好きに行けばいい」
行き先を相談しようとした紀更に、ユルゲンは低い声で言った。
紀更は頷くと、城門を背にして直進する。詳しい場所はわからないが、まっすぐ行けば東に進むことになり、火事現場にたどり着けるはずだ。
「やり口は同じだが、いつどこから来るかわからないのは厄介だな」
「そうですね」
二人は並んで歩く。
ラフーアやポーレンヌ、そして昨夜。都市部を襲撃するピラーオルドの手口は毎回ほぼ同じだ。しかし街のどこで火事が起きるのか、どんな怪魔が出現するのか、そしてそれはいつなのか、それらは予測できないので毎度彼らに先手を打たれる形になる。
「ユルゲンさん、訊いてもいいですか」
「なんだ」
「昨夜、ライオスさんにした質問……どうしてあの質問だったんですか」
――お前らの言う闇神様ってのはヤオディミスのことなのか。
ライオスやアンジャリに問いただしたいことは山のようにあった。しかし、答えないライオスにユルゲンは「ひとつだけ」と言ってその質問を投げかけた。その結果、どうやらピラーオルドが呼んでいる「闇神様」というのは人間らしいということがわかったが、ユルゲンがあえてその質問をした意図が紀更にはわからなかった。
「始海の塔でラルーカから話を聞いた時、俺が一番印象に残ったのは怪魔のことだ」
「はい。そう言っていましたね」
「傭兵という仕事柄、怪魔はある意味商売相手だ。批判を承知で言えば、怪魔がいるから俺たち傭兵は怪魔退治で食っていける。けど、人間の生活の安全を脅かす怪魔なんて当然いない方がいい。だが怪魔はいる。それはなぜなのか。怪魔は神様が作った存在なのか。それともフォスニア建国者のザンドラ女王が作ったものなのか」
「その答えの鍵になっているのが神様だと?」
「そうだと俺は思う」
王黎やタクト、エレノアが話すのを黙って聞きながらユルゲンは考え続けていた。
人々を襲う脅威、怪魔。普通の生物とは違う凶悪なその存在が、なぜこの大陸にいるのか。怪魔を根本的に全滅させることはできないのか。
国や人の「歴史」という壮大なテーマを考えるつもりはないが、タクトたちが気にする過去のこともユルゲンが気にする怪魔という存在も、すべては「神様」に端を発している。この世界を創り、人間に力を与えたという光の神様カオディリヒスと、オリジーアでは良い扱われ方をしていない闇の神様ヤオディミス。すべての始まりは「神様」なのだ。
「もしも〝闇神様〟が本当に神様なら、俺たち普通の人間に抗う術はない。そう思ったんだが、どうも違うみたいだったな。それどころか、意味不明な単語がまた増えた」
「〝レプティのしすぎ〟……ですね」
それはライオスが口にした言葉だ。
紀更もユルゲンも、「レプティ」という単語をこれまでに聞いたことがない。
「レプティのしすぎで人間じゃなくなりかけてる……レプティってなんだ? 人間じゃなくなりかけてるというのは比喩か? それとも文字通り人間でなくなって……じゃあ何になってるんだ。神様か、それとも怪魔か」
ユルゲンの独り言のような問いに紀更は何も返せない。ただ、心に思う疑問は彼と同じだった。
「もしもいまクォンやラルーカと話せたら、何かわかるのかねぇ」
ユルゲンは投げやり気味に言い放った。
始海の塔にいたクォンとラルーカは、紀更たちの知らなかったことを教えてくれた。だが紀更たち同様にわからないことも多いようで、明確な答えを教えてくれるわけでもなかった。
「どうすればわかるんでしょうか」
ヒントはたくさん得ているはずなのに。
どれとどれを結び付ければいいのかわからない。
何か重要なことを見落としているような気もする。
ピラーオルドのこと、怪魔のこと。なぜ王黎が狙われるのか。そして始海の塔を目指した理由。一番知りたかったこと――なぜ自分に操言の力が宿ったのか。その答えもいまだにさっぱりわからない。
――まだまだ知らないことがある。できることならこの世界のすべてを取りこぼさず、知っておきたいんだ。
(私も王黎師匠と同じだわ……全部知りたい。わからないままでいたくない)
悩みながらも東を目指して歩いた紀更とユルゲンは、まだ焦げた臭いのただよう畑に出た。そこでは数人の操言士と住人たちが、焦げた畑をどうしようかと相談していた。
「皆さん、何をしてるんですか」
畑の周囲であれこれと話し合っている様子の操言士の輪に、紀更は声をかけた。
「ん? 見ない顔の操言士だな」
「あっ、失礼しました。王都の操言士で、守護部所属の紀更といいます。祈聖石巡礼の旅の途中なんです」
「紀更……もしかしてあの王黎の弟子!?」
「特別な操言士か!」
「へえ、君が!」
紀更が名乗ると、性別も年齢もばらばらの操言士たちがみなこぞって反応した。紀更は返答に困ったが、すぐに操言士たちは落ち着きを取り戻して紀更に現状を説明してくれた。
「消火はしたんだが、灰が残ったままだからね。畑から灰だけを取り除きたいんだが、結構な量があるから重労働になりそうなんだ」
「灰を取り除く……操言の力を使ってですか」
「そうだよ。見ててごらん」
王黎よりやや年上と思われる男性操言士がそう言って、操言の力を使う。すると真っ黒に焦げた土が震えて、その中かから白っぽい灰だけが浮かび上がった。
「こうして灰だけを持ち上げて、別の場所に移すんだ。でも土と灰を選別するイメージを維持するのが難しくてね。頭の中で両者の境目がなくなると、土ごと全部持ち上がってしまうんだ」
「土と灰のイメージ……違いは色ですか」
紀更が問うと、カルディッシュの操言士や近くにいた住人たちは口々に呟いた。
「色もだし、手触り、匂い、大きさもかな」
「まあ、少しくらいなら灰は残しておいてもいいんだがなあ」
「燃えカスからまた火がつくとも限らないし、危ないわよ」
困った表情を浮かべる彼らをよそに、紀更は燃えた田畑を見渡す。広く作物の茂っている場所だが、眼前に広がる部分は燃えて焦土がむき出しになっている。わずかに残っている、黒く焦げた枝の残骸が痛々しかった。
(土と灰じゃなくて……)
紀更は、実家の呉服屋を思い出す。店の一階の生地棚には常に様々な色の布があった。客の要望でそれらの布を広げて裁断することは、店番中に紀更もよくやった仕事だ。
(粒じゃなくて面で考えればいい)
土と灰だけで考えたら、それは粒と粒にすぎない。粒をひとつずつ選り分けるイメージは、確かに繊細で維持するのが難しいだろう。
しかしここに広がっているのは粒ではなく、粒が集まってできた一枚の生地。そう考えたらどうだろうか。
【緑の根が張り、それを受け止めるやわき茶色の土よ】
紀更は両手を広げて言葉を紡いだ。
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