NOT PERFECT

第1章

脱出

独房での生活は最悪だった。何も無い部屋に1人、食事は無し、飲み物は雨水を飲み(屋根はないし、雨も排気ガスで相当汚れていたはずだ)
雨が降らなければ自分の尿を飲む
。

幸い3、4日程しかそこにいなかった。上から垂らされるロープを伝って夜、脱出したからだ。周りは恐らく森だろう。微かに木が見えた。
かなりの美女が助けてくれたようだ。
「あの、ありがとうごz」
「静かにして、近くにいるロボットに気付かれる」
性格はタイプでは無いようだ。
「移動」
彼女が小声でそう言うと、目の前の光景が、コンクリートで出来た無機質で少しだけ明るい部屋に一瞬で切り替わった。沢山の精密機械って感じの機会があった。
かなりの人がこちらを囲んでみていた。


「ようこそ、革命軍へ。」


ここは政府が唯一武力行使を許可している、反社会的勢力、革命軍の拠点だった。

「で、貴方のskillは？」さっきの美女が尋ねる。
「あ、ありません」
一気に場がザワ付き始めた。
「ほんとに無いの？！」
「は、はい」
美女を含める3人がこの部屋に2つあるドアのうちの一つから出ていった。なにか話し合うようだ。他の人間も自分と話すのを禁止されているのか、誰も話しかけてこない。


そう言えばおっちゃんは？
何故助けられた？
skillを持っていない人間だって全世界の約60億人のうちの約6000万人いるのに、何故そこまで驚く？
次々に疑問が湧いて言っては消える。13歳の少年にとっては急すぎる出来事だった。


まるで、物語のあらすじだけを更に簡単なものにして読んでいるようだ。


暫くして、別室に行った奴らが帰ってきた。


皆マントを羽織っているのだが、1人だけ書かれた模様が違う奴がいた、おそらくリーダーなのだろう。


リーダーは1歩前に出て来た。


「お前を今日から鍛えることにする」


は？なんだって？