彼の愛に堕ちて溺れて

螢日ユタ

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episode2

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「ねぇ未來、下着、邪魔でしょ? ほら、そんなの早く脱いで直接触りなよ? 自分でもっと気持ち良くしてごらん? そうじゃないとずーっとこのままだよ?」

「――ッ」


私が物足りないという表情をしていたのだろうか? 夏輝は私のブラジャーを外した後で、下着を脱いで直接触るよう指示してきた。


私はそんな彼の言葉に小さく頷くと自らスカートや下着を脱ぎ捨て、夏輝の前で私だけが一糸纏わぬ姿を晒す状態になっていた。


彼氏でも何でもない昨日会ったばかりの男の部屋で一人だけ裸になって、自慰行為を披露するというこの状況。


もはや恥ずかしいなんて言葉じゃ足りないくらい。


それでも、夏輝に言われたらしてしまう。


だって、夏輝に嫌われたくない。


数いるかもしれないセフレの中でも一番で有りたいから、私は夏輝から言われたことは断らない。


彼が喜んでくれるなら、どんなに恥ずかしいことでもしようと決めてしまえるくらいに夏輝に堕ちている。


「……っん、あ……っは、ぁッ」


恥ずかしさを我慢しつつ、気持ち良くなりたい私は膣内でゆっくり自身の指を動かしていく。


くちゅくちゅという卑猥な音が響き、夏輝に見られていることに興奮しながら指を動かしていくけど、やっぱりどこか物足りない。


「どうしたの?」

「……っ、なつき、……いじわるしないで……っ」


夏輝はただ私の行為を眺めているだけで胸すら触れてくれなくなったので、夏輝の顔を見上げて触れて欲しいことをアピールしてみるも、


「ほら、もっと見せて? 俺は今、未來が、一人でしてるところを見たいんだよ。そんなんでイケるの? ここも自分で弄らないと」

「――っあ、やぁっ」


言いながら空いている左手を掴んでくるとそのまま胸へと持っていかれ、私の手の上に夏輝が自身の手を重ねて来て、胸の上を滑らせるように上下させて動かしてくる。


あくまでも夏輝の手によって動かされているのだけど、自分の指で胸を刺激しているからなのか触れられるときとはまた違った気持ち良さがある。


「未來、こっちの手が止まってるよ? 胸が気持ち良いのは分かったけど、それで右手が疎かになったんじゃ駄目でしょ?」


うえを弄ることに集中すると膣内したを弄る手が疎かになってしまい、そのことを注意してきた夏輝は私の左手に添えていた自身の手を今度は右手へ持ってきて重ねるように置いて、


「――ほら、こっちも動かして」


私の右手を上からゆっくり動かしてきて蜜口をゆっくり撫でるように滑らせてくると、そのまま敏感な突起に指を這わせてくる。
 

「やっ、……そこは、やだっ」


触れているのは自分の指だけど、その指を動かしているの夏輝で、自分で触れるとき以上に感じていき、突起は弾けそうなくらいに膨らんでいく。


「ここ、こんなに充血させてヒクつかせて……未來は本当可愛いね。ほら、どうして欲しい? 今なら未來の言うこと、聞いてあげるよ」


私の脚を大きく開き、蜜が溢れるそこをマジマジと見つめた夏輝は私にどうして欲しいかを尋ねてくる。


「……なつきのが、ほしい……」


恥ずかしいけど早く夏輝のモノを挿れて欲しくて堪らない私は涙目になりながら懇願すると、


「少し意地悪し過ぎたね、ごめんね、未來ちゃん」


言いながら優しく頭を撫でてくれた夏輝は私の身体を優しく寝かせてくれると、ズボンと下着を下げて避妊具を付け、


「それじゃあ良い子にはご褒美をあげるね――」


耳元で囁くように言いながら私の膣内へ自身のモノを挿れてきた。


「――ッあぁ、んッ!」


入った瞬間から、一気に貫かれるような感覚に陥る。


敏感になり過ぎて、挿入された瞬間にイキかけた私は何とか耐えたものの、夏輝のモノが大きく蠢くように膣内ナカを掻き回しながら暴れていて、夏輝が動くたび、私はただただ喘ぎ声を上げながら上り詰めてくる快楽に身を震わせていく。


たった1日で、私の膣内は夏輝の形を完全に覚えてしまったようで、もっと、もっとと欲しがっているようだ。


「未來の膣内ナカ、気持良すぎ――ッ」

「っあ、……はぁ、んッぁ、ぁあ!」


夏輝もどこか余裕が無さそうに言葉を発しながら腰の動きを更に強めてくるので、私の身体はそれに反応しつつ、自然と声も大きくなっていき――

「――ッう、」

「――ッぅぁあ!!」


何度か強めに腰を打ち付けられた刹那、夏輝が小さく呻くような声を上げたのと同時に私の身体も快楽の波が押し寄せていき、絶頂を迎えた私も我慢出来ずに一際大きな声を上げながら身体の力が一気に抜けていった。


「はぁ、……っ、はぁ……」


辛うじて意識はあるものの息は荒く、ベッドの上に横たわりながら呼吸を繰り返す。


そんな中夏輝は、


「未來はまだ、これくらいじゃ満足、出来ないよね?」


なんて言いながら半ば無理矢理身体を起こして来ると、


「――ッん、……んんっ」


顎を持ち上げて強引に口付けてくると、そのまま舌を入れてきて激しい口づけへ持っていかれる。


意地悪な夏輝も、優しい夏輝も好き。


強引なのも、嫌いじゃない。


彼の全てが好きで、彼に求められることが嬉しくて、まだまだ上手く力の入らない身体で夏輝を必死に求めていく。


「――未來は本当、可愛い。これまで出逢った子の中で一番俺の好みだよ――」

「――ッん、」

「この家にずっと閉じ込めておきたいくらい――」


それならいっそのこと、私を夏輝の傍に置いてよ。この部屋に閉じ込めてよ。


そんなこと口には出来ないから、ただただ私は夏輝を求めてキスを強請る。


今日が終わったら、次はいつ会えるのかな? すぐに連絡くれるのかな? これっきりだったら、どうしよう……。


情熱的なキスの最中にこんなことを考える程に、私の心は不安で堪らない。


「――未來、何、考えてるの?」

「……え?」

「不安で堪らないって表情してる」

「……っ、」

「何? 言ってごらん?」

「でも……言ったら、夏輝、私のこと、嫌いになるかも……」

「何で?」

「だって……」

「いいから、言ってみて? 嫌いになんてならないから」

「…………今日が終わったら、次は、いつ、夏輝に会えるのかなって……」


こんな重い台詞、言うべきじゃ無いのは分かってる。


でも、言わずにはいられなかった。


すると、私の言葉を聞いた夏輝は、


「んー、そうだね。確実に約束は出来ないけど、なるべく早く連絡するから、それまで淋しくならないように、沢山俺の痕跡を残しておかないとね――」

「――ッんん、」


痕跡を残すだなんて、そんなの、余計に淋しくなっちゃうのに……。夏輝はチュッとリップ音を響かせながら口付けては、私の身体の至るところに自分の痕跡であるキスマークを付けてくる。


ねぇ、これって私にだけなのかな? キスマークを付ける心理は独占欲とか愛情の表れだって、そう信じても、いいのかな?


この夜は何度も唇を重ねて飽きるくらいにキスを交わし、


次会うときまで私の身体が夏輝を覚えていられるように、


何度も何度も奥深くまで繋がり、


意識が飛ぶまで、互いを求め続けていった――。
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