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回帰後、ミッション3 その2
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朝食の時に、上の兄上が、僕の頭をポンポンと撫でてきた。一番下と言うこともあり、15歳なのに、今だに子供扱いされる。
「兄上どうされましたか?」
「アレクあまり先を急いではいけないよ。君達は、15歳なんだから、学園に通い始めたばかりだからね。いいね」
「はい?」
兄上の言っている事が、あまりわからなかったが、学園にいく時間になったので、食堂を後にした。
下の兄上も学園に通っているが、騎士団と掛け持ちなので、既に出かけている。僕が食堂を出ると兄上と父上が話し始めた。
いけないこととは知りながら聞き耳をたてる。
「父上、多分アレクは私の言っていることを理解していません。私から言うのではなく、ここは父上から言って下さい。
ルクレシア嬢のお陰で戦争の火種となるもとを断ち切れたのです。
いまや、密かに神の加護が強い聖女ではないかといわれています。
そんな相手に婚約者とはいえ、口づけとか手を出していいのか、私には、何も言えません。
ただ二人が仲良しなので、アレクの気持もわかります。昔から手を握ったり、頰に口づけしたりしてますからね。
学園での報告書をみると、移動のたびにアレクがルクレシア嬢の席まで迎えに行き、手を繋いで歩いているのですよ」
「うむ、どうしたものか。あの鉱石も、令嬢が言っていた使い道だったし、風邪の流行の時も令嬢が薬草の輸入を言わなければ、大変な事になっていたからな。
婚約者同士たし、口づけまでなら良いのではないか?」
「いいですか、男と言うものは、好きな相手に口づけしたら、もっと触りたくなるものです。
だから、ますますアレクが、令嬢に手を出すのではと不安なのです」
「皇太子のそなたのほうが、よっぽど父親みたいだな。アレクを信じよう」
まだまだ、父上達は話しているが、どうやら、昨日の僕の発言が問題だったようだ。結局のところ、口づけまでは大丈夫みたいだ。
その先を兄上は、すっごく心配してるけど、結婚するまでは、ダメだと、わかっているから心配しなくてもいいのに。さあ、学園に行こう。
僕は学園につくと、真っ先にシアの所に行く。
言葉の挨拶はしないけど、いつもどおりの二人の挨拶、ニッコリ笑いあうこと。
神々は二人の仲が良いことを見せるのは、二人の仲が邪魔されないから良いことだといわれている。
神々は、たまに未来の事なのか、僕達の仲が壊れないようにサポートするのも大切と言われる。
だから、神々が助言をしてくれたことをしないと、シアとの仲が壊されるなんて嫌だ。
授業が終わり、それぞれ寮に帰ったり、友達と話したりして、放課後を楽しんでいる。
僕はシアの席まで迎えに行き、一緒に来てほしくて、手を握り図書館に行こうと誘った。
シアはレポートを一緒にやるんだと勘違いしてるようだ。あのレポートには、どの本がいいとか、レポートの書き方とかを話している。
壁ドン、壁を背にして愛をささやく。シアが好きだ。だから、さらに仲良くなるために壁ドンをがんばるぞ。
図書館に行く手前の渡り廊下は、図書館に行く人が来ない限り誰も通らない。
あの柱は神々がいっていた学園での、愛をささやくのに、ふさわしい場所だと僕は思う。
シアの手を引っ張り、この柱の影に連れて行く。
「アレク様、どうしました?」
壁ではない、柱だけど意味あいは一緒のはず、シアの顔の側に手をつき
「シア、好きだ」
そっと、シアの唇に僕の唇を合わせるだけの、軽い口づけをした。みるみるシアの顔は赤くなってきた。
「シア、大好きだ。ずっと一緒にいようね」
僕の気持ちをつたえて、手をつなぎ歩き始めた。シアを見ると顔を真っ赤にして、下を向いて歩いている。
多分、今日のシアは耳まで赤いので限界のようだ。
交換日記で、耳まで赤くなったらそっとしておいて欲しいと書かれていた、今日は一緒に過ごすのは無理そうだ。
寮に送るよと合図すると、必死に頷くすがたが可愛かった。
帰り際に交換日記を渡して、いつも通りに手をニギニギして別れた。
シアが聞こえるか聞こえないかの声で、小さく
「私も、アレク様が大好きです」
一瞬僕の顔見て、走って言ってしまった。
神々のミッションもクリアし、やはり助言に従うと、シアとの仲が深まる事に、改めてウロス様、エイリス様ありがとうございましたと念じた。
神々の話し合い
○ウロス「アレク、男だね。好きだ、いいね」
○エイリス「アレクの凄さは、すぐ実行することだね。でも、シアの顔みた?すっごく可愛かったね。恋する女の子って感じでいいよね」
○イリア「アレクがシアの事を好きだから良いけど、あなた達は、余計な事を今後しないのよ。アレクはある意味すなおだから、あなた達の言う事を神託みたいに聞くのです。以後気をつけて」
○オリビア「でもよかったわね、この小説のワンシーンみたいだったわ。アレクカッコよかったじゃない」
○ウロス「そうだよね、良かったよね。わかったよ。イリアそんなに怒らないで」
○オリビア「イリア、そんな怒るとシワになるわ。
今度はこの小説読んでみて、このシーンも良いのよ。
行きましょう。ウロスもエイリスも、アレクは今の所は心配なさそうだから、様子を見るだけにしましょう」
「兄上どうされましたか?」
「アレクあまり先を急いではいけないよ。君達は、15歳なんだから、学園に通い始めたばかりだからね。いいね」
「はい?」
兄上の言っている事が、あまりわからなかったが、学園にいく時間になったので、食堂を後にした。
下の兄上も学園に通っているが、騎士団と掛け持ちなので、既に出かけている。僕が食堂を出ると兄上と父上が話し始めた。
いけないこととは知りながら聞き耳をたてる。
「父上、多分アレクは私の言っていることを理解していません。私から言うのではなく、ここは父上から言って下さい。
ルクレシア嬢のお陰で戦争の火種となるもとを断ち切れたのです。
いまや、密かに神の加護が強い聖女ではないかといわれています。
そんな相手に婚約者とはいえ、口づけとか手を出していいのか、私には、何も言えません。
ただ二人が仲良しなので、アレクの気持もわかります。昔から手を握ったり、頰に口づけしたりしてますからね。
学園での報告書をみると、移動のたびにアレクがルクレシア嬢の席まで迎えに行き、手を繋いで歩いているのですよ」
「うむ、どうしたものか。あの鉱石も、令嬢が言っていた使い道だったし、風邪の流行の時も令嬢が薬草の輸入を言わなければ、大変な事になっていたからな。
婚約者同士たし、口づけまでなら良いのではないか?」
「いいですか、男と言うものは、好きな相手に口づけしたら、もっと触りたくなるものです。
だから、ますますアレクが、令嬢に手を出すのではと不安なのです」
「皇太子のそなたのほうが、よっぽど父親みたいだな。アレクを信じよう」
まだまだ、父上達は話しているが、どうやら、昨日の僕の発言が問題だったようだ。結局のところ、口づけまでは大丈夫みたいだ。
その先を兄上は、すっごく心配してるけど、結婚するまでは、ダメだと、わかっているから心配しなくてもいいのに。さあ、学園に行こう。
僕は学園につくと、真っ先にシアの所に行く。
言葉の挨拶はしないけど、いつもどおりの二人の挨拶、ニッコリ笑いあうこと。
神々は二人の仲が良いことを見せるのは、二人の仲が邪魔されないから良いことだといわれている。
神々は、たまに未来の事なのか、僕達の仲が壊れないようにサポートするのも大切と言われる。
だから、神々が助言をしてくれたことをしないと、シアとの仲が壊されるなんて嫌だ。
授業が終わり、それぞれ寮に帰ったり、友達と話したりして、放課後を楽しんでいる。
僕はシアの席まで迎えに行き、一緒に来てほしくて、手を握り図書館に行こうと誘った。
シアはレポートを一緒にやるんだと勘違いしてるようだ。あのレポートには、どの本がいいとか、レポートの書き方とかを話している。
壁ドン、壁を背にして愛をささやく。シアが好きだ。だから、さらに仲良くなるために壁ドンをがんばるぞ。
図書館に行く手前の渡り廊下は、図書館に行く人が来ない限り誰も通らない。
あの柱は神々がいっていた学園での、愛をささやくのに、ふさわしい場所だと僕は思う。
シアの手を引っ張り、この柱の影に連れて行く。
「アレク様、どうしました?」
壁ではない、柱だけど意味あいは一緒のはず、シアの顔の側に手をつき
「シア、好きだ」
そっと、シアの唇に僕の唇を合わせるだけの、軽い口づけをした。みるみるシアの顔は赤くなってきた。
「シア、大好きだ。ずっと一緒にいようね」
僕の気持ちをつたえて、手をつなぎ歩き始めた。シアを見ると顔を真っ赤にして、下を向いて歩いている。
多分、今日のシアは耳まで赤いので限界のようだ。
交換日記で、耳まで赤くなったらそっとしておいて欲しいと書かれていた、今日は一緒に過ごすのは無理そうだ。
寮に送るよと合図すると、必死に頷くすがたが可愛かった。
帰り際に交換日記を渡して、いつも通りに手をニギニギして別れた。
シアが聞こえるか聞こえないかの声で、小さく
「私も、アレク様が大好きです」
一瞬僕の顔見て、走って言ってしまった。
神々のミッションもクリアし、やはり助言に従うと、シアとの仲が深まる事に、改めてウロス様、エイリス様ありがとうございましたと念じた。
神々の話し合い
○ウロス「アレク、男だね。好きだ、いいね」
○エイリス「アレクの凄さは、すぐ実行することだね。でも、シアの顔みた?すっごく可愛かったね。恋する女の子って感じでいいよね」
○イリア「アレクがシアの事を好きだから良いけど、あなた達は、余計な事を今後しないのよ。アレクはある意味すなおだから、あなた達の言う事を神託みたいに聞くのです。以後気をつけて」
○オリビア「でもよかったわね、この小説のワンシーンみたいだったわ。アレクカッコよかったじゃない」
○ウロス「そうだよね、良かったよね。わかったよ。イリアそんなに怒らないで」
○オリビア「イリア、そんな怒るとシワになるわ。
今度はこの小説読んでみて、このシーンも良いのよ。
行きましょう。ウロスもエイリスも、アレクは今の所は心配なさそうだから、様子を見るだけにしましょう」
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