悪役令嬢候補を幸せにして、私も結婚します

成実

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14.公爵家にて……カミラちゃんの部屋

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 公爵との話が終わり、カミラちゃん達と合流するために、庭のお茶会会場にむかった。

 案内役は執事長がしてくれた。使用人達の精霊の色をみながら、ゆっくり進む。

 侍従はほとんど緑に近い色、年配のメイドは、青系統の色、若いメイドは赤色がほとんどだった。

 執事長に、年配のメイドはどこで働いているか確認すると、ほとんど裏方に回されていた。

 先代から仕えてくれていた人は青系統。つまりカミラちゃんの祖母も青系統の精霊に守護されていたのだろう。

 「他家の私が聞いて、答えたくなければ、別に答えなくてもいいです。
 いくつか質問しますが、シェリー夫人は公爵夫人と同じ時期に公爵家に来られたんですか?

 カミラちゃん以外の乳母だと聞きましたが、シェリー夫人のお子様は?
 あと、先代の公爵夫人と公爵夫人の仲はどうでしょう?」

 私の質問に執事長は、いくぶん困った顔した。
「シェリー夫人は、奥様が公爵家に嫁がれる時に一緒にみえました。
 シェリー夫人は、子爵家に後妻として嫁がれ、かなり年が離れてたようで、子爵が亡くなられ未亡人に、子爵との間にお子様はいません。
 ただ、先妻のお子様が跡をとり、居場所がないとの事で、隣国から嫁がれる奥様が寂しくない様ついてこられました。
 先代の奥様の事は、私からは何も答えることはありません」

 「そうですか、教えてくれてありがとうございます。あと、公爵閣下に伝えて下さい。シェリー夫人の家と公爵夫人と仲が良かった男爵とシェリー夫人の繋がりを調べて下さい。
 あと子爵家でのシェリー夫人の扱いはどうだったかも調べてほしいです。よろしくお願いしますね」

 カミラちゃんとルーカス君が、手を振ってる。私も振り返した。執事長に、送ってくれたお礼をいい、会場に戻った。

「「お帰りエミリーちゃん。どうだった?」」

「わあ、私がいない間にすっかり仲良くなったのね。結果から言うと、カミラちゃんは私の家に当分お泊まりよ。短くて3ヶ月は私と一緒よ。長ければもっとかな。

 カミラちゃんの様子は公爵が来てくださるそうよ。今回の件でカミラちゃんが悪くないとわかったから、対策を考えたり、色々あるみたい。

 カミラちゃん、私と一緒にレイピアを習いましょう。ルーカス君も良かったら、伯爵家に来てレイピアを一緒に習うのはどうかな?
 レイピアって事で、私達と一緒にいろんな体験しましょう。
 辺境伯だと、守りを一任されているから、武道や剣術ばかりでしょ?

 ルーカス君がやりたいならいいけど、私の家にお泊りしたいと言うことは、やりたくないのかなって思って……。
 いろんな考え方があるから、色々試すのもいいかなぁって」

 またまたルーカス君が涙目に

「ありがとうエミリーちゃん。家に帰ったら相談してみるよ」

「じゃあ、今日は、終わりにしようか?
 カミラちゃん、お部屋に私達も行っても良い?
 お泊りの準備しようか」

「同じ8歳なのに、エミリーちゃんにまかせたら、なんだか安心する。年上の人みたい。
 エミリーちゃん、私と友達になってくれてありがとう。ルーカス君もありがとう」

 カミラちゃんの部屋に入ると、先ほどの年配のメイドが荷造りをしていた。
 執事長に、あのメイドをカミラちゃんにつけるようにお願いしておいた。
 もともとのカミラちゃん付きのメイドは、シェリー夫人寄りかもわからないので、我が家に連れて行かないことにした。
 カミラちゃんは、そのメイドに抱きついた。

 「マーサ、マーサ」

 このメイドは、やはり先代公爵夫人の時のメイドのため、カミラちゃんを可愛がっていた人だった。
 いつの間にか、カミラちゃんから遠い仕事につき、接点をなくなったようだ。

 精霊の色合いが似ているので、きっと上手くいくとは思ったけど、カミラちゃんがあのように喜ぶとは思わなかった。

 カミラちゃんの部屋は公爵令嬢の部屋としては華やかさがまったくない。
 掃除は行き届いているのだけど、8歳の女の子の部屋ではない。ドレスも質はよさそうだか、シンプルすぎるのだ。

 「カミラちゃん、我が家に来る時にマーサさんに付いてきて貰うことにしたから、マーサさんに必要な物をカバンに詰めて貰ってね。
 マーサさんの必要な物は準備されましたか?また、何か足らなければ、公爵様が見えられた時に頼みましょう。
 カミラちゃんも、本当に好きな服や色を着れば良いのよ。パッと見た感じ、カミラちゃんの趣味じゃないような感じがしたから」

「え、どうしてわかるの?エミリーちゃんに私の好きな物とかはなしてないよね?」

「なんとなくだけど、招待状の便箋や、テーブルクロスなどからカミラちゃんは可愛い物好きかなって?
 でも部屋を見た感じ違うから、もしかして自分の欲しい物じゃないかもと思って」

「実は、そうなの。私はこんなに体型だし、可愛くないから似合わないよね。
 私が選ぶドレスはいつも似合わないとメイド達に言われていたの。だから諦めてた」

 また扉の陰で立ち聞きしていた、公爵様がいきなり入ってきた。

「カミラ、カミラは可愛い。似合わないとか言わないでおくれ。父様はカミラが着たいドレスを着てると思ってた。
 これから好きな物を着るんだ。好きな物を買い、エミリー令嬢の家で楽しんでおいで。

 父様がその間にカミラが生活しやすいように改善しておくから。

 カミラ今迄、辛い思いをさせてしまって、すまなかったね。
 仕事の関係で毎日は無理だけど一週に一回は会いに行くから。
 何かあったら、マーサに言いなさい。マーサも何かあったら執事長に言うだ。
 エミリー令嬢、カミラの事は頼んだよ」

「はい、おまかせ下さい。あと、レイピアを3人で習いたいので、もしルーカス令息の父君の辺境伯と懇意であれば、お願いしていただけませんか?
 私達は仲良しなんです。ぜひ、ルーカス君とも一緒に習いたいのです」

「父様、私からもお願いです。エミリーちゃんとルーカス君と3人で習いたいです」

 カミラちゃんのお願いがでましたよ。娘ラブの父親なら叶えてあげたくなるはず。

「わかった、ローマン辺境伯に連絡をとろう。ローマン辺境伯も後輩だったから、何とかなるだろう。
 久々にカミラの笑顔が見れた。父様は嬉しい」

 やはり、どこの家でも父親は、娘に優しい。

 カミラちゃん、公爵のお金でまずは運動出来る服を作ろうね。
 今の公爵様なら、どれだけお金を使ってもかまわないだろう。
 カミラちゃんの部屋をキョロキョロ見ている。カミラちゃんの部屋の様子をどうやら知らなかったようだ。

「公爵閣下、私はカミラちゃんを我が家に招く事を公爵夫人に挨拶したいです。
 夫人の様子もみたいですし、執事長を呼んで、私と夫人を会わせて下さい」

 私が精霊の声が聴こえることで、公爵は頷き執事長を呼んだ。
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