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色々ありましたが、今日私達の結婚式が執り行われます。
私がデザインしたウェディングドレスとレースのベールを被りお父様に手を引かれ、誓いの場に行きます。レイモンドの隣に、ゆっくりと案内をしてくれます。
今日、レイモンドとは初めて会うのが教会の誓いの場です。
レイモンドが軍服の衣装を着た姿を、ベール越しに見た瞬間、ラッパが頭の中で響きました。私の好みそのものの姿です。
「ディア、とても美しいよ。さあ、神父様の元に行こうか」
私がレイモンドの美しさにボーとしてても、しっかりエスコートしてくれます。
教会では、親族のみが、私達の誓いの証人になります。神父様の祝福の言葉とともに、お互いに支え合って生きていくか聞かれます。
レイモンドも私も息ピッタリの返事。
「「はい、誓います」」
誓いの口づけとサインで私達は夫婦になりました。
この後の結婚披露パーティーが私の腕の見せ所です。
言わば、私が次の公爵夫人としての手腕を発揮し、誰にも文句を言わせなくさせる場だと私は思ってます。
ケーキ入刀と指輪交換の見せ場の司会を公爵家の執事に頼もうと思っていたのですが、グレイが自らやりたいと言ってくれたのです。
喋る内容を脚本さながらの冊子にして執事に渡したところ、グレイがその冊子を読み自分が更に面白くやってみせると豪語したのです。頼もしいですね。
ウェディングケーキもクライブ伯爵家のシェフ達に手伝ってもらい、昨日作った美味しいケーキです。まだ生クリームケーキを食べたことがない人を虜にすることでしょう。
さあ、結婚披露パーティーの舞台の始まりですよ。
レイモンドの礼装姿と私のウェディングドレスとベールを被った姿で登場です。
「お集まりの皆様方、兄上のレイモンド・ジーク・シェルエントとクライブ伯爵令嬢であったフィンランディア・ルーシ・シェルエントの結婚披露パーティーにようこそ。
兄上と姉上が着ている礼装とドレスは姉上のデッサンが元に作られています。
姉上のベールのレース編みはクライブ伯爵家の特産のレース編みに、オーシャン侯爵令嬢のシャーロット嬢の刺繍がしてあります。
兄上の礼装の銀の刺繍もシャーロット嬢みずから縫ったものです。
めでたい今日の良き日に、皆様の前で夫婦になった誓いとして、結婚指輪の交換をいたします。
お互いの瞳の色の石が入った指輪を、心臓、つまりお互いの心につながる左手の薬指にはめるのです。
お互いが常に愛を感じながらすごすのです。では、指輪交換です」
グレイが、ノリノリで司会をしてます。レイモンドが私の左手に持ち、ゆっくり指輪をはめ、そのまま私の指に口づけをして笑顔になったのです。
日頃無表情なので、レイモンドの笑顔だけでざわつきます。今度は私がレイモンドの手をとり指輪をはめます。
「今、指輪の交換が終わりました。では、今度は初めての共同作業、ケーキ入刀です。
このケーキはフィンランディア姉上の手作りです。
身分あるもの厨房に入らずという言葉は、身分あるものは、やることが多くあり、自分に出来ることを精一杯やればよいことからきています。
決して、身分あるものが厨房に入ってはいけないではありません。
姉上の作るものは、とても美味しいのです。今回はビュッフェ形式、つまり立食パーティーにしました。
後方料理、ハンバーグ、唐揚げ、後ほど出すカレースープは全て姉上のレシピです。
野菜スティックがおいてあるのは、隣のマヨネーズと言うドレッシングをつけて食べてください。
食べおわったら、隣のポテトサラダです。ポテトサラダにもマヨネーズが使われた料理なのですが、食べてみるとまろやかで、野菜のハーモニーが聞こえるほど美味しいのです。
このマヨネーズは、更に改良された後、クライブ伯爵家が売り出しますので、それまでお待ち下さい。
婦人や令嬢の大好きなデザートの説明に移ります。
皆様ご存知のイブのお菓子がズラリと並んでおります。
これも姉上のレシピから作られたものです。イブに出されているお菓子の他に、見慣れない物があると思います。
こちらのデザートは大変痛みやすいので、お店で買うことが難しいのです。
皆様の目の前のウェディングケーキと後方のデザートのシュークリームには、生クリームが使われてます。
一度食べたら、次が欲しくなる味です。
陶器の器に入っているのはプリンです。下のカラメルと絡めて食べてみてください。
我がシェルエント家は、姉上の美味しいお菓子や料理によって胃袋を掴まれています。
皆様、姉上の素晴らしい料理を食べてみてください。
さあ、兄上と姉上のケーキ入刀の準備が出来ました。
皆様、夫婦になってからの初めての作業を見守るために、お集まり下さい」
私の脚本以上の喋りでお客様を惹きつけてます。
レイモンドと私はリボンのついたナイフを一緒に持ち、ケーキをカットします。4つだけ私達が切り分け、両親に直接持って行き食べてもらうのです。
お義父様とお義母様には私から、私の両親にはレイモンドからです。これからよろしくの意味で渡します。
「今、兄上と姉上が両親にこれからもよろしくお願いしますという思いで、ケーキを手渡しました。
この美味しいケーキをいち早く食べれるなんて羨ましいです。でも、それだけ両親に対しての感謝の表れなのでしょう。
いったんケーキは下げさせて貰います。カットした後、皆様の後方に並びますので、楽しみにお待ち下さい。
では、いったん、兄上と姉上はお色直しで中座します。その間に、皆様は、料理を楽しんで下さい」
私達は、軽くお辞儀をして会場から出ました。真っ白いウェディングドレスからレイモンドの瞳の色のドレスに。
レイモンドは黒の軍服みたいな礼装から、マントをつけなおします。私が着替えている間にレイモンドは少し休憩できるようにしてあります。
「レイ、軽く食べて休憩してくださいね。私が色々やりたいと言ったから、疲れたでしょう。最後はダンスをして挨拶して終わりですから」
「大丈夫ですよ。ディアこそ、休憩なしですから心配です。水分だけはとって下さいね」
レイモンドと別れて、すぐにウェディングドレスを脱ぎ、真っ青なドレスに着替えます。真っ白いレースのつけ襟をつけて完成です。時間短縮で髪型は変えず髪飾りだけかえます。
レイモンドと合流して扉の前で待ちます。中からグレイの声が聞こえます。
「さあ、兄上と姉上の新たな衣装で登場です。拍手でお出迎え下さい」
私達は拍手の中、一礼してそのままダンスホールで、ワルツを踊りました。
やりきりました。後は、お客様と軽く歓談すれば良いだけです。レイモンドと二人顔をあわせて笑いました。
私達のなか良さげな雰囲気に皆様から、たくさんのお祝いの言葉を頂きました。
年配の女性は、私の真っ青なドレスにレースのつけ襟に釘付けです。若い令嬢達はレイモンドのコスプレみたいな礼装姿に目がいくようです。
殿下とシャーロットがお祝いを言いに来てくれました。
「結婚おめでとう。レイモンド、お前の格好は令嬢方の視線を釘付けにしている。今後、結婚式にその格好が流行るだろうな。
結婚指輪の交換やケーキ入刀、これはクライブ令嬢の考えか?さすが色々イベントを考え、売り物にしていく発想力の持ち主だ。素晴らしい。
料理も美味しかった。レイモンドの胃袋を支配しただけはあるな。シャーロットの刺繍の腕前をこうやって披露し、次の戦略にするんだろう」
「結婚おめでとうございます。ディア、素晴らしい結婚披露パーティーですね。料理やケーキがすごく美味しくて、何度もお代わりをしてしまいました。結婚指輪の交換も素敵でした」
「殿下にシャーロットありがとうございます。料理を楽しんでいただけて嬉しいです。
結婚指輪は、ずっとお互いつけたままにできるように、シンプルな物にしています。服に引っかからないように石は中に埋め込んであるのですよ。
シャーロットの刺繍はとても素晴らしいです。次に結婚を考える令嬢方から必ず、注文が入りますから、シャーロットは忙しくなりますよ」
「そういえば、最近、宰相がずっと左手にシンプルな指輪をしていると聞いている。結婚指輪か?」
「さすが殿下です。そうです、公爵夫人がこの結婚指輪の話を聞いて、自分達もつけたいと言って下さって、私の両親もつけてます。左手の指を見れば既婚者かどうかわかりますし、お揃いということで、二人の気持ちが高まります」
「レイモンド、お前の奥さん凄いな。次から次に商売に結びつけていく力があって。
料理をたべたが、偏食のお前のためだろ、どれも野菜が美味しく食べれるように工夫されている。愛されてるな。お前の表情筋が動く相手だ、大切にしろよ」
「当たり前ではないですか。ずっと結婚したいとディアに、お願いしてたのですから、大切にします」
殿下やシャーロットとの楽しい会話をし、お祝いに来て頂いているお客様に挨拶をしてまわりました。
パーティーの終盤、レイモンドが挨拶をします。
「今日は、私達の結婚披露パーティーに来てくださりありがとうございました。
皆様からの温かいお祝いの言葉、深く感謝しております。
若い私達は、これから力をあわせて頑張っていきたいと思っています」
私達二人でお辞儀をして、挨拶を締めくくり、お客様をお見送りです。
お義父様、お義母様も一緒に見送りに立ってくれてます。
お父様とお母様、フレディが私に幸せになるだよと抱きしめてくれます。フレディの姉様と言う響きが可愛くて、頭を撫でてしまいました。
私達の結婚披露パーティーは無事に終わりました。
私自身、最初はお菓子が食べれれば、領地に家を建てて一人で住もうと思っていたのです。
それなのに、お菓子を売り始めた事によって、レイモンドの心より先に、胃袋を掴んで、結婚することになりました。
これから先、何がおこっても、やらずに後悔するより、やって後悔の精神で二人で頑張っていこうと思います。
レイモンドとの結婚がゴールではなく、ここからがスタート、私は幸せになることを誓いますよ。
完
今までありがとうございました。結婚で完結とさせていただきます。
これからは、二人の未来の話を時系列関係無しで、書いていきます。もう少しだけお付き合い下さい。
いつも、読んで下さり、エールを下さる皆様、ありがとうございます。いつも感謝してます。
私がデザインしたウェディングドレスとレースのベールを被りお父様に手を引かれ、誓いの場に行きます。レイモンドの隣に、ゆっくりと案内をしてくれます。
今日、レイモンドとは初めて会うのが教会の誓いの場です。
レイモンドが軍服の衣装を着た姿を、ベール越しに見た瞬間、ラッパが頭の中で響きました。私の好みそのものの姿です。
「ディア、とても美しいよ。さあ、神父様の元に行こうか」
私がレイモンドの美しさにボーとしてても、しっかりエスコートしてくれます。
教会では、親族のみが、私達の誓いの証人になります。神父様の祝福の言葉とともに、お互いに支え合って生きていくか聞かれます。
レイモンドも私も息ピッタリの返事。
「「はい、誓います」」
誓いの口づけとサインで私達は夫婦になりました。
この後の結婚披露パーティーが私の腕の見せ所です。
言わば、私が次の公爵夫人としての手腕を発揮し、誰にも文句を言わせなくさせる場だと私は思ってます。
ケーキ入刀と指輪交換の見せ場の司会を公爵家の執事に頼もうと思っていたのですが、グレイが自らやりたいと言ってくれたのです。
喋る内容を脚本さながらの冊子にして執事に渡したところ、グレイがその冊子を読み自分が更に面白くやってみせると豪語したのです。頼もしいですね。
ウェディングケーキもクライブ伯爵家のシェフ達に手伝ってもらい、昨日作った美味しいケーキです。まだ生クリームケーキを食べたことがない人を虜にすることでしょう。
さあ、結婚披露パーティーの舞台の始まりですよ。
レイモンドの礼装姿と私のウェディングドレスとベールを被った姿で登場です。
「お集まりの皆様方、兄上のレイモンド・ジーク・シェルエントとクライブ伯爵令嬢であったフィンランディア・ルーシ・シェルエントの結婚披露パーティーにようこそ。
兄上と姉上が着ている礼装とドレスは姉上のデッサンが元に作られています。
姉上のベールのレース編みはクライブ伯爵家の特産のレース編みに、オーシャン侯爵令嬢のシャーロット嬢の刺繍がしてあります。
兄上の礼装の銀の刺繍もシャーロット嬢みずから縫ったものです。
めでたい今日の良き日に、皆様の前で夫婦になった誓いとして、結婚指輪の交換をいたします。
お互いの瞳の色の石が入った指輪を、心臓、つまりお互いの心につながる左手の薬指にはめるのです。
お互いが常に愛を感じながらすごすのです。では、指輪交換です」
グレイが、ノリノリで司会をしてます。レイモンドが私の左手に持ち、ゆっくり指輪をはめ、そのまま私の指に口づけをして笑顔になったのです。
日頃無表情なので、レイモンドの笑顔だけでざわつきます。今度は私がレイモンドの手をとり指輪をはめます。
「今、指輪の交換が終わりました。では、今度は初めての共同作業、ケーキ入刀です。
このケーキはフィンランディア姉上の手作りです。
身分あるもの厨房に入らずという言葉は、身分あるものは、やることが多くあり、自分に出来ることを精一杯やればよいことからきています。
決して、身分あるものが厨房に入ってはいけないではありません。
姉上の作るものは、とても美味しいのです。今回はビュッフェ形式、つまり立食パーティーにしました。
後方料理、ハンバーグ、唐揚げ、後ほど出すカレースープは全て姉上のレシピです。
野菜スティックがおいてあるのは、隣のマヨネーズと言うドレッシングをつけて食べてください。
食べおわったら、隣のポテトサラダです。ポテトサラダにもマヨネーズが使われた料理なのですが、食べてみるとまろやかで、野菜のハーモニーが聞こえるほど美味しいのです。
このマヨネーズは、更に改良された後、クライブ伯爵家が売り出しますので、それまでお待ち下さい。
婦人や令嬢の大好きなデザートの説明に移ります。
皆様ご存知のイブのお菓子がズラリと並んでおります。
これも姉上のレシピから作られたものです。イブに出されているお菓子の他に、見慣れない物があると思います。
こちらのデザートは大変痛みやすいので、お店で買うことが難しいのです。
皆様の目の前のウェディングケーキと後方のデザートのシュークリームには、生クリームが使われてます。
一度食べたら、次が欲しくなる味です。
陶器の器に入っているのはプリンです。下のカラメルと絡めて食べてみてください。
我がシェルエント家は、姉上の美味しいお菓子や料理によって胃袋を掴まれています。
皆様、姉上の素晴らしい料理を食べてみてください。
さあ、兄上と姉上のケーキ入刀の準備が出来ました。
皆様、夫婦になってからの初めての作業を見守るために、お集まり下さい」
私の脚本以上の喋りでお客様を惹きつけてます。
レイモンドと私はリボンのついたナイフを一緒に持ち、ケーキをカットします。4つだけ私達が切り分け、両親に直接持って行き食べてもらうのです。
お義父様とお義母様には私から、私の両親にはレイモンドからです。これからよろしくの意味で渡します。
「今、兄上と姉上が両親にこれからもよろしくお願いしますという思いで、ケーキを手渡しました。
この美味しいケーキをいち早く食べれるなんて羨ましいです。でも、それだけ両親に対しての感謝の表れなのでしょう。
いったんケーキは下げさせて貰います。カットした後、皆様の後方に並びますので、楽しみにお待ち下さい。
では、いったん、兄上と姉上はお色直しで中座します。その間に、皆様は、料理を楽しんで下さい」
私達は、軽くお辞儀をして会場から出ました。真っ白いウェディングドレスからレイモンドの瞳の色のドレスに。
レイモンドは黒の軍服みたいな礼装から、マントをつけなおします。私が着替えている間にレイモンドは少し休憩できるようにしてあります。
「レイ、軽く食べて休憩してくださいね。私が色々やりたいと言ったから、疲れたでしょう。最後はダンスをして挨拶して終わりですから」
「大丈夫ですよ。ディアこそ、休憩なしですから心配です。水分だけはとって下さいね」
レイモンドと別れて、すぐにウェディングドレスを脱ぎ、真っ青なドレスに着替えます。真っ白いレースのつけ襟をつけて完成です。時間短縮で髪型は変えず髪飾りだけかえます。
レイモンドと合流して扉の前で待ちます。中からグレイの声が聞こえます。
「さあ、兄上と姉上の新たな衣装で登場です。拍手でお出迎え下さい」
私達は拍手の中、一礼してそのままダンスホールで、ワルツを踊りました。
やりきりました。後は、お客様と軽く歓談すれば良いだけです。レイモンドと二人顔をあわせて笑いました。
私達のなか良さげな雰囲気に皆様から、たくさんのお祝いの言葉を頂きました。
年配の女性は、私の真っ青なドレスにレースのつけ襟に釘付けです。若い令嬢達はレイモンドのコスプレみたいな礼装姿に目がいくようです。
殿下とシャーロットがお祝いを言いに来てくれました。
「結婚おめでとう。レイモンド、お前の格好は令嬢方の視線を釘付けにしている。今後、結婚式にその格好が流行るだろうな。
結婚指輪の交換やケーキ入刀、これはクライブ令嬢の考えか?さすが色々イベントを考え、売り物にしていく発想力の持ち主だ。素晴らしい。
料理も美味しかった。レイモンドの胃袋を支配しただけはあるな。シャーロットの刺繍の腕前をこうやって披露し、次の戦略にするんだろう」
「結婚おめでとうございます。ディア、素晴らしい結婚披露パーティーですね。料理やケーキがすごく美味しくて、何度もお代わりをしてしまいました。結婚指輪の交換も素敵でした」
「殿下にシャーロットありがとうございます。料理を楽しんでいただけて嬉しいです。
結婚指輪は、ずっとお互いつけたままにできるように、シンプルな物にしています。服に引っかからないように石は中に埋め込んであるのですよ。
シャーロットの刺繍はとても素晴らしいです。次に結婚を考える令嬢方から必ず、注文が入りますから、シャーロットは忙しくなりますよ」
「そういえば、最近、宰相がずっと左手にシンプルな指輪をしていると聞いている。結婚指輪か?」
「さすが殿下です。そうです、公爵夫人がこの結婚指輪の話を聞いて、自分達もつけたいと言って下さって、私の両親もつけてます。左手の指を見れば既婚者かどうかわかりますし、お揃いということで、二人の気持ちが高まります」
「レイモンド、お前の奥さん凄いな。次から次に商売に結びつけていく力があって。
料理をたべたが、偏食のお前のためだろ、どれも野菜が美味しく食べれるように工夫されている。愛されてるな。お前の表情筋が動く相手だ、大切にしろよ」
「当たり前ではないですか。ずっと結婚したいとディアに、お願いしてたのですから、大切にします」
殿下やシャーロットとの楽しい会話をし、お祝いに来て頂いているお客様に挨拶をしてまわりました。
パーティーの終盤、レイモンドが挨拶をします。
「今日は、私達の結婚披露パーティーに来てくださりありがとうございました。
皆様からの温かいお祝いの言葉、深く感謝しております。
若い私達は、これから力をあわせて頑張っていきたいと思っています」
私達二人でお辞儀をして、挨拶を締めくくり、お客様をお見送りです。
お義父様、お義母様も一緒に見送りに立ってくれてます。
お父様とお母様、フレディが私に幸せになるだよと抱きしめてくれます。フレディの姉様と言う響きが可愛くて、頭を撫でてしまいました。
私達の結婚披露パーティーは無事に終わりました。
私自身、最初はお菓子が食べれれば、領地に家を建てて一人で住もうと思っていたのです。
それなのに、お菓子を売り始めた事によって、レイモンドの心より先に、胃袋を掴んで、結婚することになりました。
これから先、何がおこっても、やらずに後悔するより、やって後悔の精神で二人で頑張っていこうと思います。
レイモンドとの結婚がゴールではなく、ここからがスタート、私は幸せになることを誓いますよ。
完
今までありがとうございました。結婚で完結とさせていただきます。
これからは、二人の未来の話を時系列関係無しで、書いていきます。もう少しだけお付き合い下さい。
いつも、読んで下さり、エールを下さる皆様、ありがとうございます。いつも感謝してます。
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