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しおりを挟む「お、俺のファン!?本当に!?」
「う、うん?いや君じゃなくてアイザックさんのファンですが……」
「あっ!そ、そうだったな!アイザックのファンだったな!いや、悪りぃな。まさか俺……じゃなくてアイザックのファンが訪ねてくるなんて思ってもみなかったからさ、ちょっと驚いて……なっ、なあ?こんなところで立ち話もなんだし家の中に入らないか?アイザックは今ちょっと野暮用でいねえが……俺でよかったらアイザックが帰ってくるまで話し相手くらいにはなるぜ?こう見えてかなーりアイザックについて詳しいしな」
「え、いいんですか!?アイザックさんのお宅にお邪魔しても!?で、でもボクみたいな冒険者でもない人間があの伝説級冒険者の家にお邪魔してもいいのかな……」
「大丈夫だって!むしろファンが家に来てくれたって知ったらアイザックも喜ぶと思うぜ!」
「そ、そうですか?じゃあお言葉に甘えて……」
「おう!遠慮しないで上がってくれ!」
そう言って俺はザザと名乗る青年を家の中に招き入れた。まさか憧れの冒険者の家に入れるとは思っていなかったのだろう。青年は興味深そうにジロジロと家の中を見回していて少し……居心地が悪かったが、だが、まあ俺のことがめちゃくちゃ好きなファンの行動だと思えば悪い気はしない。いや、むしろ可愛いくらいだぜ……と思いながら俺は青年をリビングの椅子へと誘導し座らせたあと青年にお茶を淹れて出して、それから青年に乞われるままアイザックの事について話した。
まあ、主にどんな魔物を倒したんだとかどんなダンジョンを攻略したんだとかそういう冒険者らしい事を聞きたがったものだからそういう事を主に話したが、たまにアイザックの好きな物とか、苦手なものとか、あとはアイザックの癖とか……なんでそんな事が知りたいんだ?という事まで青年に請われるまま話して、そうして話していく中で青年は北部の村の出身で昔、村の近くに住み着いていた凶悪な盗賊団をアイザックが討伐したことがきっかけでアイザックに興味を持ち、色々アイザックについて調べていく内にファンになったらしい事を聞き、
(そういや、昔北部の村々からの依頼で村の周辺の山に住み着いていた盗賊団を倒したっけなあ……確か依頼の難易度の割に報奨金が安すぎて誰もやりたがらなかった依頼だったはず……)
と、そんな昔を思い出しながら青年との話に花を咲かせる内にあっという間に夜も耽ってきた。
「ン、……ああ、もうこんな時間か。もう外も暗くなってきたしそろそろお開きにするか?」
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