5 / 48
第一章 学園都市アストラフォラへ
第五話 禁句〈ドラゴン〉
しおりを挟む
アルヴィナが学園に入学して数日が経った。学生寮と校舎を行き来する生活にまだ新鮮さを感じながら、彼女は新生活を続けていた。
ここでの魔法の授業とは、実践だけでなく行使する心得やルール、さらには歴史まで基礎教養を最初に叩き込まれる。慌ただしい課題に追われ、家族と離れた不安を噛みしめる暇さえなかった。それは他の新入生も同様のようだ。
そんなある日のこと。今日も座学の講義のため、一年生は講堂に集まっていた。天井のステンドグラスから差し込む春の柔らかい日差しが、床に叙事詩を描く。
中央の教壇に立つパトロナの声が、石壁に反響する。
「今日における我々人類は、村や街の中で命の危険を感じることは無くなったと言っていいだろう。しかし、古代の人類は違った。《凶狼》、《狩人》。皆も知るであろうこれらの魔物が闊歩する時代において、か弱い人間は隠れて息を潜め、奴らの餌食にならないよう祈ることしかできなかった」
パトロナが黒板に自動筆記で描いた怪物の図を指示棒で指し示し、話を続ける。
「人類の転機は火の魔法の発見だ。最初の魔法〈火を灯す魔法〉が人類の生存確率を大きく押し上げた。まず、光を嫌う《狩人》の夜襲から集落を守れるようになった」
人型の怪物の図にバツ印をつける。
「火を扱う技術が進むと、《凶狼》の攻略方法が見つかる。どんなに武器で切っても叩いても復活して襲いかかってくる奴らだが、体にまとわりついた緑の粘液を焼き払うことで無力化できることがわかった。火を獲得してから人類の躍進が始まったのだ」
アルヴィナはペンを走らせつつ、手帳の片隅に〈ドラゴン=魔物?〉と書き留める。
「質問!」
挙手した彼女に、教室が一斉に注目する。
「《ドラゴン》は魔物に分類されますか?」
空気が凍りついた。ヒソヒソとささやき声が聞こえ、気まずい雰囲気が講堂を支配する。
「君はアルヴィナだったね。故郷での話は報告を受けているよ。だからこそ慎重に答えよう」
教授は跳ねっ返りの生徒を諭すように苦笑を浮かべた。
「君が提唱しているドラゴンだが、世界中の伝承、歴史資料を探してもどこにも確認されていない。存在しないものを説明することはできないな」
「まだ誰も知らないだけです!」
「そうとも、私は知らない。高名な研究者の皆さんだって誰も知らない、君の心の中にしかいないんだ。私に何を教えられるというのだね」
椅子が軋む。隣列の席にいる銀のフレームの眼鏡をかけた少女――名前はユスティナといったか――が立ち上がっていた。
「個人的な妄想は講義の妨げです。学園は《魔法三原則》の再現性を重んじている筈です」
「見たものは見たんだもの!」
アルヴィナの声が裏返り、ユスティナの顔をキッと睨みつける。感情が堰を切ったように溢れ出し、その次の瞬間に髪先が緋に染まった。胸の奥で燃える炎が、ついに表へと姿を現した。火花がパッと散り、学生たちに驚きが伝播する。教室に響く驚愕の声。
教授が慌てて「炎よ鎮まれ」と叫び、結晶のついた短杖を掲げた。魔法の言葉が空中に青白い光の網を張り、暴走しかけた炎を封じ込める。
髪の変化は一瞬のことで、また再び真っ白に戻ったが目撃した生徒たちはどよめき立った。話を続けられる空気ではなくなり、アルヴィナはもやもやした気持ちのまま、黙るしかなかった。
講義が終わった後。とぼとぼと廊下を歩くアルヴィナの背中に、容赦のないユスティナの声が届く。
「感情で力を暴走させるだなんて。まず自制を学ぶべきだ」
「――だったらあなたも妄想だなんて決めつけないでよ」
「私は事実に忠実なだけ。事実を指摘して何が悪い」
ユスティナの声が氷の刃となって胸をえぐる。
(学園に来れば沢山のことを学べると思っていたのに。どうして否定されなきゃならないの!?)
理不尽な憤りが胸の中で燻る。
「だったら……事実と認めさせればいいんだよね?」
「誰の目にも明確な根拠が他にあるのならな」
冷笑を浴び、アルヴィナはぱっと踵を返した。
駆け込んだのは授業を終えた後の無人の大講堂。傾き始めた陽が床に万華鏡を落とす。静寂の中で、光と影が美しく神秘的な踊りを舞っていた。
その光景とは反対に、アルヴィナの心の中は炎が荒れ狂っていた。握った拳が再び熱く脈動し――脳裏に炎の咆哮が鮮明に蘇る。何度否定されようとも、今だって毎日鮮明に思い出せる。あの日、確かに見た、確かに感じた〝ドラゴン〟の存在を。
背後で扉が軋む音が響いた。息を切らして追ってきたユスティナが立っている。
「何をする気だ?」
答える前に髪先が緋色を帯びた。感情の高まりと共に、力が制御を離れていく。
「あなたの言う通り、私が間違ってた。見たことがないものを信じろと言うのがばかだった」
足元の石畳は伝わった熱で赤くなり、ステンドグラスはきしむ。床の色彩が揺らめいて、まるで大講堂全体が彼女の激情に共鳴しているかのように。
「だったら、見せてあげる。よおく目を見開いてなさい、これがドラゴンの炎だ!!」
光の偶然だろうか。その言葉の瞬間、ユスティナの目には講堂の床に大きな翼の影が広がったように見えた。
「まさか、暴走させる気か!?」
「暴走なんかじゃない! これこそが私の見たドラゴンの力だよ!」
叫びと同時に、アルヴィナの髪全体が燃え上がった。左眼は炉を熱する石炭のように、真っ赤に輝く。アルヴィナの劇的な変化に、ユスティナが言葉を失う。
(……このような魔法は見たことがない。いや、そもそもこれは魔法なのか?)
彼女の常識では、体系だった魔法と違い衝動から放たれたそれには正確に意図が込められず、効果が発散してしまう筈だった。魔法は奇跡ではあるが、奇跡がおこる必然性と使い手の強い確信が必要だ。本人が心から信じることができないようなこと、例えば無から有を生み出したり、物理的に説明できない現象は引き起こせない。そう長年の研究で判明している。
しかし現実として眼の前の少女は燃料もなく燃え上がり、しかもその身体は無傷のようだ。
アルヴィナは右手を天井にむかって掲げた。すると周囲の身体の炎が手のひらに集まり、より強く渦巻く大きな火球が生み出される。拡散されていた熱エネルギーが一点に集中し、彼女を中心に温度が急上昇していく。
ユスティナの肌にも熱波が押し寄せ、反射的に簡易結界を張る魔法器〈結界膜〉を取り出した。
「危険だ、落ち着きなさい!」
しかしアルヴィナの感情は止まらない。
(どのみちこのままじゃ村にいた時と変わらない。だったらもうどうなってもいい!)
空に向かってありったけの気持ちを解き放つと、火球が呼応するように天井に向かって飛んでゆく。
「アルヴィナ!!」
叫び声の瞬間、ステンドグラスが爆散し、赤・藍・翡翠の破片が二人に降り注ぐ。
ユスティナがアルヴィナに覆いかぶさるようにして〈結界膜《けっかいまく》〉を張った直後に、雨のように硝子の破片がばちばちと背中を叩いた。その胸の下で呆気にとられた顔の少女が、右手を向けている大講堂の天蓋には、小型の隕石でも通り抜けたかのような穴――高熱でガラスを溶かしながら、しかしそれは内側から衝突している――がぽっかりと開いている。
さらに遅れて、穴から見える遠く上空で、空気を震わす大爆発が起こった。わずかに残っていた虹の破片も、その振動で光の雨となって舞う。
ユスティナは顎の下にぶら下がった眼鏡をかけ直し、ゆっくりと上半身を起こした。二人の周囲にはステンドグラスをはめ込んでいた木枠や屋根材の残骸が散らばっていた。小さな破片は〈結界膜 〉に防げただろうが、大きな瓦礫が彼女達を押しつぶさなかったのは運が良かっただけだった。
無我夢中でしでかしてしまったことに、アルヴィナはようやく落ち着いた頭の中で理解した。視界を埋め尽くす色彩の坩堝。
「その力が、あなたの言う〝ドラゴン〟なのか?」
立ち上がりながらユスティナが問いかける。
「うん……わたしには彼ほど強い火は出せないみたいだけど」
「そうか」
そう短く返事をすると、ユスティナは考え込むように黙った。
「――見事だわ、その力」
衝撃で外れた扉の向こうから、ぱちぱちと拍手が鳴る。
深紅のリボン、金糸の長髪――レティシア・アンティクア。
「実技訓練に入る前にもかかわらず、講堂を吹き飛ばすだなんて。平凡な庶民とは思えませんわね」
彼女は微笑み、白手袋を外す。
「その才能、私と測り合いませんこと? 〝決闘〟を申し込みます」
騒ぎを聞きつけた生徒たちの声が近づいてくる。
戸惑いと、不遜さと、真逆の感情が宿る二組の瞳に炎が描かれた。その傍でユスティナは天井の穴をじっと見上げている。
ここでの魔法の授業とは、実践だけでなく行使する心得やルール、さらには歴史まで基礎教養を最初に叩き込まれる。慌ただしい課題に追われ、家族と離れた不安を噛みしめる暇さえなかった。それは他の新入生も同様のようだ。
そんなある日のこと。今日も座学の講義のため、一年生は講堂に集まっていた。天井のステンドグラスから差し込む春の柔らかい日差しが、床に叙事詩を描く。
中央の教壇に立つパトロナの声が、石壁に反響する。
「今日における我々人類は、村や街の中で命の危険を感じることは無くなったと言っていいだろう。しかし、古代の人類は違った。《凶狼》、《狩人》。皆も知るであろうこれらの魔物が闊歩する時代において、か弱い人間は隠れて息を潜め、奴らの餌食にならないよう祈ることしかできなかった」
パトロナが黒板に自動筆記で描いた怪物の図を指示棒で指し示し、話を続ける。
「人類の転機は火の魔法の発見だ。最初の魔法〈火を灯す魔法〉が人類の生存確率を大きく押し上げた。まず、光を嫌う《狩人》の夜襲から集落を守れるようになった」
人型の怪物の図にバツ印をつける。
「火を扱う技術が進むと、《凶狼》の攻略方法が見つかる。どんなに武器で切っても叩いても復活して襲いかかってくる奴らだが、体にまとわりついた緑の粘液を焼き払うことで無力化できることがわかった。火を獲得してから人類の躍進が始まったのだ」
アルヴィナはペンを走らせつつ、手帳の片隅に〈ドラゴン=魔物?〉と書き留める。
「質問!」
挙手した彼女に、教室が一斉に注目する。
「《ドラゴン》は魔物に分類されますか?」
空気が凍りついた。ヒソヒソとささやき声が聞こえ、気まずい雰囲気が講堂を支配する。
「君はアルヴィナだったね。故郷での話は報告を受けているよ。だからこそ慎重に答えよう」
教授は跳ねっ返りの生徒を諭すように苦笑を浮かべた。
「君が提唱しているドラゴンだが、世界中の伝承、歴史資料を探してもどこにも確認されていない。存在しないものを説明することはできないな」
「まだ誰も知らないだけです!」
「そうとも、私は知らない。高名な研究者の皆さんだって誰も知らない、君の心の中にしかいないんだ。私に何を教えられるというのだね」
椅子が軋む。隣列の席にいる銀のフレームの眼鏡をかけた少女――名前はユスティナといったか――が立ち上がっていた。
「個人的な妄想は講義の妨げです。学園は《魔法三原則》の再現性を重んじている筈です」
「見たものは見たんだもの!」
アルヴィナの声が裏返り、ユスティナの顔をキッと睨みつける。感情が堰を切ったように溢れ出し、その次の瞬間に髪先が緋に染まった。胸の奥で燃える炎が、ついに表へと姿を現した。火花がパッと散り、学生たちに驚きが伝播する。教室に響く驚愕の声。
教授が慌てて「炎よ鎮まれ」と叫び、結晶のついた短杖を掲げた。魔法の言葉が空中に青白い光の網を張り、暴走しかけた炎を封じ込める。
髪の変化は一瞬のことで、また再び真っ白に戻ったが目撃した生徒たちはどよめき立った。話を続けられる空気ではなくなり、アルヴィナはもやもやした気持ちのまま、黙るしかなかった。
講義が終わった後。とぼとぼと廊下を歩くアルヴィナの背中に、容赦のないユスティナの声が届く。
「感情で力を暴走させるだなんて。まず自制を学ぶべきだ」
「――だったらあなたも妄想だなんて決めつけないでよ」
「私は事実に忠実なだけ。事実を指摘して何が悪い」
ユスティナの声が氷の刃となって胸をえぐる。
(学園に来れば沢山のことを学べると思っていたのに。どうして否定されなきゃならないの!?)
理不尽な憤りが胸の中で燻る。
「だったら……事実と認めさせればいいんだよね?」
「誰の目にも明確な根拠が他にあるのならな」
冷笑を浴び、アルヴィナはぱっと踵を返した。
駆け込んだのは授業を終えた後の無人の大講堂。傾き始めた陽が床に万華鏡を落とす。静寂の中で、光と影が美しく神秘的な踊りを舞っていた。
その光景とは反対に、アルヴィナの心の中は炎が荒れ狂っていた。握った拳が再び熱く脈動し――脳裏に炎の咆哮が鮮明に蘇る。何度否定されようとも、今だって毎日鮮明に思い出せる。あの日、確かに見た、確かに感じた〝ドラゴン〟の存在を。
背後で扉が軋む音が響いた。息を切らして追ってきたユスティナが立っている。
「何をする気だ?」
答える前に髪先が緋色を帯びた。感情の高まりと共に、力が制御を離れていく。
「あなたの言う通り、私が間違ってた。見たことがないものを信じろと言うのがばかだった」
足元の石畳は伝わった熱で赤くなり、ステンドグラスはきしむ。床の色彩が揺らめいて、まるで大講堂全体が彼女の激情に共鳴しているかのように。
「だったら、見せてあげる。よおく目を見開いてなさい、これがドラゴンの炎だ!!」
光の偶然だろうか。その言葉の瞬間、ユスティナの目には講堂の床に大きな翼の影が広がったように見えた。
「まさか、暴走させる気か!?」
「暴走なんかじゃない! これこそが私の見たドラゴンの力だよ!」
叫びと同時に、アルヴィナの髪全体が燃え上がった。左眼は炉を熱する石炭のように、真っ赤に輝く。アルヴィナの劇的な変化に、ユスティナが言葉を失う。
(……このような魔法は見たことがない。いや、そもそもこれは魔法なのか?)
彼女の常識では、体系だった魔法と違い衝動から放たれたそれには正確に意図が込められず、効果が発散してしまう筈だった。魔法は奇跡ではあるが、奇跡がおこる必然性と使い手の強い確信が必要だ。本人が心から信じることができないようなこと、例えば無から有を生み出したり、物理的に説明できない現象は引き起こせない。そう長年の研究で判明している。
しかし現実として眼の前の少女は燃料もなく燃え上がり、しかもその身体は無傷のようだ。
アルヴィナは右手を天井にむかって掲げた。すると周囲の身体の炎が手のひらに集まり、より強く渦巻く大きな火球が生み出される。拡散されていた熱エネルギーが一点に集中し、彼女を中心に温度が急上昇していく。
ユスティナの肌にも熱波が押し寄せ、反射的に簡易結界を張る魔法器〈結界膜〉を取り出した。
「危険だ、落ち着きなさい!」
しかしアルヴィナの感情は止まらない。
(どのみちこのままじゃ村にいた時と変わらない。だったらもうどうなってもいい!)
空に向かってありったけの気持ちを解き放つと、火球が呼応するように天井に向かって飛んでゆく。
「アルヴィナ!!」
叫び声の瞬間、ステンドグラスが爆散し、赤・藍・翡翠の破片が二人に降り注ぐ。
ユスティナがアルヴィナに覆いかぶさるようにして〈結界膜《けっかいまく》〉を張った直後に、雨のように硝子の破片がばちばちと背中を叩いた。その胸の下で呆気にとられた顔の少女が、右手を向けている大講堂の天蓋には、小型の隕石でも通り抜けたかのような穴――高熱でガラスを溶かしながら、しかしそれは内側から衝突している――がぽっかりと開いている。
さらに遅れて、穴から見える遠く上空で、空気を震わす大爆発が起こった。わずかに残っていた虹の破片も、その振動で光の雨となって舞う。
ユスティナは顎の下にぶら下がった眼鏡をかけ直し、ゆっくりと上半身を起こした。二人の周囲にはステンドグラスをはめ込んでいた木枠や屋根材の残骸が散らばっていた。小さな破片は〈結界膜 〉に防げただろうが、大きな瓦礫が彼女達を押しつぶさなかったのは運が良かっただけだった。
無我夢中でしでかしてしまったことに、アルヴィナはようやく落ち着いた頭の中で理解した。視界を埋め尽くす色彩の坩堝。
「その力が、あなたの言う〝ドラゴン〟なのか?」
立ち上がりながらユスティナが問いかける。
「うん……わたしには彼ほど強い火は出せないみたいだけど」
「そうか」
そう短く返事をすると、ユスティナは考え込むように黙った。
「――見事だわ、その力」
衝撃で外れた扉の向こうから、ぱちぱちと拍手が鳴る。
深紅のリボン、金糸の長髪――レティシア・アンティクア。
「実技訓練に入る前にもかかわらず、講堂を吹き飛ばすだなんて。平凡な庶民とは思えませんわね」
彼女は微笑み、白手袋を外す。
「その才能、私と測り合いませんこと? 〝決闘〟を申し込みます」
騒ぎを聞きつけた生徒たちの声が近づいてくる。
戸惑いと、不遜さと、真逆の感情が宿る二組の瞳に炎が描かれた。その傍でユスティナは天井の穴をじっと見上げている。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
「婚約破棄された転生令嬢ですが、王城のメイド五百人に慕われるメイド長になりました。なお元婚約者は私のメイドに土下座中です」
まさき
恋愛
社畜OLとして過労死した私は、異世界の令嬢・アリア・ヴェルナーに転生した。
目が覚めたら、婚約破棄されていた。
理由は「地味で面白みがない」から。
泣く暇もなかった。翌朝、王城のメイド採用面接に向かった。
最初は鼻で笑われた。雑用係からのスタートだった。
でも——前世で叩き込まれた仕事術と、一人ひとりの話を聞く姿勢で、少しずつメイドたちが集まってきた。
厨房が変わった。リネンが変わった。王城全体が変わっていった。
そして就任スピーチで宣言した。
「500人全員の名前を、覚えます」
冷酷と噂される王太子は、静かに見ていた。
悪役令嬢は妨害を仕掛けてきた。
元婚約者は——後悔し始めていた。
婚約破棄された令嬢が、500人に慕われるメイド長になるまでの物語。
なお元婚約者は、私のメイドたちの前で土下座中です。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる