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最終章 緋色の魔法遣い
第四十話 再集結の誓い
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レティシアとユスティナは、エリスの自室に向かってた。
「エリスは直前まで私と通話していた。アストラネットを使っている間に何かがあったんだ」
クロノス寮のエリスの私室のドアは開け放たれていた。
中に踏み込むと、整理されず乱雑に積み上げられた本や資料が出迎えた。その部屋の真ん中に〈ビーちゃん改〉が転がっていた。猫眼石が砕け、はめ込まれていた筐体の金属は熱で歪んでいる。
思い出の品の無惨な姿に、レティシアとユスティナは胸を痛めつつ、さらに手がかりを探す。
「〈ビーちゃん改〉は完全に壊れてしまっている。少なくとも私に直すことはできない、直したところでうまく使えるとも思えんが」
「見て、〈ビーちゃん〉が落ちていたあたりに変な模様があるよ」
床の板が、うっすらと焼き跡のように黒く変色している。どうやら、さきほどエリスの体の周囲に浮かび上がった魔法陣と同じもののようだ。
「やはりエリスはここでアストラネットに繋いでいる時に、何らかのトラブルにあったようだ」
「見たこともない文字だわ」
「私がこれまで読んできた、どの本の知識にも該当しない。こいつを読み解いていては時間が足りない」
二人はさらに他の手がかりを探す。
「エリスはアストラネットは街の外には届かないと言っていた。だが、アルヴィナを探すために無理をしたのかもしれない。そこを《身喰らう蛇》に察知される隙を生んだのだろう」
『あー、なーほーね。アストラフォラの中は《OA》の領域内だったから手を出せなかったけど、うちが外を見ようとしたのがまずったのかあ』
突然、二人とは別の声が響いた。
「エリス!」
レティシアが慌てて部屋を見回す。部屋にあるのは資料や何やらよくわからない機材の山、壊れた〈ビーちゃん改〉と――
「〈エリちゃ〉……」
床に直接敷かれたうすっぺらい寝床の上に、モルモットのぬいぐるみ〈エリちゃ〉が寝転がっていた。
『いやー失敗しちゃったよ。まさか逆探知されて精神を焼かれるとは予想してなかった』
「お前、どこから話してるんだ?大丈夫なのか?」
ユスティナが〈エリちゃ〉を抱き上げ、つぶらな瞳のモルモットに話しかける。
『大丈夫じゃないよー。うちの本体は完全に蛇さんに支配されちゃってます』
「ならアンタは一体誰なのよ」
『うーん、説明しにくいんだけど。エリスって一人ぼっちだったから、頭の中で何人もエリスを想像してお話ししてたんだよね』
『こんなふうに』
『やほほ』
レティシアとユスティナの〈ステラソナ〉からも声が響く。
『いつもそんな風にして過ごしてたから、頭の中でいくつものエリスと並列思考ができるんだよ』
『エリちゃん会議!』
『つまりうちらはエリスの願望から生み出されたもの。本物のエリスじゃないよ』
ユスティナが顔を歪ませる。
「本体のエリスはどうなる?」
『治療はムリ。脳が物理的に書き換えられちゃってるから』
『《蠢くもの》といっしょ。なむー』
『ジャス達が《禁書庫》で得た情報も覗いた。《RSS》っていうんでしょ?《狂い火》も《身喰らう蛇》も、一度支配下におかれたら元には戻れないみたい』
「そうか」
悲しみがユスティナの心を凍えさせるが、一刻を争う。理性をフル動員して考え続ける。
「情報を共有したい。《身喰らう蛇》がエリスが発動させた魔法陣によって覚醒した。エリスと同様に操られた学園の生徒や市民たちが、未知の魔法を行使した」
『たぶん異世界の儀式』
『エリスは蛇復活の巫女にされた』
ユスティナはこれまで読んできた本の知識を探るが、うまく概念を落とし込むことができない。この世界では天候や作物の豊穣を祈らなくても、魔法遣いが都合よく運命を曲げられてしまう。信仰の文化が根付いていないのだ。
彼女は一旦、巫女の情報を無視し、今必要な情報に頭を切り替えた。
「エリス以外の連中も、みな《身喰らう蛇》の支配下なのか?」
『違う。ほかのみんなはエリスが操っている』
『アストラネットから切断されれば元に戻るよ』
『〈ステラソナ〉を破壊するか、エリスを排除すればもとどおり』
「あたしらも〈ステラソナ〉を持ってるけど、なんで平気なの?」
レティシアが自分の〈ステラソナ〉を見せる。
『アルとレッチとジャスのはとくべつせい』
『友達の心は覗き見したくなかったみたい』
『がっちり鍵かけられてる』
(うちら四人のプロトタイプは特別性ね☆)
エリスが言っていた言葉を、二人は思い出した。
「世界を救う手立ては?」
『儀式が完了して《身喰らう蛇》が覚醒してしまったら、再び蛇を眠らせるのは困難』
『カウントダウンはとめられない』
『可能性があるのはひとつだけ』
一拍おいて、三つの端末から同時に回答する。
『『『アルの〝ドラゴン〟による《身喰らう蛇》の討伐』』』
レティシア達は、学園長室に戻った。
教師たちは混乱のさ中にいたが、ユスティナは有無を言わさず話を切り出した。
「アルの力は利用価値があります。《狂い火》を操れる彼女ならば《身喰らう蛇》と戦えるかもしれません」
「それまでアルへの攻撃を中止させてください」
学園長は、枯木のような皺の刻まれた眼でユスティナの話を聞いていた。
「アルの行く先なら心当たりがあります」
レティシアは窓から見える巨影を指さした。
「あの子は困っている人を放っておけない、そういうやつです。アルの邪魔をしないでくれるだけでいい」
「そうもいかないのだ」
学園長は書面を取り出す。アストラネットが使えないので別ルートから出力された指令書――双子のシンクロニシティを利用した、緊急時にのみ使われる長距離伝達魔法。そこにはこう書かれていた。
《身喰らう蛇》終焉シナリオ
対象:《身喰らう蛇》および、その討伐の障害となるあらゆるすべて
作戦理由:人類滅亡の回避
学園長は深くため息をついた。
「《OA》の本部は最後のカードを切ってしまった。もはや我々にも止められない」
「だったら今すぐアルのところへ行ける足を!《OAG》よりも早く!」
「そうは言うがな……馬では彼らに追いつけぬ」
重苦しい沈黙。再びそれを破ったのは、少女達の恩師であった。
「ひとり解決ができる者の心当たりがあります。この学園一番の変人――素直に頼みを聞き入れる保証はありませんが」
レティシアとユスティナは、迷わずパトロナのその提案に飛びついた。
校舎の隅に建てられたテント。その主は生活部屋など持たず、ここで寝泊まりしている筈だ。
エリスと同じ性質の「異端の研究者」――。
「カシウス」
パトロナがその名を呼んだ。間もなく奥からのそのそと男が出てくる。
「ほう、ようやく《OA》は私を頼る気になったか」
破滅が迫る前にしても、飄々と変わらぬ声で返事をした。パトロナは、外のことなど我感せずというような男の態度に忌々しげな表情をしつつも、肯定の頷きを返した。
全ての役者が揃った。最後の戦いが始まろうとしている。
●用語説明
《分け身を作る魔法》
使用者の生命リソースの半分を消費し、もう一人の自分を作り出す。忙しい魔法遣いが「もう一人自分がいれば研究が捗るのに!」と思い至り開発されたが、分け身をもとに戻す魔法を作り忘れたまま使用され制作者本人も死亡してしまったので《禁書庫》行きとなった。解除しなければ著しく寿命を縮めてしまうことと、どちらが本物の自分かの口論が絶えないというリスクがある。
エリスがどのようにしてこの魔法を知ったのかは、今となっては確かめられないが、死の直前にこの魔法を応用して“精神を分けた魔法”としてアストラネットへ分け身をばら撒いた。
「エリスは直前まで私と通話していた。アストラネットを使っている間に何かがあったんだ」
クロノス寮のエリスの私室のドアは開け放たれていた。
中に踏み込むと、整理されず乱雑に積み上げられた本や資料が出迎えた。その部屋の真ん中に〈ビーちゃん改〉が転がっていた。猫眼石が砕け、はめ込まれていた筐体の金属は熱で歪んでいる。
思い出の品の無惨な姿に、レティシアとユスティナは胸を痛めつつ、さらに手がかりを探す。
「〈ビーちゃん改〉は完全に壊れてしまっている。少なくとも私に直すことはできない、直したところでうまく使えるとも思えんが」
「見て、〈ビーちゃん〉が落ちていたあたりに変な模様があるよ」
床の板が、うっすらと焼き跡のように黒く変色している。どうやら、さきほどエリスの体の周囲に浮かび上がった魔法陣と同じもののようだ。
「やはりエリスはここでアストラネットに繋いでいる時に、何らかのトラブルにあったようだ」
「見たこともない文字だわ」
「私がこれまで読んできた、どの本の知識にも該当しない。こいつを読み解いていては時間が足りない」
二人はさらに他の手がかりを探す。
「エリスはアストラネットは街の外には届かないと言っていた。だが、アルヴィナを探すために無理をしたのかもしれない。そこを《身喰らう蛇》に察知される隙を生んだのだろう」
『あー、なーほーね。アストラフォラの中は《OA》の領域内だったから手を出せなかったけど、うちが外を見ようとしたのがまずったのかあ』
突然、二人とは別の声が響いた。
「エリス!」
レティシアが慌てて部屋を見回す。部屋にあるのは資料や何やらよくわからない機材の山、壊れた〈ビーちゃん改〉と――
「〈エリちゃ〉……」
床に直接敷かれたうすっぺらい寝床の上に、モルモットのぬいぐるみ〈エリちゃ〉が寝転がっていた。
『いやー失敗しちゃったよ。まさか逆探知されて精神を焼かれるとは予想してなかった』
「お前、どこから話してるんだ?大丈夫なのか?」
ユスティナが〈エリちゃ〉を抱き上げ、つぶらな瞳のモルモットに話しかける。
『大丈夫じゃないよー。うちの本体は完全に蛇さんに支配されちゃってます』
「ならアンタは一体誰なのよ」
『うーん、説明しにくいんだけど。エリスって一人ぼっちだったから、頭の中で何人もエリスを想像してお話ししてたんだよね』
『こんなふうに』
『やほほ』
レティシアとユスティナの〈ステラソナ〉からも声が響く。
『いつもそんな風にして過ごしてたから、頭の中でいくつものエリスと並列思考ができるんだよ』
『エリちゃん会議!』
『つまりうちらはエリスの願望から生み出されたもの。本物のエリスじゃないよ』
ユスティナが顔を歪ませる。
「本体のエリスはどうなる?」
『治療はムリ。脳が物理的に書き換えられちゃってるから』
『《蠢くもの》といっしょ。なむー』
『ジャス達が《禁書庫》で得た情報も覗いた。《RSS》っていうんでしょ?《狂い火》も《身喰らう蛇》も、一度支配下におかれたら元には戻れないみたい』
「そうか」
悲しみがユスティナの心を凍えさせるが、一刻を争う。理性をフル動員して考え続ける。
「情報を共有したい。《身喰らう蛇》がエリスが発動させた魔法陣によって覚醒した。エリスと同様に操られた学園の生徒や市民たちが、未知の魔法を行使した」
『たぶん異世界の儀式』
『エリスは蛇復活の巫女にされた』
ユスティナはこれまで読んできた本の知識を探るが、うまく概念を落とし込むことができない。この世界では天候や作物の豊穣を祈らなくても、魔法遣いが都合よく運命を曲げられてしまう。信仰の文化が根付いていないのだ。
彼女は一旦、巫女の情報を無視し、今必要な情報に頭を切り替えた。
「エリス以外の連中も、みな《身喰らう蛇》の支配下なのか?」
『違う。ほかのみんなはエリスが操っている』
『アストラネットから切断されれば元に戻るよ』
『〈ステラソナ〉を破壊するか、エリスを排除すればもとどおり』
「あたしらも〈ステラソナ〉を持ってるけど、なんで平気なの?」
レティシアが自分の〈ステラソナ〉を見せる。
『アルとレッチとジャスのはとくべつせい』
『友達の心は覗き見したくなかったみたい』
『がっちり鍵かけられてる』
(うちら四人のプロトタイプは特別性ね☆)
エリスが言っていた言葉を、二人は思い出した。
「世界を救う手立ては?」
『儀式が完了して《身喰らう蛇》が覚醒してしまったら、再び蛇を眠らせるのは困難』
『カウントダウンはとめられない』
『可能性があるのはひとつだけ』
一拍おいて、三つの端末から同時に回答する。
『『『アルの〝ドラゴン〟による《身喰らう蛇》の討伐』』』
レティシア達は、学園長室に戻った。
教師たちは混乱のさ中にいたが、ユスティナは有無を言わさず話を切り出した。
「アルの力は利用価値があります。《狂い火》を操れる彼女ならば《身喰らう蛇》と戦えるかもしれません」
「それまでアルへの攻撃を中止させてください」
学園長は、枯木のような皺の刻まれた眼でユスティナの話を聞いていた。
「アルの行く先なら心当たりがあります」
レティシアは窓から見える巨影を指さした。
「あの子は困っている人を放っておけない、そういうやつです。アルの邪魔をしないでくれるだけでいい」
「そうもいかないのだ」
学園長は書面を取り出す。アストラネットが使えないので別ルートから出力された指令書――双子のシンクロニシティを利用した、緊急時にのみ使われる長距離伝達魔法。そこにはこう書かれていた。
《身喰らう蛇》終焉シナリオ
対象:《身喰らう蛇》および、その討伐の障害となるあらゆるすべて
作戦理由:人類滅亡の回避
学園長は深くため息をついた。
「《OA》の本部は最後のカードを切ってしまった。もはや我々にも止められない」
「だったら今すぐアルのところへ行ける足を!《OAG》よりも早く!」
「そうは言うがな……馬では彼らに追いつけぬ」
重苦しい沈黙。再びそれを破ったのは、少女達の恩師であった。
「ひとり解決ができる者の心当たりがあります。この学園一番の変人――素直に頼みを聞き入れる保証はありませんが」
レティシアとユスティナは、迷わずパトロナのその提案に飛びついた。
校舎の隅に建てられたテント。その主は生活部屋など持たず、ここで寝泊まりしている筈だ。
エリスと同じ性質の「異端の研究者」――。
「カシウス」
パトロナがその名を呼んだ。間もなく奥からのそのそと男が出てくる。
「ほう、ようやく《OA》は私を頼る気になったか」
破滅が迫る前にしても、飄々と変わらぬ声で返事をした。パトロナは、外のことなど我感せずというような男の態度に忌々しげな表情をしつつも、肯定の頷きを返した。
全ての役者が揃った。最後の戦いが始まろうとしている。
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