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最終章 緋色の魔法遣い
第四十二話 ヘイル・メアリー
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アストラフォラの外は阿鼻叫喚としていた。
《身喰らう蛇》の近くからなるべく遠ざかろうと、必死の形相で荷物を抱えて移動する人や馬車とすれ違う。
パニックになった馬が暴走したらしい、横転した馬車と荷物がそのまま放置されているのも見かけた。荷物の主は諦めて逃げたようだ。
「その馬よこせ!」
「ふざけるな!」
馬や物資を巡って争い合う人々。《悪意の均衡》が受けきれない負の感情が、《身喰らう蛇》への恐怖によって増幅してゆく。彼ら自身が、己の心に湧き上がった事のない感情に戸惑い、逆らえずにいるのだ。
行く先々で、同じような光景が広がっていることにアルヴィナは心を痛めた。
(不安でみんなおかしくなっているんだ)
アストラフォラに来て、始めて目にしたキラキラした景色。たくさんの楽しいこと。夢見た平和な未来とは程遠い有り様だった。
陽が落ち、あたりは既に暗くなり始めている。魔物が活性化する時間が迫っているにも関わらず、人々は争いを止める気配がない。
「なんとかしなきゃ」
アルヴィナの髪色が、毛先から一気に紅く染まる。身体からゆらゆらと炎が燃え上がる。
「なんだ、あの子は」
「燃えている……」
突如現れた強い灯り。振り返った人々の目に、アルヴィナの姿と背後の炎が映った。彼女が踏んだ地面の跡にも炎が灯り、やさしく周囲が照らされる。
「みんな、もう〈魔物〉が出る時間だよ。落ち着いて明かりの周りに集まって。朝までやりすごして」
アルヴィナはやさしく声をかけながら、街道に沿って点々と小さな火を灯していった。集まるのにちょうど良い広い場所があれば、焚き火ほどの篝火を作る。
そのどれもが、アルヴィナの意思に従い燃え広がらずに同じ場所で静かに燃え続けた。
「とにかく休んで。大丈夫、この灯りは朝まで絶対に消えないから」
ここまで歩きづめでいたらしい、小さな子供を連れた家族が、縋るように火の近くに寄り付く。同じようにして、何人もの弱った心を炎は暖めていった。
そのまま一晩中、アルヴィナは明かりを灯し続けるのだった。
《身喰らう蛇》が顕現した次の日の早朝。
この星は未だ砕かれていないようだったが、巨大な蛇の影は依然として空を覆っていた。アルヴィナの討伐猶予は残り五時間。いや、その予定も守られる保証はない。
〈飛行器〉の使い方について一晩中話し合っていたエリス達は、ようやくカシウスを開放した。
『理解した』
『クロスボウの矢をずっと飛ばし続けるような仕組み』
『操縦ちょうむずい。レッチの〈運命流〉の補助がないとむり。すぐに堕ちる』
カシウスが疲れ切った表情で、椅子に深く腰掛ける。
「一晩で履修してしまいおった……とんでもない頭脳だ。『エリちゃん会議』といったか、私も欲しいな並行思考」
『やめたほうがいいよ。考えをひとつにまとめることができなくなる可能性の方が高い』
『エリスが多動症的なところがあるのは、ウチらのせいでもある』
『あの子は特別。あたおか』
カシウスは残念そうに諦めたように手を降る。
「つくづく、魔法遣いというやつは……」
その話の途中で、眠っていたユスティナが目を覚ました。エリスちゃんズに、自分たちには睡眠の必要がないが人間は休んだほうが良い、と窘められたのだ。
「話は終わったのか?」
『ばっちし』
『カタパルトと発進時の姿勢を安定させるレールを敷けばすぐに飛べる』
『カッシー、もうひと仕事』
「……はいはい。パトロナ達にも手伝わせよう……ノーとは言わせんぞ」
カシウスがいそいそとテントを出ていくのを『エリちゃんズ』は声で見送った。
学園内に留まっていた教師達を叩き起こし、パトロナとカシウスは〈飛行器〉を飛ばす即席の滑走路を建築し始めた。アストラフォラを一望できる高台に立てられた、学園正門側の広場――《身喰らう蛇》の姿がよく見える。学園の中で最も広いこの空間が選ばれた。
広場ではレティシアが、操られたエリス達が消えていった方角を見つめていた。眠れなかったのだろうか、泣き腫らした目を真っ赤にしていた。
作業中のカシウスがその背中から何かを察し、手元の機械を確認する。はっとした表情でレティシアの方を暫く見つめ、それから何も言わずに滑走路の準備に戻っていった。
(にゃーん)
レティシアの耳に、どこか遠くからか猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
「もう少しなんとかならないのか」
飛行機の尾翼の上にベルトで括り着けられたユスティナが抗議する。
「すまんな、メテオリートは一人乗り設計なんだ……」
『この子の操縦はジャスにはムリ』
『〈運命流〉と高い運動神経が必要』
『すこしのがまん』
ユスティナは不安そうにため息をつき、諦めて黙った。
〈飛行器〉は即席滑走路へ移され、カタパルトの発進位置に設置されている。
レティシアは羽の間の胴体部分に開いた穴――おそらく操縦席に『エリちゃ』を抱きかかえて潜り込んだ。腹ばいになると、頭をあたりに槍の柄の部分のような突起が左右一本ずつある。
「体重移動で機体を傾けることで、ある程度進路を制御することができる。感覚は飛びながら掴んでくれ」
カシウスがあまり参考にならないようなアドバイスを、レティシアに伝える。
「……行ってきます」
「一年近くでしたがお世話になりました」
そう残された言葉に、教師たちは複雑な顔で見送る。
「子供である君たちに託さねばならない己が歯がゆいが……頼んだぞ」
羽に取り付けられた二枚のプロペラ――魔法で摩擦を可能な限り減らした――が、動力部の魔法器が伝える回転エネルギーによって回り始めた。カタパルトの固定が外され、〈飛行器〉が勢いよく押し出される。
蛇を貫かんとばかりに加速された機体が広場の端まで引かれたレールに沿って滑り、高台から飛び出していくと、そのままの高度で飛んでいった。
「よいではないか。化け物のことは同じ化け物に任せて、我々〝普通の人間〟は大人しく見守っておればよいのだ」
そう言ったカシウスは、「やったぞ、ちゃんと飛んだ」と満足げだった。
●用語解説
・飛行器
回転の運動エネルギーを出力する魔導器を動力に、尾翼に二翅プロペラをつけた、人間を空に飛ばすための乗り物。現実世界における「ライトフライヤー号」に近い構造の、原始的な飛行機。
《身喰らう蛇》の近くからなるべく遠ざかろうと、必死の形相で荷物を抱えて移動する人や馬車とすれ違う。
パニックになった馬が暴走したらしい、横転した馬車と荷物がそのまま放置されているのも見かけた。荷物の主は諦めて逃げたようだ。
「その馬よこせ!」
「ふざけるな!」
馬や物資を巡って争い合う人々。《悪意の均衡》が受けきれない負の感情が、《身喰らう蛇》への恐怖によって増幅してゆく。彼ら自身が、己の心に湧き上がった事のない感情に戸惑い、逆らえずにいるのだ。
行く先々で、同じような光景が広がっていることにアルヴィナは心を痛めた。
(不安でみんなおかしくなっているんだ)
アストラフォラに来て、始めて目にしたキラキラした景色。たくさんの楽しいこと。夢見た平和な未来とは程遠い有り様だった。
陽が落ち、あたりは既に暗くなり始めている。魔物が活性化する時間が迫っているにも関わらず、人々は争いを止める気配がない。
「なんとかしなきゃ」
アルヴィナの髪色が、毛先から一気に紅く染まる。身体からゆらゆらと炎が燃え上がる。
「なんだ、あの子は」
「燃えている……」
突如現れた強い灯り。振り返った人々の目に、アルヴィナの姿と背後の炎が映った。彼女が踏んだ地面の跡にも炎が灯り、やさしく周囲が照らされる。
「みんな、もう〈魔物〉が出る時間だよ。落ち着いて明かりの周りに集まって。朝までやりすごして」
アルヴィナはやさしく声をかけながら、街道に沿って点々と小さな火を灯していった。集まるのにちょうど良い広い場所があれば、焚き火ほどの篝火を作る。
そのどれもが、アルヴィナの意思に従い燃え広がらずに同じ場所で静かに燃え続けた。
「とにかく休んで。大丈夫、この灯りは朝まで絶対に消えないから」
ここまで歩きづめでいたらしい、小さな子供を連れた家族が、縋るように火の近くに寄り付く。同じようにして、何人もの弱った心を炎は暖めていった。
そのまま一晩中、アルヴィナは明かりを灯し続けるのだった。
《身喰らう蛇》が顕現した次の日の早朝。
この星は未だ砕かれていないようだったが、巨大な蛇の影は依然として空を覆っていた。アルヴィナの討伐猶予は残り五時間。いや、その予定も守られる保証はない。
〈飛行器〉の使い方について一晩中話し合っていたエリス達は、ようやくカシウスを開放した。
『理解した』
『クロスボウの矢をずっと飛ばし続けるような仕組み』
『操縦ちょうむずい。レッチの〈運命流〉の補助がないとむり。すぐに堕ちる』
カシウスが疲れ切った表情で、椅子に深く腰掛ける。
「一晩で履修してしまいおった……とんでもない頭脳だ。『エリちゃん会議』といったか、私も欲しいな並行思考」
『やめたほうがいいよ。考えをひとつにまとめることができなくなる可能性の方が高い』
『エリスが多動症的なところがあるのは、ウチらのせいでもある』
『あの子は特別。あたおか』
カシウスは残念そうに諦めたように手を降る。
「つくづく、魔法遣いというやつは……」
その話の途中で、眠っていたユスティナが目を覚ました。エリスちゃんズに、自分たちには睡眠の必要がないが人間は休んだほうが良い、と窘められたのだ。
「話は終わったのか?」
『ばっちし』
『カタパルトと発進時の姿勢を安定させるレールを敷けばすぐに飛べる』
『カッシー、もうひと仕事』
「……はいはい。パトロナ達にも手伝わせよう……ノーとは言わせんぞ」
カシウスがいそいそとテントを出ていくのを『エリちゃんズ』は声で見送った。
学園内に留まっていた教師達を叩き起こし、パトロナとカシウスは〈飛行器〉を飛ばす即席の滑走路を建築し始めた。アストラフォラを一望できる高台に立てられた、学園正門側の広場――《身喰らう蛇》の姿がよく見える。学園の中で最も広いこの空間が選ばれた。
広場ではレティシアが、操られたエリス達が消えていった方角を見つめていた。眠れなかったのだろうか、泣き腫らした目を真っ赤にしていた。
作業中のカシウスがその背中から何かを察し、手元の機械を確認する。はっとした表情でレティシアの方を暫く見つめ、それから何も言わずに滑走路の準備に戻っていった。
(にゃーん)
レティシアの耳に、どこか遠くからか猫の鳴き声が聞こえたような気がした。
「もう少しなんとかならないのか」
飛行機の尾翼の上にベルトで括り着けられたユスティナが抗議する。
「すまんな、メテオリートは一人乗り設計なんだ……」
『この子の操縦はジャスにはムリ』
『〈運命流〉と高い運動神経が必要』
『すこしのがまん』
ユスティナは不安そうにため息をつき、諦めて黙った。
〈飛行器〉は即席滑走路へ移され、カタパルトの発進位置に設置されている。
レティシアは羽の間の胴体部分に開いた穴――おそらく操縦席に『エリちゃ』を抱きかかえて潜り込んだ。腹ばいになると、頭をあたりに槍の柄の部分のような突起が左右一本ずつある。
「体重移動で機体を傾けることで、ある程度進路を制御することができる。感覚は飛びながら掴んでくれ」
カシウスがあまり参考にならないようなアドバイスを、レティシアに伝える。
「……行ってきます」
「一年近くでしたがお世話になりました」
そう残された言葉に、教師たちは複雑な顔で見送る。
「子供である君たちに託さねばならない己が歯がゆいが……頼んだぞ」
羽に取り付けられた二枚のプロペラ――魔法で摩擦を可能な限り減らした――が、動力部の魔法器が伝える回転エネルギーによって回り始めた。カタパルトの固定が外され、〈飛行器〉が勢いよく押し出される。
蛇を貫かんとばかりに加速された機体が広場の端まで引かれたレールに沿って滑り、高台から飛び出していくと、そのままの高度で飛んでいった。
「よいではないか。化け物のことは同じ化け物に任せて、我々〝普通の人間〟は大人しく見守っておればよいのだ」
そう言ったカシウスは、「やったぞ、ちゃんと飛んだ」と満足げだった。
●用語解説
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