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入社
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結局、他何社か受かったが、広瀬社長が高く評価してくれた事が忘れられず、感謝の気持ちも込めて入社することにした。
入社式で久しぶりに見る広瀬社長は変わらずニコニコ顔であった。
その時なぜかドキッとする感覚があって、会社の社長と言うだけでなく1人の男性として見ている自分がいた。
そう、私はゲイなのである。
しかも広瀬社長のような中年のぽっちゃりに惹かれてしまうのである。
そんな気持ちは面接の時にはあまり感じなかったが、時間をおいて徐々に増幅してきたようである。
「青木くん、良くきてくれたね。一緒に会社を盛り上げていこうな。」
と声を掛けてくれた。
「はい、広瀬社長のお力になれるよう全力を尽くします。」
と俺はドキドキしながら答えた。
「ははは、気負わないで、普段通り、リラックス、リラックス。」
ニッコリ笑ったぽっちゃりの広瀬社長が更に素敵に見えた。
それから約半年は研修と称して各部署を回り、デザインから製造、梱包、販売までを学ぶ事となった。
ひと通り回った中で自分に合ってそうかなと思った部署が販売かなと思って販売への配属希望を出した。
商品の良さを伝えていく事やWEBでの販売などに興味もあって、楽しさを感じる部署かなと。
接客などはガタイの良さで引かれてしまうかもしれないけど、あまり苦手な意識はなかった。
ついに長かった研修も終わり、最終日に配属が言い渡された。
販売に配属されるかな?と思っていたが、なんと、社長秘書との事。
正直、秘書ってピンと来ないが、普通は女性じゃないの?と思いながら社長室へ向かう。
「失礼します。配属されました青木です。宜しくお願いします!」
と言って広瀬社長のいる社長室に入る。
「お、おぉ、来たな。」
広瀬社長は人事部長と一緒に私を待っていた。
「もともと秘書は付けて無かったんだけど僕が無理をお願いして付けてもらったんだよね。」
「普通は新入社員が出来るところでは無いんだけど、社長の希望で青木さんにお願いしようとなったので頑張ってね。」
人事部長にも経緯を説明され、続けて具体的な業務を教えられてその日は終わりとなった。
明日から俺の秘書生活が始まる!
内心は広瀬社長と一緒にいられる事が嬉しくてラッキーと思っているが、
秘書と言う仕事が満足に出来るのかと言う不安もあった。
社長のスケジュール管理や打ち合わせの調整、資料作成や電話やメールの対応など様々な仕事が有り、
広瀬社長に迷惑を掛けないかが心配であった。
翌日からおおよその月間スケジュールと詳細な週間スケジュールを作成し、広瀬社長に確認する。
メールの内容を広瀬社長に確認して返答する。
あらゆる事を広瀬社長に確認しながら、スムーズに進むよう配慮しながら業務をこなしていく。
これはこれで秘書と言う仕事もやりがいのある仕事だなと感じた。
その中でも社長と同じ部屋でずっと一緒に仕事が出来るなんて。
ついついチラチラと見てしまう。
穏やかな顔、キリッとした眉にパッチリとした目、肉の付いたぽっちゃり顎。
どれを取っても私好みの太めおじさまと言う感じで見惚れてしまう。
そんなバタバタした仕事の中の幸せを感じながら1ヶ月ほど経ったある日、
「青木くん、ちょっと良いかな?」
と広瀬社長から声が掛かった。
入社式で久しぶりに見る広瀬社長は変わらずニコニコ顔であった。
その時なぜかドキッとする感覚があって、会社の社長と言うだけでなく1人の男性として見ている自分がいた。
そう、私はゲイなのである。
しかも広瀬社長のような中年のぽっちゃりに惹かれてしまうのである。
そんな気持ちは面接の時にはあまり感じなかったが、時間をおいて徐々に増幅してきたようである。
「青木くん、良くきてくれたね。一緒に会社を盛り上げていこうな。」
と声を掛けてくれた。
「はい、広瀬社長のお力になれるよう全力を尽くします。」
と俺はドキドキしながら答えた。
「ははは、気負わないで、普段通り、リラックス、リラックス。」
ニッコリ笑ったぽっちゃりの広瀬社長が更に素敵に見えた。
それから約半年は研修と称して各部署を回り、デザインから製造、梱包、販売までを学ぶ事となった。
ひと通り回った中で自分に合ってそうかなと思った部署が販売かなと思って販売への配属希望を出した。
商品の良さを伝えていく事やWEBでの販売などに興味もあって、楽しさを感じる部署かなと。
接客などはガタイの良さで引かれてしまうかもしれないけど、あまり苦手な意識はなかった。
ついに長かった研修も終わり、最終日に配属が言い渡された。
販売に配属されるかな?と思っていたが、なんと、社長秘書との事。
正直、秘書ってピンと来ないが、普通は女性じゃないの?と思いながら社長室へ向かう。
「失礼します。配属されました青木です。宜しくお願いします!」
と言って広瀬社長のいる社長室に入る。
「お、おぉ、来たな。」
広瀬社長は人事部長と一緒に私を待っていた。
「もともと秘書は付けて無かったんだけど僕が無理をお願いして付けてもらったんだよね。」
「普通は新入社員が出来るところでは無いんだけど、社長の希望で青木さんにお願いしようとなったので頑張ってね。」
人事部長にも経緯を説明され、続けて具体的な業務を教えられてその日は終わりとなった。
明日から俺の秘書生活が始まる!
内心は広瀬社長と一緒にいられる事が嬉しくてラッキーと思っているが、
秘書と言う仕事が満足に出来るのかと言う不安もあった。
社長のスケジュール管理や打ち合わせの調整、資料作成や電話やメールの対応など様々な仕事が有り、
広瀬社長に迷惑を掛けないかが心配であった。
翌日からおおよその月間スケジュールと詳細な週間スケジュールを作成し、広瀬社長に確認する。
メールの内容を広瀬社長に確認して返答する。
あらゆる事を広瀬社長に確認しながら、スムーズに進むよう配慮しながら業務をこなしていく。
これはこれで秘書と言う仕事もやりがいのある仕事だなと感じた。
その中でも社長と同じ部屋でずっと一緒に仕事が出来るなんて。
ついついチラチラと見てしまう。
穏やかな顔、キリッとした眉にパッチリとした目、肉の付いたぽっちゃり顎。
どれを取っても私好みの太めおじさまと言う感じで見惚れてしまう。
そんなバタバタした仕事の中の幸せを感じながら1ヶ月ほど経ったある日、
「青木くん、ちょっと良いかな?」
と広瀬社長から声が掛かった。
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