御曹司と幼馴染みの彼女~天然娘がオチるまで~

織原深雪

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お仕事中は Side 彩人

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最近役員執務室のある階に1日に1度は彼女、麻里花がやって来る。

どうやら庶務課での郵便物の配布の担当になったらしい。
悠斗いわく、これでギラギラの肉食系女子から解放されるから一安心だとか。

悠斗は愛想が良いからな。
秘書室室長補佐なら他だと課長クラスだし、数年後には室長は内定してるようなもんだし。

玉の輿やらイケメン好きに狙われる訳である。
クウォーターだから長身に整った顔で爽やかなイケメンなのが悠斗だ。
アタックが半端ないのだが。
彼には好きな子が居るので、サックリ遠慮なくアタックする人を振っている。

俺に突撃かますバカもたまに居るが概ね視線だけで撃退している。

IGARASHIcorporationの専務で社長の息子で御曹司。

そう言った肩書きと、麻里花いわくモデルとか俳優やったら絶対人気出るのに、と言う容姿は人目を引くが、普段の俺は無表情で、無愛想。
仕事に対しては、男女で差をつけることなく容赦ない要求をする事で社内では有名なため、そうそうバカも居ないが。

俺の想い人である麻里花もやっと社会人になった。

歳の差7歳の差があるのでずっとこの時を待っていた。
まぁ、麻里花本人は気づいていないがもう自覚が無いだけで、麻里花は俺の彼女同然であるのだが。
周りから見れば付き合ってるも同然なのに。
いかせんあの天然娘は、ハッキリわかりやすく言わないと伝わらないので。
今までハッキリしなかったのは、ちゃんと結婚までの最短の道のりの障害が無くなるのを待っていたから。

麻里花が社会人になった今もう障害はない。

健一さんとの約束で、就職するまでは手を出さない決まりがあった。
どれだけデートしたり、一緒に居ても手を出さなかった。

俺の理性もそろそろ限界だ。
普通の男よりかは、かなり鋼の理性と言いたいくらい我慢したが。

なにしろ俺は麻里花が物心着く頃には彼女が好きだった。

俺が小学生で、麻里花が幼稚園に入る頃には自覚していた。

俺が好きなのは麻里花。
生涯共に過ごしたいのも麻里花だけ。

なのでそこから麻里花を、それはそれは大切にしてきた。
麻里花が中学生になる頃には、何かあれば車で送り迎えをして。
休日にはいろんな所に連れて行き。
高校受験、大学受験の頃は家庭教師をして。

とにかくいつでも、麻里花と居るための時間をつくりまくっていた。
終始張り付き、麻里花の周りに俺の存在をアピールして牽制しまくった。

麻里花本人は、俺が牽制しまくってたことから自覚がないが。
とにかくモテる。
何しろクウォーターで、お母さん譲りの光の加減で見える青い瞳と、明るいブラウンの天然パーマのフワッフワの髪。
それでいて、小柄な彼女の愛らしさは言うまでもない。

その容姿でモテないわけがないのだが、そこはそれ。
中学では部活で遅くなる度に校門前まで車で迎えに行き、周りの男達に絶対零度の視線を投げつけていたし。
高校は職場に近いのもあり、毎朝一緒に行って多数の人に目撃させて大人の彼氏持ちと思わせていた。
たまに帰りすら迎えに行くので、もはやそれは決定的になっていた。

それでも麻里花にアタックする男もチラホラいたとは、麻里花の友人の金山さんから聞いてはいたけれど。
麻里花はそれには答えなかった。

どこかに行きたいだとか、何かしたいときは俺に言えば大体叶うし。
そんな俺とずっと一緒にいて甘やかされていたのだ。
同い歳ないし、1つ2つ歳上くらいじゃ魅力にならなかったらしい。

そんな訳で、彼女は無自覚のまま周りからは俺の彼女認定を受けている。
俺の親しい人達には俺は麻里花の彼氏として認定されているし、麻里花の両親に兄の悠斗もそう思っている。

むしろ就職させていいのか?と言われた。
大学卒業したら結婚でいいのではないか?と言われたが、本人は無自覚なのでいきなり結婚は無理だろう。

この状態を本人に自覚させ、付き合ってた事と、しっかり彼氏彼女の関係で色々してから結婚という流れに持ち込む予定でいる。

まぁ、小学生からの想い人である。
逃がすわけが無い。

そろそろ動き出して無自覚天然娘をしっかり捕獲する。

10年以上一途に想い続けてるのだから、麻里花には、覚悟してもらわなくてはね。

配属先も決まった事だし、もう良いよな?

もう遠慮しないからな。
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