御曹司と幼馴染みの彼女~天然娘がオチるまで~

織原深雪

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自宅にて Side 彩人

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麻里花の行きたがっていたアウトレットで無事に買い物を済ませて夕飯の買出しにスーパーに寄って帰宅した。


麻里花は早速買ってきた食器を洗って拭いて使えるように準備しつつ夕飯の準備を始めている。


俺の家には泊まったりご飯作ったり食べたりもよくしていたので麻里花にとって勝手知ったる台所である。


「彩人くん、今日の夕飯は時間もないからパパッと出来るものにしちゃうね!」


「あぁ、それじゃあ風呂の準備しとくから夕飯よろしくな」

通りがてら返事して頭をポンポン撫でる。


「うん、今度はゆっくり時間が取れたら凝ったもの作るからね!」


「あぁ、今から楽しみで仕方ないな」

そう微笑んで俺はお風呂場の方へ行った。


湯を張り蓋をして戻ってきた頃にはダイニングテーブルの上にはカルボナーラのパスタにチキンのトマト煮、コンソメスープ、サラダが敷かれたランチョンマットの上に綺麗に並べられていた。


「麻里花、美味しそうだよ!麻里花疲れてたはずなのに作ってくれてありがとう。」


そう麻里花に言うと照れながらも

「そんな、荷物持ちして運転もしてくれたんだから彩人くんの方が疲れてるはずだもん。私が返せるのってこんな事くらいだしね。」

肩を竦めつつ苦笑いしながら言う麻里花

「俺は麻里花がそばに居てくれるだけで幸せなのにご飯まで作ってもらったらどうしたらいいのか分からなくなるくらいの幸福感を感じてるよ。だからそんなに卑下するような事を言うなよ。」

そう言って麻里花を抱きしめた。

そうしてテーブルにつき話しながらご飯を食べる。


「麻里花、明日も休みなんだし今日も泊まるだろう?」


疑問形を付けつつも帰すつもりはないのだが一応聞く


「パパやママが何も言わないなら問題ないけど、そんなにずっと一緒でいいの?」


そう、おずおずときいてくる麻里花。


休みでも仕事をしていて午後から会うとか夕方からとかが多かったからか気にしているようだ。

むしろ俺はずっと一緒に居たいし、もう離れたくないのだが。
俺は一緒に暮らす事を凄く待ち望んでいたが、麻里花にしたら自覚したばかり。

気持ちには差がある様に思えて言っていいものか迷う。


「麻里花、明日俺の家と麻里花の家と両方行って話さないか?とりあえずは同棲からしないか?俺としては同棲するくらいならもう籍も入れて結婚したいと思ってるんだがいきなり結婚は嫌だよな?」

自嘲の笑を浮かべながら言うと


「結婚って漠然としてて全然分かんないけどね、でも私は彩人くんと一緒に居たいと思ってるし離れるつもりはないから遅かれ早かれ結婚するなら今入籍でもいい様な気がする。」


そう俺に笑顔で告げてくれた


「じゃあ結婚の挨拶に行こう。まずは麻里花の家から。」
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