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ゲーム世界に転生?
第4話 情報がない
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「今分かってることなんて、名前がハルってことと、霊力持ちの男って情報くらいなんだよな……。
雛菊の従弟って言ったって、ゲーム世界の雛菊は東関の北東。
日本で言う飛騨辺りに拠点を持つ双子の大妖狐の片割れって、くらいしか知らないし……」
ひたすら単調にツルハシを振り下ろすだけ。
そうなると、あれこれと考える時間が生まれるわけで……。
現状を見つめ直そうとしているのだが、情報が足りん!
びっくりするくらいに!
「……姉の雛芥子《ひなげし》がいるのかも気になるな。
同時実装の戦闘特化キャラだっただけとも言うが……」
普通に考えるなら、親類が辺境開拓へ行く護衛なら、戦闘力の高い雛芥子を付けるだろう?
そうなると雛芥子はいないと考えるべきかな。
「まあ、思ったほど殺伐とした世界じゃないと言う可能性も無きにしもあらず」
戦いまくるのが前提のRPGと現実世界に齟齬があるのは、当然な気もする。
「夢幻千年京の設定だと、妖怪は龍穴のエネルギーを浴びた何かが変異したものだったからな……。
どう考えても、普通に親から産まれてくるこっちの方が総数は少なくなりそう」
後は、
「気になるのは、主人公の存在。
本来の主人公は、偶々、座敷童子と契約してしまった都の警備隊員で、両親は霊力を待っていなかったはず。
けど、雛菊の話しぶりからすると、『俺』はどう考えても霊力に関わりがあった家系。
……いや、それはどうでも良い。
何より問題は、主人公のように俺を敵視している存在が居るかどうかかな?」
主人公は、元上司とその実家が、政府へ働きかけて嫌がらせをしてきた。
同じような存在が居ると、俺も厄介な問題に悩まされることになる。
特に開拓民受け入れ問題は厄介。
元々、新都建設が目的だから、間違ってはいないが、初期のインフラや防衛システムを設置したい時期に、開拓民と称したスラム住人を送り込んでくる。
その受け入れに失敗すると、彼らは山賊となり、あれこれと主人公を妨害する敵になる。
しかも、無事に定住化させることが出来ると、その人数に応じて税金が発生する。
「将来的には、その人間が役に立つんだけど、それまでの労力が割に合わないんだよな……。
1万の住居と管理能力が必要になるはずだから、雛菊クラスが10人とか無理ゲー過ぎる」
序盤は戦闘系の妖怪すら乏しいのに、生産系妖怪を増やすのは厳しい。
キャラドロップクエストを周回すれば、可能だがドロップキャラの管理能力は10から50。
それは手間が掛かるので、生産職キャラのガチャガチャを引きたくなるわけだ。
……まあ、運営の課金を促す仕組みの1つだったんだろう。
「けど、ガチャガチャシステムがなくなったこの世界じゃそれも不可能。
詰んでるわけだし、雛菊クラスが10人くらい仲間にならないかな?」
「私クラスをそんなに集めてどうするのよ?
戦争でも企んでるの?」
「……雛菊?
お帰り、収穫は?」
状況の不味さに参っていたのか、雛菊が近付いているのに気付かなかった。
一瞬ビクッとしたが何とか声を出すことが出来たと思う。
「バッチリよ。
少なくとも2、3日で餓死するようなことにならないわ。
本当は獣も狩りたかったけど、解体施設設置が先ね……」
雛菊の返事も普通。
違和感を感じた訳じゃないなら良かった……。
「……で、私クラスが10人欲しいとかどう言うこと?」
……まあ、しっかり聞いてらっしゃるわな。
下手な説明をして、俺の中身が『夢幻千年京』の外の住人だとは、知られるわけにいかない。
どうしたものか……。
「いや、将来的にはここに人間が住むことになるだろ?
その時には管理する能力のある者が居ると思って……」
何とかそれらしい言い訳じゃないか?
実際、大きな街を造るなら戦力は不可欠だし……。
「何百年後の心配をしているのよ?
数十人が住めるくらいの結界を張ろうと思ったら、100年は掛かるわよ?
その時には、ハルも私も天寿を全うしているわよ?」
「ゔぇ!?」
思わず飛んでもない声が出た。
それじゃあ、まるで……。
「新都建設計画なんて、実質追放刑だと嘆いていたのはハルじゃない?
何を今さら……」
……最近の小説とかであるスローライフがしたい主人公。
頼むから替わってくれない?
今なら一切の人間と関わらない完璧なスローライフを進呈するぞ?
……思わず、雲一つ無い天を仰ぐことになった。
雛菊の従弟って言ったって、ゲーム世界の雛菊は東関の北東。
日本で言う飛騨辺りに拠点を持つ双子の大妖狐の片割れって、くらいしか知らないし……」
ひたすら単調にツルハシを振り下ろすだけ。
そうなると、あれこれと考える時間が生まれるわけで……。
現状を見つめ直そうとしているのだが、情報が足りん!
びっくりするくらいに!
「……姉の雛芥子《ひなげし》がいるのかも気になるな。
同時実装の戦闘特化キャラだっただけとも言うが……」
普通に考えるなら、親類が辺境開拓へ行く護衛なら、戦闘力の高い雛芥子を付けるだろう?
そうなると雛芥子はいないと考えるべきかな。
「まあ、思ったほど殺伐とした世界じゃないと言う可能性も無きにしもあらず」
戦いまくるのが前提のRPGと現実世界に齟齬があるのは、当然な気もする。
「夢幻千年京の設定だと、妖怪は龍穴のエネルギーを浴びた何かが変異したものだったからな……。
どう考えても、普通に親から産まれてくるこっちの方が総数は少なくなりそう」
後は、
「気になるのは、主人公の存在。
本来の主人公は、偶々、座敷童子と契約してしまった都の警備隊員で、両親は霊力を待っていなかったはず。
けど、雛菊の話しぶりからすると、『俺』はどう考えても霊力に関わりがあった家系。
……いや、それはどうでも良い。
何より問題は、主人公のように俺を敵視している存在が居るかどうかかな?」
主人公は、元上司とその実家が、政府へ働きかけて嫌がらせをしてきた。
同じような存在が居ると、俺も厄介な問題に悩まされることになる。
特に開拓民受け入れ問題は厄介。
元々、新都建設が目的だから、間違ってはいないが、初期のインフラや防衛システムを設置したい時期に、開拓民と称したスラム住人を送り込んでくる。
その受け入れに失敗すると、彼らは山賊となり、あれこれと主人公を妨害する敵になる。
しかも、無事に定住化させることが出来ると、その人数に応じて税金が発生する。
「将来的には、その人間が役に立つんだけど、それまでの労力が割に合わないんだよな……。
1万の住居と管理能力が必要になるはずだから、雛菊クラスが10人とか無理ゲー過ぎる」
序盤は戦闘系の妖怪すら乏しいのに、生産系妖怪を増やすのは厳しい。
キャラドロップクエストを周回すれば、可能だがドロップキャラの管理能力は10から50。
それは手間が掛かるので、生産職キャラのガチャガチャを引きたくなるわけだ。
……まあ、運営の課金を促す仕組みの1つだったんだろう。
「けど、ガチャガチャシステムがなくなったこの世界じゃそれも不可能。
詰んでるわけだし、雛菊クラスが10人くらい仲間にならないかな?」
「私クラスをそんなに集めてどうするのよ?
戦争でも企んでるの?」
「……雛菊?
お帰り、収穫は?」
状況の不味さに参っていたのか、雛菊が近付いているのに気付かなかった。
一瞬ビクッとしたが何とか声を出すことが出来たと思う。
「バッチリよ。
少なくとも2、3日で餓死するようなことにならないわ。
本当は獣も狩りたかったけど、解体施設設置が先ね……」
雛菊の返事も普通。
違和感を感じた訳じゃないなら良かった……。
「……で、私クラスが10人欲しいとかどう言うこと?」
……まあ、しっかり聞いてらっしゃるわな。
下手な説明をして、俺の中身が『夢幻千年京』の外の住人だとは、知られるわけにいかない。
どうしたものか……。
「いや、将来的にはここに人間が住むことになるだろ?
その時には管理する能力のある者が居ると思って……」
何とかそれらしい言い訳じゃないか?
実際、大きな街を造るなら戦力は不可欠だし……。
「何百年後の心配をしているのよ?
数十人が住めるくらいの結界を張ろうと思ったら、100年は掛かるわよ?
その時には、ハルも私も天寿を全うしているわよ?」
「ゔぇ!?」
思わず飛んでもない声が出た。
それじゃあ、まるで……。
「新都建設計画なんて、実質追放刑だと嘆いていたのはハルじゃない?
何を今さら……」
……最近の小説とかであるスローライフがしたい主人公。
頼むから替わってくれない?
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……思わず、雲一つ無い天を仰ぐことになった。
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