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ゲーム世界に転生?
第17話 脅す者
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永い眠りは、やはり危険だった。
今となっては遠い昔、今の人類文明よりも前に栄えていた時代の末期。
エネルギー源として利用していた魔素の枯渇に伴い、休眠状態となったコロニーの中枢システムは、外敵排除エリアを悠々と進んでくるナニかを感知し、戦々恐々とした。
あまりにも、順調に進んでくる外敵。
危険度を最上とし、リソースを集中して排除を狙ったが、寧ろ、一旦は落ちた進攻速度が再び上がることになるとは予想していなかった。
そして、
「こんにちは、あなたがこのダンジョンのコアね?」
当たり前のように姿を現す巨狐。
生物的な機能性のない複数の尾を持つ異形。
それを見て、少しばかりの希望を持つ天使のような見た目の中枢システムの演算機。
その見た目は、魔素の流れを映像的に捉えることの出来る中枢システムから見れば、その尻尾が半独立型の魔素制御装置として、機能していると分かる。
軍事兵器、それも拠点制圧用の高出力兵器のような見た目。
そして、生物をベースにした生物兵器である点から、自分達の文明と同じ流れを汲むものであろうと推測できたのだ。
故に、交渉の余地を見付けたと判断した。
「ダンジョンコアと言う固有名詞には、心当たりがありませんが、この亜空間の維持管理をしているのは、当機で間違いありません」
ダンジョン、つまりは地下牢と言うことになるのか?
しかし、それを管理するコアとは?
と、混乱し始めている相手を無視して、
「管理者であることは間違いないのね?
なら、少しばかり私にとって都合の良い生き物を用意してもらえる?」
厚かましい頼みごとをする雛菊。
普通なら断りたい話だろう。
何せ、泥棒が家主に接客を要求するに等しい行為だ。
だが、
「……応えられるかは定かでないが、少なくとも努力はしよう」
雛菊の依頼に精一杯配慮を約束する。
生殺与奪権を握っているのが、侵入者の側である以上やむを得ない。
「そう。
私の要求は3つ。
1つ、植物と対話出来る能力を持つ」
「エルフやトレントのような、環境保全用生物工機で良さそうだな」
環境保全用の生物工機は、閉鎖型の都市には必須のため、中枢システム内に設計情報がある。
「2つ、並列思考能力を持ち、こちら側の疑似生命体と接続が可能」
「……推測ではあるが、問題なく出来ると思う」
雛菊を見た感じではあるが、自分達と同じ文明に属していたと思われるので、技術的な互換性は可能と判断する。
「3つ目、この子に似せた外見を意識すること」
「……何の意味がある?
個人用の介助生体端末のようだし、可能ではあるが……」
狐が取り出したのは、明らかに自分達と違う系統の技術で造られた情報端末。
そこに映し出されたピクシーの少女を見て、首を傾げる。
「別に気にする必要はないでしょ?」
「……気になる。
仮に、以前のような使われ方をするのであれば、何処かに我々の創造主の後継が生き残っていることになる。
それはロストを乗り越えたものがあったと言う証明だ」
自分の担当していたコロニーは結局失敗に終わった。
しかし、他の選択肢を選んだ実験の中に、成功例があったのなら、それでも構わない。
再び、創造主に仕える機会があるのなら、幸せであると、本能が疼いている。
「……多少は時間が掛かるわよね?
暇潰しに付き合ってもらえるかしら?」
そう言って、獣人姿を取る雛菊。
ハルの記憶を見て、得たダンジョンと言うものに非常に似ている、この世界が何かを知りたくなったのだ。
「私も情報がほしい。
交換条件で良いだろうか?」
「良いわよ」
天使のような見た目の中枢システムとしても、情報に飢えている。
話し合いが通じるなら、それほど嬉しいことはなかったのだ。
今となっては遠い昔、今の人類文明よりも前に栄えていた時代の末期。
エネルギー源として利用していた魔素の枯渇に伴い、休眠状態となったコロニーの中枢システムは、外敵排除エリアを悠々と進んでくるナニかを感知し、戦々恐々とした。
あまりにも、順調に進んでくる外敵。
危険度を最上とし、リソースを集中して排除を狙ったが、寧ろ、一旦は落ちた進攻速度が再び上がることになるとは予想していなかった。
そして、
「こんにちは、あなたがこのダンジョンのコアね?」
当たり前のように姿を現す巨狐。
生物的な機能性のない複数の尾を持つ異形。
それを見て、少しばかりの希望を持つ天使のような見た目の中枢システムの演算機。
その見た目は、魔素の流れを映像的に捉えることの出来る中枢システムから見れば、その尻尾が半独立型の魔素制御装置として、機能していると分かる。
軍事兵器、それも拠点制圧用の高出力兵器のような見た目。
そして、生物をベースにした生物兵器である点から、自分達の文明と同じ流れを汲むものであろうと推測できたのだ。
故に、交渉の余地を見付けたと判断した。
「ダンジョンコアと言う固有名詞には、心当たりがありませんが、この亜空間の維持管理をしているのは、当機で間違いありません」
ダンジョン、つまりは地下牢と言うことになるのか?
しかし、それを管理するコアとは?
と、混乱し始めている相手を無視して、
「管理者であることは間違いないのね?
なら、少しばかり私にとって都合の良い生き物を用意してもらえる?」
厚かましい頼みごとをする雛菊。
普通なら断りたい話だろう。
何せ、泥棒が家主に接客を要求するに等しい行為だ。
だが、
「……応えられるかは定かでないが、少なくとも努力はしよう」
雛菊の依頼に精一杯配慮を約束する。
生殺与奪権を握っているのが、侵入者の側である以上やむを得ない。
「そう。
私の要求は3つ。
1つ、植物と対話出来る能力を持つ」
「エルフやトレントのような、環境保全用生物工機で良さそうだな」
環境保全用の生物工機は、閉鎖型の都市には必須のため、中枢システム内に設計情報がある。
「2つ、並列思考能力を持ち、こちら側の疑似生命体と接続が可能」
「……推測ではあるが、問題なく出来ると思う」
雛菊を見た感じではあるが、自分達と同じ文明に属していたと思われるので、技術的な互換性は可能と判断する。
「3つ目、この子に似せた外見を意識すること」
「……何の意味がある?
個人用の介助生体端末のようだし、可能ではあるが……」
狐が取り出したのは、明らかに自分達と違う系統の技術で造られた情報端末。
そこに映し出されたピクシーの少女を見て、首を傾げる。
「別に気にする必要はないでしょ?」
「……気になる。
仮に、以前のような使われ方をするのであれば、何処かに我々の創造主の後継が生き残っていることになる。
それはロストを乗り越えたものがあったと言う証明だ」
自分の担当していたコロニーは結局失敗に終わった。
しかし、他の選択肢を選んだ実験の中に、成功例があったのなら、それでも構わない。
再び、創造主に仕える機会があるのなら、幸せであると、本能が疼いている。
「……多少は時間が掛かるわよね?
暇潰しに付き合ってもらえるかしら?」
そう言って、獣人姿を取る雛菊。
ハルの記憶を見て、得たダンジョンと言うものに非常に似ている、この世界が何かを知りたくなったのだ。
「私も情報がほしい。
交換条件で良いだろうか?」
「良いわよ」
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話し合いが通じるなら、それほど嬉しいことはなかったのだ。
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