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ゲーム世界に転生?
第18話 ダンジョンのようなもの
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「まず、自己紹介をさせてもらう。
私は、人類保管臨床実験都市14号の中枢システム。
このエンジェル型のフレームは、人類との交流用端末。
端末14号と呼称してもらえると、区別しやすいと思う」
何処からともなく現れた椅子に座りながら、自己紹介をする天使もどき改めて端末14号。
「私は、雛菊。
九尾の狐と呼ばれる妖怪。
だと思うけど……」
テーブルを挟んで、向かいに座る雛菊は自分を妖怪と表現するが端末14号の反応から、自身のルーツについて、別のことを想定し相手を促す。
「おそらくですが、あなたは私達の属する文明において、都市殲滅用として開発された生物兵器の子孫ではないかと思います。
我々の文明では生産コストの観点から、造り上げた改造生物に、生殖能力と強い遺伝性を持たせるのが、スタンダードでしたので……」
雛菊の意図を汲んだ端末14号の回答。
或いは自陣へ引き込めるかもと言う打算もあっただろう。
しかし、
「そうなのね。
まあどうでも良いわ」
あっさりと受け流す。
雛菊からすれば、自分のルーツが古代兵器だった。
だからどうしたと言う話なのだ。
それよりも、
「気になるのは、人類保管臨床実験都市と言うヤツね?
正直、私は今の文明レベルの兵器が相手でもそう引けをとらないと思うし、この設備も相当高度でしょ?
そんな古代文明が滅びた理由が気になるわ。
……予想は付いているけど」
少なからず魔素と呼ばれるエネルギーが絡んでいるだろうと予想はしているのだ。
そして、
「多分、そちらの予想通りなのでしょうね。
私達の造られたよりも前の時代、世界は魔素と呼ばれるエネルギーに満ちていました。
便利且つ無尽蔵なエネルギー源として、様々なものに利用されてきた魔素ですが、ある日を境に徐々に減少していったと言われています」
「……やっぱり」
その予想通りの答えが返ってきた。
無尽蔵なエネルギー源があれば誰でも利用するだろう。
「最初はエネルギー消費の激しいものの動作が悪くなる程度であったようです。
しかし、省エネ型の日用品までも作動効率が下がり、同時に我々の創造主たる人達も体力知力の低下に、悩まされるようになっていったようです」
「魔素とやらを利用できるってことは、それを感知なり利用なりする機構が身体に備わっていたはずだものね?」
周囲に無尽蔵にあったエネルギーでも感知出来なければ利用できないはず。
或いは、そう言うエネルギーを利用できる生き物が生き残っていったとも言えるかもしれない。
「そうですね。
古代人達は、自分達の生命活動にも魔素が必要と知って絶望したようです。
年々減少する魔素が、自分の生存に不可欠なわけですから……」
「酸素供給の止まった潜水艦に取り残されたようなものでしょうね……」
晴彦の知識には、そう言う映画が多いと言う情報がある。
生き物が抱く根元的な恐怖なのだろう。
「今の文明でもそのレベルには達成しているのですね。
そんな中で自分達の種の保存を考えた人達が製造したのが、私達人類保管臨床実験都市です。
我々は、数千人からなる保管対象を内部に入れ、海中の比較的魔素の豊富な場所へ設置されました。
いつか再び、地球に魔素が満ちる時を願って、魔素の最大限循環をしつつ、悠久の時を待ち続けるはずでしたが……。
私は地殻変動に巻き込まれて地上へ投げ出され、魔素の減少が加速。
その当時の人々の99%を強制的に排出し、遺伝的に優秀であった数名を休眠保管し、私自身もエネルギーロスを抑えるため休眠状態となっていました」
「……」
……魔素の増減要因は不明だが、今は増加状況にあるのだろう。
でなければ、この人類保管臨床実験都市も自分も、活発に動けなかったはず。
そして、おそらく晴彦は……。
「大体の状況は理解したわ。
私達は、今まで通り6層から7層辺りに住み、こちらへは干渉を控える。
その代わりある程度の利便性を図ってもらえるかしら?」
下手な情報は与えず、現状維持プラスアルファくらいに留めることにする。
そんな雛菊の思惑も、
「……そうですね。
この実験都市の性質上、外界との完全遮断は出来ないです。
そんな通り道にあなたが住み着いていれば、現文明のものが、この辺りまでやって来る不安もない。
それで手を打ちましょう!」
知りようのない端末14号は、喜んで契約を交わすのであった。
私は、人類保管臨床実験都市14号の中枢システム。
このエンジェル型のフレームは、人類との交流用端末。
端末14号と呼称してもらえると、区別しやすいと思う」
何処からともなく現れた椅子に座りながら、自己紹介をする天使もどき改めて端末14号。
「私は、雛菊。
九尾の狐と呼ばれる妖怪。
だと思うけど……」
テーブルを挟んで、向かいに座る雛菊は自分を妖怪と表現するが端末14号の反応から、自身のルーツについて、別のことを想定し相手を促す。
「おそらくですが、あなたは私達の属する文明において、都市殲滅用として開発された生物兵器の子孫ではないかと思います。
我々の文明では生産コストの観点から、造り上げた改造生物に、生殖能力と強い遺伝性を持たせるのが、スタンダードでしたので……」
雛菊の意図を汲んだ端末14号の回答。
或いは自陣へ引き込めるかもと言う打算もあっただろう。
しかし、
「そうなのね。
まあどうでも良いわ」
あっさりと受け流す。
雛菊からすれば、自分のルーツが古代兵器だった。
だからどうしたと言う話なのだ。
それよりも、
「気になるのは、人類保管臨床実験都市と言うヤツね?
正直、私は今の文明レベルの兵器が相手でもそう引けをとらないと思うし、この設備も相当高度でしょ?
そんな古代文明が滅びた理由が気になるわ。
……予想は付いているけど」
少なからず魔素と呼ばれるエネルギーが絡んでいるだろうと予想はしているのだ。
そして、
「多分、そちらの予想通りなのでしょうね。
私達の造られたよりも前の時代、世界は魔素と呼ばれるエネルギーに満ちていました。
便利且つ無尽蔵なエネルギー源として、様々なものに利用されてきた魔素ですが、ある日を境に徐々に減少していったと言われています」
「……やっぱり」
その予想通りの答えが返ってきた。
無尽蔵なエネルギー源があれば誰でも利用するだろう。
「最初はエネルギー消費の激しいものの動作が悪くなる程度であったようです。
しかし、省エネ型の日用品までも作動効率が下がり、同時に我々の創造主たる人達も体力知力の低下に、悩まされるようになっていったようです」
「魔素とやらを利用できるってことは、それを感知なり利用なりする機構が身体に備わっていたはずだものね?」
周囲に無尽蔵にあったエネルギーでも感知出来なければ利用できないはず。
或いは、そう言うエネルギーを利用できる生き物が生き残っていったとも言えるかもしれない。
「そうですね。
古代人達は、自分達の生命活動にも魔素が必要と知って絶望したようです。
年々減少する魔素が、自分の生存に不可欠なわけですから……」
「酸素供給の止まった潜水艦に取り残されたようなものでしょうね……」
晴彦の知識には、そう言う映画が多いと言う情報がある。
生き物が抱く根元的な恐怖なのだろう。
「今の文明でもそのレベルには達成しているのですね。
そんな中で自分達の種の保存を考えた人達が製造したのが、私達人類保管臨床実験都市です。
我々は、数千人からなる保管対象を内部に入れ、海中の比較的魔素の豊富な場所へ設置されました。
いつか再び、地球に魔素が満ちる時を願って、魔素の最大限循環をしつつ、悠久の時を待ち続けるはずでしたが……。
私は地殻変動に巻き込まれて地上へ投げ出され、魔素の減少が加速。
その当時の人々の99%を強制的に排出し、遺伝的に優秀であった数名を休眠保管し、私自身もエネルギーロスを抑えるため休眠状態となっていました」
「……」
……魔素の増減要因は不明だが、今は増加状況にあるのだろう。
でなければ、この人類保管臨床実験都市も自分も、活発に動けなかったはず。
そして、おそらく晴彦は……。
「大体の状況は理解したわ。
私達は、今まで通り6層から7層辺りに住み、こちらへは干渉を控える。
その代わりある程度の利便性を図ってもらえるかしら?」
下手な情報は与えず、現状維持プラスアルファくらいに留めることにする。
そんな雛菊の思惑も、
「……そうですね。
この実験都市の性質上、外界との完全遮断は出来ないです。
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