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第11話:昴の告白【10月25日】
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修学旅行も終わった直後の土曜日。俺は真帆に呼び出された。
俺としても真帆とも、“美桜”とも話したいところだったので、ちょうど良いとも言える。
修学旅行終わりで、真帆の状態が心配だったし、“美桜”の方が俺より情報を持っていそうだし。何より“美桜”と話がしたい。
“美桜”の姿を見ることができないのが寂しいが、それでも“美桜”を感じられるのが、俺にとっては恋焦がれた話だ。
……鏡でも置こうかな。
待ち合わせは吉祥寺。
「美桜ちゃーん。こっちこっち」
うん、いつもの真帆だ。
そのまま井の頭恩賜公園へと向かう。
早い時期に葉を落とす木々の足元には、淡い黄色の落ち葉が薄くカーペットのように敷かれている。踏みしめるたびに「カサリ」と乾いた音がする。
天気も良く、風もないのでボートに乗ることにした。ボートなんて久しぶりだ。しかも女の子と二人きりなんて。
水面を滑るように進むボートの上で、真帆がぽつりと口を開いた。
「ねえ、美桜ちゃん……、昴くんだって話…本当なの?」
俺は真帆の目を見て、頷く。
「…そう、なんだね…美桜ちゃんの中には美桜ちゃんはいないの?」
真帆はオールをゆっくり漕ぎながら、遠くを見ている。
「いないんだ…どんなに探しても、どこにもいないんだ」
この身体の持ち主の美桜のことを真帆は聞いたのだろう、どこに行ったのだろうか…早くこの身体を返してあげたい。俺なんかがいていいわけがないと思う。
「昨日の夜、夢を見たの。“美桜”ちゃんが昴くんのことを見つめてて……すごく切ない顔してた」
「……私も、似たような夢を見たよ」
「ねえ、美桜ちゃん。美桜ちゃんって、昴くんのこと……好きだったのかな」
「……うん。間違いなく」
「じゃあ……今の美桜ちゃんは?」
「……それは……」
言葉に詰まる。俺は昴だった。美桜を好きだった。今は美桜になって、昴に告白されそうになっている。
この感情は、誰のものなんだろう。
美桜は今の俺を含めて3人存在する。美桜①この身体の持ち主、美桜②俺(昴)、美桜③未来の”美桜”(真帆)…美桜①と美桜③は昴が好きだ。そうあってほしい。そうだよね(汗)。
でも俺は昴①の美桜だ、昴②を好きかと言われれば…
「好きなわけない…」
と言う答えになる。だって俺だろ?俺が俺と付き合うって意味が解らんしキスとか諸々考えられない…ってか怖いわ…だが、この身体の持ち主の美桜のことを思うと、昴と結ばれるのも本筋に違いない。
「ほんとうに?」
「真帆。私は昴だよ、たぶんちょっとだけ未来の…今の昴は過去の私なんだと思ってる…」
ただし、微妙に違う過去な気がしている。それが俺のせいなのか、別の要因なのかは解らない。”美桜”は『私たち二人の“願い”が交差して……この世界を作ったのかもしれない』とか言ってた気がするが、真実である確証はない。
「…過去?それじゃあ美桜ちゃんはこの後何が起こるか知ってるの?」
「欠落している記憶や、異なる点も既にあって…私も今後何が起こるか解らない…解るのはたぶんテストの答えくらいじゃないかな…」
「…テスト……それってズルくない?」
真帆さんジト目はやめて…
「こほん、私も真帆に聞きたいことがあるの。真帆はもう”美桜”を認識してるよね。」
「…うん」
「”美桜”とは会話ってできるの?」
真帆がボートを漕ぐ手を止める…視線を水面に移すと
「鴨川の夜以来なんとなく、頭の中で会話できる感じ。ずっとではなく少しだけ…”美桜”も疲れるみたい」
「疲れる…んだ?今は?」
「ちょっと待って、聞いてみる。」
真帆は目を閉じると、しばしブツブツと何か言っている。
と、いきなり真帆が抱きついてきた。両手でボートの縁を掴んでバランスを取る。
「ま、真帆?」
色々当たってるんですけど、真帆さん!
『昴、昴、昴…』
「え、”美桜”?」
『寂しかった、暗く誰も居ない、何も見えない世界でずっと、ずっと一人で泣いていた…』
真帆を優しく抱きしめ、話を静かに聴く。
『光を感じたとき、目の前に私が居て、手を動かそうとしても動かせず、声すら出せなかった。そして目の前の私が「真帆」って呼んだの…私は夢だと思ったけど、夢じゃなくて…真帆に入っていた…』
「”美桜”」
『私、幽霊になっちゃたみたい…』
俺を見上げる“美桜”が止めどなく涙を流す。今日はクラスメイトも居ない公園のせいか、想いが止まらないのだろう。俺も愛おしくてギュッっと抱きしめる。
「”美桜”、”美桜”」
俺も涙を流していた。
二人ひとしきり泣いた後、”美桜”はしゃくり上げつつ顔を上げた、俺は優しく頭を撫でてあげる。
「もう大丈夫か?逢いたかったよ…”美桜”」
『うん、うん、美桜も、逢えて良かった…』
本当に長い時間、姿形も違ってしまったけど、確かに俺と”美桜”はまた逢えた。どんな姿だろうが、どんな状況だろうが心が通う心地よさに幸せを感じられた。
二人で、微笑みあっていると…
…ふと、周囲から声が聞こえてきた…見回すと周りにボートが集まりスマホを向けられていた。心配そうな顔も有るが…何の撮影?あの子綺麗、新人?みたいな声も聞こえる。
俺と”美桜”は、瞬間固まった…
「…あの、その…」
『て、撤収ー』
俺が言い淀んでいると、”美桜”はそう言い、ボートを漕ぎだした。
ボートを返すときには「困りますよ、撮影とか、ここは都の公園だから無許可でされては…」と注意されたため、俺と”美桜”は深くお辞儀をして、謝った…
(な、なんでー)
『美桜…美桜?うーん』
「昴で良いよ」なんか呼び方に違和感を覚えてそうだったので、そう促す。
『じゃあ、美桜=昴はアインで、この世界の昴はツヴァイって言うね。』
(なんでドイツ語…)
「ま、まあいいけど…」
『アイン』
「…なに?」
『呼んでみただけ』
「…そか」
『じゃなくて、アイン…ん~やっぱ、昴とツヴァイにします…』
「うん。」よかった…
『ツヴァイとは付き合わないで。』
“美桜”の言葉にただ驚いた…
「何故?」
『たぶん死んじゃうから…』
「こ、根拠は…?」
『無い。でも、たぶんそうなると思う。』
「歴史が変わるんじゃないの?」
『変えるために私たちは居るんだと思うよ。あ…』
「あ?」
『ごめん、時間切れみたい…』
「え?」
『眠るね…ま…た、すばる…すきだ…よ…』
「え、え、おい”美桜”!」
また真帆が力なく倒れそうになったのを支える。
「美桜ちゃん、話せた?」
真帆は辛そうにそう言った。
***
月曜日。学校は修学旅行明けの空気で、どこか緩んでいた。
俺は、窓の外を眺めつつ、昨日の”美桜”の言葉を何度も思い返していた。
そんな俺にツヴァイ-昴-がやってきて。
「寿さん、ちょっといい?」
「え……うん」
教室の空気が一瞬だけ張り詰める。真帆がこちらを気にしているのがわかる。
ツヴァイ-昴-は、廊下に俺を連れ出すと、少しだけ顔を赤くして言った。
「俺……寿さんのことが好きです」
「……っ」
心臓が跳ねた。
ツヴァイ-昴-の顔は真剣だった。だが、俺が昴だった頃、告白したのは11月末だったはずだ。
今は10月29日。
(……一か月、早い)
俺の記憶と違う。世界が、少しずつズレている。
「ずっと前から……気になってて。体育祭の時、創作ダンスのセンターに立ってる姿、すごく綺麗だった」
「……ありがとう」
俺は震える声で答えた。
ツヴァイ-昴-の言葉は美桜に向けられたものだ俺にではない。でも、今の美桜は俺だ…
美桜はツヴァイ-昴-のことが好きだった。
この告白を、どう受け止めればいいのか、わからない。
何より”美桜”に昨日付き合わないようにと言われたばかりだ。
ツヴァイ-昴-は少し照れたように笑った。
「返事は急がなくていいから。俺、待ってるから」
そう言ってツヴァイ-昴-は去っていった。
***
教室に戻ると、真帆が席に座ったまま、じっと窓の外を見ていた。
俺が近づくと、彼女は振り返らずに言った。
「……聞こえちゃった」
「……ごめん」
「ううん、謝らないで」
真帆の声は震えていた。
「美桜ちゃんが好きなのは昴くんで……昴くんが好きなのは美桜ちゃんで……」
「……」
「でも、今の美桜ちゃんは……昴くんじゃん」
その言葉に、胸が締め付けられる。
真帆の目に涙が浮かんでいた。
「私……どうすればいいのかな」
「……俺も、わからない」
「“美桜”が言ってた。“昴と美桜は一緒になってはいけない気がする”って」
「……うん、俺もそう思う」
「でも……それって、すごく悲しいよね」
真帆の涙が頬を伝う。
俺は何も言えず、ただ彼女の隣に座るしかなかった。
***
その日から、三人の関係は少しずつ揺れ始めた。
ツヴァイ-昴-は俺に優しく接してくれる。真帆は俺を見つめながら、時々“美桜”の声を聞いている。
俺は、自分が誰なのか、何を守るべきなのか、わからなくなっていた。
感情の軸が、少しずつずれていく。
それは、誰かの願いが形を変えて、今の世界を揺らしているようだった。
俺としても真帆とも、“美桜”とも話したいところだったので、ちょうど良いとも言える。
修学旅行終わりで、真帆の状態が心配だったし、“美桜”の方が俺より情報を持っていそうだし。何より“美桜”と話がしたい。
“美桜”の姿を見ることができないのが寂しいが、それでも“美桜”を感じられるのが、俺にとっては恋焦がれた話だ。
……鏡でも置こうかな。
待ち合わせは吉祥寺。
「美桜ちゃーん。こっちこっち」
うん、いつもの真帆だ。
そのまま井の頭恩賜公園へと向かう。
早い時期に葉を落とす木々の足元には、淡い黄色の落ち葉が薄くカーペットのように敷かれている。踏みしめるたびに「カサリ」と乾いた音がする。
天気も良く、風もないのでボートに乗ることにした。ボートなんて久しぶりだ。しかも女の子と二人きりなんて。
水面を滑るように進むボートの上で、真帆がぽつりと口を開いた。
「ねえ、美桜ちゃん……、昴くんだって話…本当なの?」
俺は真帆の目を見て、頷く。
「…そう、なんだね…美桜ちゃんの中には美桜ちゃんはいないの?」
真帆はオールをゆっくり漕ぎながら、遠くを見ている。
「いないんだ…どんなに探しても、どこにもいないんだ」
この身体の持ち主の美桜のことを真帆は聞いたのだろう、どこに行ったのだろうか…早くこの身体を返してあげたい。俺なんかがいていいわけがないと思う。
「昨日の夜、夢を見たの。“美桜”ちゃんが昴くんのことを見つめてて……すごく切ない顔してた」
「……私も、似たような夢を見たよ」
「ねえ、美桜ちゃん。美桜ちゃんって、昴くんのこと……好きだったのかな」
「……うん。間違いなく」
「じゃあ……今の美桜ちゃんは?」
「……それは……」
言葉に詰まる。俺は昴だった。美桜を好きだった。今は美桜になって、昴に告白されそうになっている。
この感情は、誰のものなんだろう。
美桜は今の俺を含めて3人存在する。美桜①この身体の持ち主、美桜②俺(昴)、美桜③未来の”美桜”(真帆)…美桜①と美桜③は昴が好きだ。そうあってほしい。そうだよね(汗)。
でも俺は昴①の美桜だ、昴②を好きかと言われれば…
「好きなわけない…」
と言う答えになる。だって俺だろ?俺が俺と付き合うって意味が解らんしキスとか諸々考えられない…ってか怖いわ…だが、この身体の持ち主の美桜のことを思うと、昴と結ばれるのも本筋に違いない。
「ほんとうに?」
「真帆。私は昴だよ、たぶんちょっとだけ未来の…今の昴は過去の私なんだと思ってる…」
ただし、微妙に違う過去な気がしている。それが俺のせいなのか、別の要因なのかは解らない。”美桜”は『私たち二人の“願い”が交差して……この世界を作ったのかもしれない』とか言ってた気がするが、真実である確証はない。
「…過去?それじゃあ美桜ちゃんはこの後何が起こるか知ってるの?」
「欠落している記憶や、異なる点も既にあって…私も今後何が起こるか解らない…解るのはたぶんテストの答えくらいじゃないかな…」
「…テスト……それってズルくない?」
真帆さんジト目はやめて…
「こほん、私も真帆に聞きたいことがあるの。真帆はもう”美桜”を認識してるよね。」
「…うん」
「”美桜”とは会話ってできるの?」
真帆がボートを漕ぐ手を止める…視線を水面に移すと
「鴨川の夜以来なんとなく、頭の中で会話できる感じ。ずっとではなく少しだけ…”美桜”も疲れるみたい」
「疲れる…んだ?今は?」
「ちょっと待って、聞いてみる。」
真帆は目を閉じると、しばしブツブツと何か言っている。
と、いきなり真帆が抱きついてきた。両手でボートの縁を掴んでバランスを取る。
「ま、真帆?」
色々当たってるんですけど、真帆さん!
『昴、昴、昴…』
「え、”美桜”?」
『寂しかった、暗く誰も居ない、何も見えない世界でずっと、ずっと一人で泣いていた…』
真帆を優しく抱きしめ、話を静かに聴く。
『光を感じたとき、目の前に私が居て、手を動かそうとしても動かせず、声すら出せなかった。そして目の前の私が「真帆」って呼んだの…私は夢だと思ったけど、夢じゃなくて…真帆に入っていた…』
「”美桜”」
『私、幽霊になっちゃたみたい…』
俺を見上げる“美桜”が止めどなく涙を流す。今日はクラスメイトも居ない公園のせいか、想いが止まらないのだろう。俺も愛おしくてギュッっと抱きしめる。
「”美桜”、”美桜”」
俺も涙を流していた。
二人ひとしきり泣いた後、”美桜”はしゃくり上げつつ顔を上げた、俺は優しく頭を撫でてあげる。
「もう大丈夫か?逢いたかったよ…”美桜”」
『うん、うん、美桜も、逢えて良かった…』
本当に長い時間、姿形も違ってしまったけど、確かに俺と”美桜”はまた逢えた。どんな姿だろうが、どんな状況だろうが心が通う心地よさに幸せを感じられた。
二人で、微笑みあっていると…
…ふと、周囲から声が聞こえてきた…見回すと周りにボートが集まりスマホを向けられていた。心配そうな顔も有るが…何の撮影?あの子綺麗、新人?みたいな声も聞こえる。
俺と”美桜”は、瞬間固まった…
「…あの、その…」
『て、撤収ー』
俺が言い淀んでいると、”美桜”はそう言い、ボートを漕ぎだした。
ボートを返すときには「困りますよ、撮影とか、ここは都の公園だから無許可でされては…」と注意されたため、俺と”美桜”は深くお辞儀をして、謝った…
(な、なんでー)
『美桜…美桜?うーん』
「昴で良いよ」なんか呼び方に違和感を覚えてそうだったので、そう促す。
『じゃあ、美桜=昴はアインで、この世界の昴はツヴァイって言うね。』
(なんでドイツ語…)
「ま、まあいいけど…」
『アイン』
「…なに?」
『呼んでみただけ』
「…そか」
『じゃなくて、アイン…ん~やっぱ、昴とツヴァイにします…』
「うん。」よかった…
『ツヴァイとは付き合わないで。』
“美桜”の言葉にただ驚いた…
「何故?」
『たぶん死んじゃうから…』
「こ、根拠は…?」
『無い。でも、たぶんそうなると思う。』
「歴史が変わるんじゃないの?」
『変えるために私たちは居るんだと思うよ。あ…』
「あ?」
『ごめん、時間切れみたい…』
「え?」
『眠るね…ま…た、すばる…すきだ…よ…』
「え、え、おい”美桜”!」
また真帆が力なく倒れそうになったのを支える。
「美桜ちゃん、話せた?」
真帆は辛そうにそう言った。
***
月曜日。学校は修学旅行明けの空気で、どこか緩んでいた。
俺は、窓の外を眺めつつ、昨日の”美桜”の言葉を何度も思い返していた。
そんな俺にツヴァイ-昴-がやってきて。
「寿さん、ちょっといい?」
「え……うん」
教室の空気が一瞬だけ張り詰める。真帆がこちらを気にしているのがわかる。
ツヴァイ-昴-は、廊下に俺を連れ出すと、少しだけ顔を赤くして言った。
「俺……寿さんのことが好きです」
「……っ」
心臓が跳ねた。
ツヴァイ-昴-の顔は真剣だった。だが、俺が昴だった頃、告白したのは11月末だったはずだ。
今は10月29日。
(……一か月、早い)
俺の記憶と違う。世界が、少しずつズレている。
「ずっと前から……気になってて。体育祭の時、創作ダンスのセンターに立ってる姿、すごく綺麗だった」
「……ありがとう」
俺は震える声で答えた。
ツヴァイ-昴-の言葉は美桜に向けられたものだ俺にではない。でも、今の美桜は俺だ…
美桜はツヴァイ-昴-のことが好きだった。
この告白を、どう受け止めればいいのか、わからない。
何より”美桜”に昨日付き合わないようにと言われたばかりだ。
ツヴァイ-昴-は少し照れたように笑った。
「返事は急がなくていいから。俺、待ってるから」
そう言ってツヴァイ-昴-は去っていった。
***
教室に戻ると、真帆が席に座ったまま、じっと窓の外を見ていた。
俺が近づくと、彼女は振り返らずに言った。
「……聞こえちゃった」
「……ごめん」
「ううん、謝らないで」
真帆の声は震えていた。
「美桜ちゃんが好きなのは昴くんで……昴くんが好きなのは美桜ちゃんで……」
「……」
「でも、今の美桜ちゃんは……昴くんじゃん」
その言葉に、胸が締め付けられる。
真帆の目に涙が浮かんでいた。
「私……どうすればいいのかな」
「……俺も、わからない」
「“美桜”が言ってた。“昴と美桜は一緒になってはいけない気がする”って」
「……うん、俺もそう思う」
「でも……それって、すごく悲しいよね」
真帆の涙が頬を伝う。
俺は何も言えず、ただ彼女の隣に座るしかなかった。
***
その日から、三人の関係は少しずつ揺れ始めた。
ツヴァイ-昴-は俺に優しく接してくれる。真帆は俺を見つめながら、時々“美桜”の声を聞いている。
俺は、自分が誰なのか、何を守るべきなのか、わからなくなっていた。
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