27 / 292
本編-ARIA-
第26話『Aria-前編-』
しおりを挟む
美来と有紗さんが一緒に作ったお昼ご飯のハンバーグはとても美味しかった。
僕が食事の後片付けをしている間に、有紗さんはメイド服からスーツ姿に戻っていた。一旦家に帰り、僕の家に泊まるために荷物を持ってくるとのこと。僕のことが好きだと告白されてから彼女とも泊まりそうだと思ったけれど、やっぱり泊まるんだな。
「じゃあ、また後でね。2時間くらいで戻ってくると思うから」
「分かりました」
「ゆっくりでかまいませんからね」
「……なるべく早く戻ってくるからね、美来ちゃん」
そう言って、有紗さんは一旦、家へと帰っていった。
久しぶりの美来との2人きりの時間か。何だか、昨日の有紗さんと一緒に帰ってから今までがとても長く感じた気がする。
「智也さん、やっと2人きりですね」
「そうだね」
「まさか、月村さんがあそこまで智也さんのことが好きだとは思いませんでした。キスをしているのを見ると嫉妬しちゃいます。でも、私と同じだと考えたら、止めてとは言えないです」
「そっか。有紗さんが僕を気になっているのかなって思える場面は何度もあったけれど、実際に好きだと言われたときには驚いたよ」
職場で多くの人に気を持たれている有紗さんが、まさか僕のことが好きだとは思えなくて。ただ、僕と2人きりでいるときや家にいるときの有紗さんは、仕事のときとは違って本当に可愛らしい。
「私、智也さんにプロポーズを受け入れてくれるように頑張りますね」
「……ごめんね、なかなか返事できなくて」
「いえ、いいんです。突然プロポーズされて、すぐに返事できるとは思えません。それに、智也さんとこうして一緒にいられることが幸せですから。ただ、OKだとしても、ダメだとしても、答えをしっかりと伝えてくれると嬉しいです」
「そうか。もちろん、答えはしっかりと自分の言葉で伝えるからね」
美来だけを見ていれば良かった状況だったのが、有紗さんに好きだと言ったことで色々な方向に目を向けていかなくてはならなくなった。
2人が悪いわけではない。ただ、恋愛経験もない、仕事以外で女性ともあまり接したことのない僕が、2人に対する気持ちにちゃんと向き合えるかどうか不安で仕方ない。
「コーヒーでも飲みますか?」
「ああ、お願いするよ」
食後のコーヒー&ティータイム。僕はコーヒーで美来は紅茶。
――プルルッ。
最初の一口を呑もうとしたときに呼び出し音が聞こえた。メールかな。
スマートフォンを見てみると新着メールが1件。差出人は『羽賀尊』。メールを開いてみると、さっき僕が頼んでおいた諸澄君の写真が添付されていた。
「どうかしましたか?」
「いや、羽賀からメールだったよ。これからも、今日みたいにたまに遊ぼうって」
「そうですか」
美来は適当にごまかしたけれど、羽賀は本当にそう思っているかもしれないな。ゲームをしているときの羽賀は昔のように楽しそうだったから。
そうだ、今は美来と2人きりなんだ。諸澄君のことを直接は訊きづらいから、何か上手く学校での話を聞き出すことができないのだろうか。
「月村さんと一緒にいるのも楽しいですけど、やっぱり智也さんと2人きりの時間が一番いいです。ゆったりとできますし。このために頑張って高校も通っていたようなものですから。いいなぁ、月村さんは日中、智也さんの隣にいることができて」
「でも、そのときは仕事だからね」
ただ、随分と前から有紗さんは僕のことが好きだったみたいだし。もしかしたら、仕事中も僕を意識していたのかもしれない。
「美来は僕と会うために今週も頑張ったんだね」
「はい!」
嬉しそうに返事をしてくれるな。
「高校はどう? 楽しい?」
「はい。授業もついていけていますし、部活も楽しいですし……」
「部活は確か、声楽部に入っているんだよね」
カラオケでのあの歌声は本当に良かった。また聴きたい。
部活が楽しいのは大きいよな。部活があるってことは、結構遅い時間に僕の家に来て料理を作ってくれていたってことか。頑張り屋さんだ。
「ねえ、美来」
「何でしょう?」
「さっきさ、僕が名前のことで色々と悪口を言われた話をしたよね。あのときは、たまたま羽賀や岡村が様子を見ていてくれたから、親とかに言えなかったけれど、何とか元気になることができたんだ」
「そうですか……」
「だから、美来も何か嫌なことがあったときは、遠慮なく僕や有紗さんに言ってくれていいからね。僕らに迷惑がかけちゃうかもしれないとか、そんなことは全然考えなくていいから。美来が楽しく学校生活を送ってもらうために動くのは、大人である僕らの役目でもあるんだ」
頑張り屋さんの美来は、もしかしたら誰かに頼るのをいけないこと、恥ずかしいことだと思っているかもしれない。今は何もなくても、いつでも大人である僕らが美来を守っていくつもりであることを伝えておきたかったんだ。
「智也さん……」
嬉しいからなのか、それとも、学校で何かあったからなのか。美来は涙を流して僕を抱きしめてきた。掛ける言葉が見つからなかったので、彼女の頭を優しく撫でる。
そのまま、静かな時間が流れていき、
「智也さん、見てくれませんか……」
美来は僕と顔を見合った瞬間、そんなことを言い出し、メイド服をゆっくりと脱ぎ始めた。み、見てくれって、まさか。
「いや、美来、あの……僕が好きな気持ちは分かるけれど、まだ昼過ぎだし、その……僕にも心の準備が必要で……」
「ご、ごめんなさい! 誤解させるような感じで言ってしまって。見てほしいのは私の……裸ではないんです。ここ……」
上半身だけ下着姿になった美来は、右の脇腹のあたりを指さしている。すると、そこには小さなあざがあった。
「これはあざかな。体育の授業とかでぶつけたの?」
そう問いかけると、美来は再び涙を流し始める。今度はとても悲しそうな表情をして。僕の言ったことが違っているからなのか、美来はゆっくりと首を横に振った。
「実はクラスや部活で、いじめを……受けているんです」
やっとの想いで振り絞ったかのように思える声に乗せられた内容は、いじめというとても悲痛なものなのであった。
僕が食事の後片付けをしている間に、有紗さんはメイド服からスーツ姿に戻っていた。一旦家に帰り、僕の家に泊まるために荷物を持ってくるとのこと。僕のことが好きだと告白されてから彼女とも泊まりそうだと思ったけれど、やっぱり泊まるんだな。
「じゃあ、また後でね。2時間くらいで戻ってくると思うから」
「分かりました」
「ゆっくりでかまいませんからね」
「……なるべく早く戻ってくるからね、美来ちゃん」
そう言って、有紗さんは一旦、家へと帰っていった。
久しぶりの美来との2人きりの時間か。何だか、昨日の有紗さんと一緒に帰ってから今までがとても長く感じた気がする。
「智也さん、やっと2人きりですね」
「そうだね」
「まさか、月村さんがあそこまで智也さんのことが好きだとは思いませんでした。キスをしているのを見ると嫉妬しちゃいます。でも、私と同じだと考えたら、止めてとは言えないです」
「そっか。有紗さんが僕を気になっているのかなって思える場面は何度もあったけれど、実際に好きだと言われたときには驚いたよ」
職場で多くの人に気を持たれている有紗さんが、まさか僕のことが好きだとは思えなくて。ただ、僕と2人きりでいるときや家にいるときの有紗さんは、仕事のときとは違って本当に可愛らしい。
「私、智也さんにプロポーズを受け入れてくれるように頑張りますね」
「……ごめんね、なかなか返事できなくて」
「いえ、いいんです。突然プロポーズされて、すぐに返事できるとは思えません。それに、智也さんとこうして一緒にいられることが幸せですから。ただ、OKだとしても、ダメだとしても、答えをしっかりと伝えてくれると嬉しいです」
「そうか。もちろん、答えはしっかりと自分の言葉で伝えるからね」
美来だけを見ていれば良かった状況だったのが、有紗さんに好きだと言ったことで色々な方向に目を向けていかなくてはならなくなった。
2人が悪いわけではない。ただ、恋愛経験もない、仕事以外で女性ともあまり接したことのない僕が、2人に対する気持ちにちゃんと向き合えるかどうか不安で仕方ない。
「コーヒーでも飲みますか?」
「ああ、お願いするよ」
食後のコーヒー&ティータイム。僕はコーヒーで美来は紅茶。
――プルルッ。
最初の一口を呑もうとしたときに呼び出し音が聞こえた。メールかな。
スマートフォンを見てみると新着メールが1件。差出人は『羽賀尊』。メールを開いてみると、さっき僕が頼んでおいた諸澄君の写真が添付されていた。
「どうかしましたか?」
「いや、羽賀からメールだったよ。これからも、今日みたいにたまに遊ぼうって」
「そうですか」
美来は適当にごまかしたけれど、羽賀は本当にそう思っているかもしれないな。ゲームをしているときの羽賀は昔のように楽しそうだったから。
そうだ、今は美来と2人きりなんだ。諸澄君のことを直接は訊きづらいから、何か上手く学校での話を聞き出すことができないのだろうか。
「月村さんと一緒にいるのも楽しいですけど、やっぱり智也さんと2人きりの時間が一番いいです。ゆったりとできますし。このために頑張って高校も通っていたようなものですから。いいなぁ、月村さんは日中、智也さんの隣にいることができて」
「でも、そのときは仕事だからね」
ただ、随分と前から有紗さんは僕のことが好きだったみたいだし。もしかしたら、仕事中も僕を意識していたのかもしれない。
「美来は僕と会うために今週も頑張ったんだね」
「はい!」
嬉しそうに返事をしてくれるな。
「高校はどう? 楽しい?」
「はい。授業もついていけていますし、部活も楽しいですし……」
「部活は確か、声楽部に入っているんだよね」
カラオケでのあの歌声は本当に良かった。また聴きたい。
部活が楽しいのは大きいよな。部活があるってことは、結構遅い時間に僕の家に来て料理を作ってくれていたってことか。頑張り屋さんだ。
「ねえ、美来」
「何でしょう?」
「さっきさ、僕が名前のことで色々と悪口を言われた話をしたよね。あのときは、たまたま羽賀や岡村が様子を見ていてくれたから、親とかに言えなかったけれど、何とか元気になることができたんだ」
「そうですか……」
「だから、美来も何か嫌なことがあったときは、遠慮なく僕や有紗さんに言ってくれていいからね。僕らに迷惑がかけちゃうかもしれないとか、そんなことは全然考えなくていいから。美来が楽しく学校生活を送ってもらうために動くのは、大人である僕らの役目でもあるんだ」
頑張り屋さんの美来は、もしかしたら誰かに頼るのをいけないこと、恥ずかしいことだと思っているかもしれない。今は何もなくても、いつでも大人である僕らが美来を守っていくつもりであることを伝えておきたかったんだ。
「智也さん……」
嬉しいからなのか、それとも、学校で何かあったからなのか。美来は涙を流して僕を抱きしめてきた。掛ける言葉が見つからなかったので、彼女の頭を優しく撫でる。
そのまま、静かな時間が流れていき、
「智也さん、見てくれませんか……」
美来は僕と顔を見合った瞬間、そんなことを言い出し、メイド服をゆっくりと脱ぎ始めた。み、見てくれって、まさか。
「いや、美来、あの……僕が好きな気持ちは分かるけれど、まだ昼過ぎだし、その……僕にも心の準備が必要で……」
「ご、ごめんなさい! 誤解させるような感じで言ってしまって。見てほしいのは私の……裸ではないんです。ここ……」
上半身だけ下着姿になった美来は、右の脇腹のあたりを指さしている。すると、そこには小さなあざがあった。
「これはあざかな。体育の授業とかでぶつけたの?」
そう問いかけると、美来は再び涙を流し始める。今度はとても悲しそうな表情をして。僕の言ったことが違っているからなのか、美来はゆっくりと首を横に振った。
「実はクラスや部活で、いじめを……受けているんです」
やっとの想いで振り絞ったかのように思える声に乗せられた内容は、いじめというとても悲痛なものなのであった。
0
あなたにおすすめの小説
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる