20 / 83
第19話『電波男と青春男』
しおりを挟む
例年とは違い、2018年の7月はとても暑い幕開けとなった。
ロシアで開催されているワールドカップ。日本は決勝トーナメントに進出し、1回戦が期末試験1日目の未明に行なわれた。もちろん、鈴音さんも一緒に観戦した。告白とか色々あったけど、それまでと変わらず明るく元気な様子で安心した。
未明の試合を観戦したことにより、興奮と眠気がある中で期末試験の1日目の科目を受けることになった。それはクラスの半分以上の生徒や松雪先生も同じ。先生なんて試験監督中に教卓でウトウトして、教卓や黒板に頭をぶつけていたほどだ。
全体を通して期末試験はどの科目もよくできたと思う。ただ、羽村もいつも通りできたということなので、どんなに良くても僕は学年2位なんだろうな。常盤さんも不安な教科は一つもないとのこと。
明日香や咲希は直前の勉強会の効果があったのか、赤点の心配をすることがないくらいにはできたようだ。芽依も僕の教えた数学がバッチリだったとメッセージが来た。みんな、何とか期末試験を乗り越えられたようで何よりである。
期末試験の最終日の放課後は、打ち上げも兼ねてみんなでシー・ブロッサムへ。
僕らが行ったときは鈴音さんのシフトが入っていた時間帯だったので、彼女の作った料理を食べた。料理はとても美味しく、接客も落ち着いてできていたので何だか感動してしまい思わず泣きそうになったくらいだ。元気にバイトをしているようで良かった。
7月9日、月曜日。
今日から19日までは授業が午前中のみになり、20日に1学期の終業式を迎える。
1年生や2年生のときは期末試験が返却されるものの、授業が午前中だけであり、夏休み間近ということもあって気楽な時期だった。ただ、今年は受験生なので、早く学校が終わる今の時期も有効活用したいところ。
「桜海高校は期末試験が終わっても午前だけ授業があるんだね」
朝、一緒に学校に来るや否や咲希がそんなことを言ってきた。
「そうだよ、さっちゃん。もしかして、さっちゃんが前に通っていた天羽女子にはそういう習慣はなかったの?」
「習慣っていう明日香の言葉選びには首を傾げるけど、僕も気になるな」
「そういえば、天羽女子にいたときも、東京の公立高校に進学した友達から同じことを訊かれたっけ。期末試験が終わったら、終業式や修了式までは家庭学習日っていう名前のお休みになるの。ただ、テストを返却する日っていうのが1日あって、その日に登校して期末試験の全教科を返却してもらうんだ。あたしは部活で基本的に平日は学校に来ていたけれどね」
「へえ、そうなんだ。じゃあ長期休暇はかなり長いんだね!」
「そうとも言えるね。うちの高校も1学期の期末試験は先週くらいにやったと思うから、夏休みは実質50日くらいあるかな」
「いいなぁ……」
そんな有り難い日を設けている学校があるのか。ただ、家庭学習日という名の休日があったら、勉強はせずにバイトのシフトを集中的に入れただろうな。
「おはよう、みんな」
「おはよう、みなみん!」
「おはよう、咲希」
「常盤さん、おはよう」
「おはよう。今日も暑いね。明日香達、楽しそうに話しているけれど何を話しているの?」
「聞いて驚かないでね、みなみん。さっちゃんが前に通っていた天羽女子高校では、期末試験が終わると終業式の日まで、基本的に家庭学習日という名のお休みもらえるんだって!」
「へえ、それは羨ましいわね。もしそういう日があったなら勉強はあまりせずに、コンクールの絵を制作する時間に充てるかな」
さすがは常盤さん。そういう時間も絵画に使うんだな。
「桜海の方は分からないれど、天羽女子を含めて神奈川や東京の私立高校は家庭学習日を設ける学校が結構あるよ。ただ、運動部を中心に、夏休みに開催される大会に出る予定のある生徒は学校に来て部活動していたけど」
それで、咲希は水泳部の活動に参加していたと。それでも、授業がないというのはいいだろうな。もちろん、夏休みだけじゃなく、冬休みや春休みも2週間くらい長くなるだろうから。あぁ、羨ましい。
「でも、翼や明日香達と一緒に学校生活を送りたいから、試験後も授業があるのは個人的には嬉しいかな」
「……何だか、さっちゃんが眩しく見えるよ」
「そうね、明日香。咲希はとても偉いね……」
どうやら、明日香や常盤さんも僕と同じようなことを考えていたようだ。常盤さんなんて咲希の頭を撫でているほど。
「おっ、みんな勢揃いだな。おはよう」
「おはよう、羽村」
「おはよう、羽村君。あのさ、さっちゃんが前に通っていた高校って、期末試験の後に終業式までの間、家庭学習日という名のお休みの日があるんだって」
明日香、そんなにも衝撃的だったのかな。常盤さんだけじゃなくて羽村にも家庭学習日のことを話しているよ。
「へえ、それは魅力的だな。そういう日が何日もあったら、たまには漫画を読んだり、アニメを観たりする日を設けたいものだな」
「やっぱり、自分のやりたいことや好きなことをする時間にするか」
それでも、3年生になると受験勉強を中心にやるんだろうな、きっと。
「そうだ、俺からみんなに相談したいことがあるんだ」
「相談したいこと? もしかして、今年も常盤さんの家の別荘に行くこととか?」
1年生と2年生の夏休みは、僕と明日香、美波、羽村、芽依の5人で常盤さんの家の別荘へ旅行に行ったのだ。海のすぐ側にあるので、みんなで遊んだりしたっけ。去年、別荘から帰るときに、3年生になったら受験もあるし行くかどうか微妙だね、とは話していた。
「リフレッシュもいいと思うし、勉強会とかを兼ねて行きたいなら、あたしから両親に言っておくけど」
「ちょっと待って。翼も美波も何を言っているの?」
「そっか、さっちゃんは知らないよね。一昨年と去年の夏休みに私とつーちゃん、みなみん、羽村君、めーちゃんの5人で、みなみんのお家の別荘に泊まりがけで遊びに行ったの。去年はめーちゃんが受験生だったから、みんなで夏休みの課題やめーちゃんの勉強を教える時間も作ったりしてね。今年は行くかどうか微妙なんだけれど」
「そうなんだ。それは楽しそうなイベントだね。いいなぁ。あたしは部活中心の夏休みだったな。それでも、うちの学校の方針で、課題をやらせるために終盤は部活もあまりなかったけど。もし、今年も行くことになったらあたしも参加していい?」
「もちろんだよ、さっちゃん!」
咲希が加わったら、面白そうな夏の旅行になりそうだな。常盤さんの言うように、受験勉強にはリフレッシュも必要だと思うし、勉強合宿を兼ねて行くのもアリなんじゃないかと思う。
「夏の旅行については塾とか部活とかそれぞれの予定もあるだろうし、また後日ゆっくりと考える機会を設けよう。今、ここで相談したいことは俺個人のことなんだ。いいだろうか?」
「もちろんだよ、羽村。まずはどんなことなのか、話を聞かせてほしい」
この様子だと趣味関連ではなさそうだし、もしかして進路のこととかかな。以前からずっと東京にある大学を第一志望に考えていたけれど、桜海大学も考えるとか。
すると、羽村は少しの間黙った後、
「俺……実は好きな女子がいるんだ。俺のことだから画面の向こうにいる子なんだろうとか思っているだろうが、それは違う。実際にいる女子だ。そして、その子に告白したいと思っている」
『えええっ!』
あまりにも意外なことだったため、思わず大きな声を挙げてしまった。それは明日香達も同じようで。
二次元の女子を愛してやまない羽村が、まさか三次元の女子を好きになるとは。明日くらいに雪が降るんじゃないだろうか。そのくらいに信じられないことなのだ。
「まさか、みんなにそこまで驚かれるとは。さすがに恥ずかしいな」
そう言ってはにかむ羽村が偽者に思えるほど。
10年ぶりの咲希の帰郷、鈴音さんからの告白に続いて、今年の夏はまだまだ思いがけないことが起こるのか。期末試験が終わったから、もう夏休みは目の前だと思っていたけど、どうやらそうではなさそうな気がしてきたのであった。
ロシアで開催されているワールドカップ。日本は決勝トーナメントに進出し、1回戦が期末試験1日目の未明に行なわれた。もちろん、鈴音さんも一緒に観戦した。告白とか色々あったけど、それまでと変わらず明るく元気な様子で安心した。
未明の試合を観戦したことにより、興奮と眠気がある中で期末試験の1日目の科目を受けることになった。それはクラスの半分以上の生徒や松雪先生も同じ。先生なんて試験監督中に教卓でウトウトして、教卓や黒板に頭をぶつけていたほどだ。
全体を通して期末試験はどの科目もよくできたと思う。ただ、羽村もいつも通りできたということなので、どんなに良くても僕は学年2位なんだろうな。常盤さんも不安な教科は一つもないとのこと。
明日香や咲希は直前の勉強会の効果があったのか、赤点の心配をすることがないくらいにはできたようだ。芽依も僕の教えた数学がバッチリだったとメッセージが来た。みんな、何とか期末試験を乗り越えられたようで何よりである。
期末試験の最終日の放課後は、打ち上げも兼ねてみんなでシー・ブロッサムへ。
僕らが行ったときは鈴音さんのシフトが入っていた時間帯だったので、彼女の作った料理を食べた。料理はとても美味しく、接客も落ち着いてできていたので何だか感動してしまい思わず泣きそうになったくらいだ。元気にバイトをしているようで良かった。
7月9日、月曜日。
今日から19日までは授業が午前中のみになり、20日に1学期の終業式を迎える。
1年生や2年生のときは期末試験が返却されるものの、授業が午前中だけであり、夏休み間近ということもあって気楽な時期だった。ただ、今年は受験生なので、早く学校が終わる今の時期も有効活用したいところ。
「桜海高校は期末試験が終わっても午前だけ授業があるんだね」
朝、一緒に学校に来るや否や咲希がそんなことを言ってきた。
「そうだよ、さっちゃん。もしかして、さっちゃんが前に通っていた天羽女子にはそういう習慣はなかったの?」
「習慣っていう明日香の言葉選びには首を傾げるけど、僕も気になるな」
「そういえば、天羽女子にいたときも、東京の公立高校に進学した友達から同じことを訊かれたっけ。期末試験が終わったら、終業式や修了式までは家庭学習日っていう名前のお休みになるの。ただ、テストを返却する日っていうのが1日あって、その日に登校して期末試験の全教科を返却してもらうんだ。あたしは部活で基本的に平日は学校に来ていたけれどね」
「へえ、そうなんだ。じゃあ長期休暇はかなり長いんだね!」
「そうとも言えるね。うちの高校も1学期の期末試験は先週くらいにやったと思うから、夏休みは実質50日くらいあるかな」
「いいなぁ……」
そんな有り難い日を設けている学校があるのか。ただ、家庭学習日という名の休日があったら、勉強はせずにバイトのシフトを集中的に入れただろうな。
「おはよう、みんな」
「おはよう、みなみん!」
「おはよう、咲希」
「常盤さん、おはよう」
「おはよう。今日も暑いね。明日香達、楽しそうに話しているけれど何を話しているの?」
「聞いて驚かないでね、みなみん。さっちゃんが前に通っていた天羽女子高校では、期末試験が終わると終業式の日まで、基本的に家庭学習日という名のお休みもらえるんだって!」
「へえ、それは羨ましいわね。もしそういう日があったなら勉強はあまりせずに、コンクールの絵を制作する時間に充てるかな」
さすがは常盤さん。そういう時間も絵画に使うんだな。
「桜海の方は分からないれど、天羽女子を含めて神奈川や東京の私立高校は家庭学習日を設ける学校が結構あるよ。ただ、運動部を中心に、夏休みに開催される大会に出る予定のある生徒は学校に来て部活動していたけど」
それで、咲希は水泳部の活動に参加していたと。それでも、授業がないというのはいいだろうな。もちろん、夏休みだけじゃなく、冬休みや春休みも2週間くらい長くなるだろうから。あぁ、羨ましい。
「でも、翼や明日香達と一緒に学校生活を送りたいから、試験後も授業があるのは個人的には嬉しいかな」
「……何だか、さっちゃんが眩しく見えるよ」
「そうね、明日香。咲希はとても偉いね……」
どうやら、明日香や常盤さんも僕と同じようなことを考えていたようだ。常盤さんなんて咲希の頭を撫でているほど。
「おっ、みんな勢揃いだな。おはよう」
「おはよう、羽村」
「おはよう、羽村君。あのさ、さっちゃんが前に通っていた高校って、期末試験の後に終業式までの間、家庭学習日という名のお休みの日があるんだって」
明日香、そんなにも衝撃的だったのかな。常盤さんだけじゃなくて羽村にも家庭学習日のことを話しているよ。
「へえ、それは魅力的だな。そういう日が何日もあったら、たまには漫画を読んだり、アニメを観たりする日を設けたいものだな」
「やっぱり、自分のやりたいことや好きなことをする時間にするか」
それでも、3年生になると受験勉強を中心にやるんだろうな、きっと。
「そうだ、俺からみんなに相談したいことがあるんだ」
「相談したいこと? もしかして、今年も常盤さんの家の別荘に行くこととか?」
1年生と2年生の夏休みは、僕と明日香、美波、羽村、芽依の5人で常盤さんの家の別荘へ旅行に行ったのだ。海のすぐ側にあるので、みんなで遊んだりしたっけ。去年、別荘から帰るときに、3年生になったら受験もあるし行くかどうか微妙だね、とは話していた。
「リフレッシュもいいと思うし、勉強会とかを兼ねて行きたいなら、あたしから両親に言っておくけど」
「ちょっと待って。翼も美波も何を言っているの?」
「そっか、さっちゃんは知らないよね。一昨年と去年の夏休みに私とつーちゃん、みなみん、羽村君、めーちゃんの5人で、みなみんのお家の別荘に泊まりがけで遊びに行ったの。去年はめーちゃんが受験生だったから、みんなで夏休みの課題やめーちゃんの勉強を教える時間も作ったりしてね。今年は行くかどうか微妙なんだけれど」
「そうなんだ。それは楽しそうなイベントだね。いいなぁ。あたしは部活中心の夏休みだったな。それでも、うちの学校の方針で、課題をやらせるために終盤は部活もあまりなかったけど。もし、今年も行くことになったらあたしも参加していい?」
「もちろんだよ、さっちゃん!」
咲希が加わったら、面白そうな夏の旅行になりそうだな。常盤さんの言うように、受験勉強にはリフレッシュも必要だと思うし、勉強合宿を兼ねて行くのもアリなんじゃないかと思う。
「夏の旅行については塾とか部活とかそれぞれの予定もあるだろうし、また後日ゆっくりと考える機会を設けよう。今、ここで相談したいことは俺個人のことなんだ。いいだろうか?」
「もちろんだよ、羽村。まずはどんなことなのか、話を聞かせてほしい」
この様子だと趣味関連ではなさそうだし、もしかして進路のこととかかな。以前からずっと東京にある大学を第一志望に考えていたけれど、桜海大学も考えるとか。
すると、羽村は少しの間黙った後、
「俺……実は好きな女子がいるんだ。俺のことだから画面の向こうにいる子なんだろうとか思っているだろうが、それは違う。実際にいる女子だ。そして、その子に告白したいと思っている」
『えええっ!』
あまりにも意外なことだったため、思わず大きな声を挙げてしまった。それは明日香達も同じようで。
二次元の女子を愛してやまない羽村が、まさか三次元の女子を好きになるとは。明日くらいに雪が降るんじゃないだろうか。そのくらいに信じられないことなのだ。
「まさか、みんなにそこまで驚かれるとは。さすがに恥ずかしいな」
そう言ってはにかむ羽村が偽者に思えるほど。
10年ぶりの咲希の帰郷、鈴音さんからの告白に続いて、今年の夏はまだまだ思いがけないことが起こるのか。期末試験が終わったから、もう夏休みは目の前だと思っていたけど、どうやらそうではなさそうな気がしてきたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
黒に染まった華を摘む
馬場 蓮実
青春
夏の終わりに転校してきたのは、忘れられない初恋の相手だった——。
高須明希は、人生で“二番目”に好きになった相手——河西栞に密かに想いを寄せている。
「夏休み明けの初日。この席替えで、彼女との距離を縮めたい。話すきっかけがほしい——」
そんな願いを胸に登校したその朝、クラスに一人の転校生がやってくる。
彼女の名は、立石麻美。
昔の面影を残しながらも、まるで別人のような気配をまとう彼女は——明希にとって、忘れられない“初恋の人”だった。
この再会が、静かだった日常に波紋を広げていく。
その日の放課後。
明希は、"性の衝動"に溺れる自身の姿を、麻美に見られてしまう——。
塞がっていた何かが、ゆっくりと崩れはじめる。
そして鬱屈した青春は、想像もしていなかった熱と痛みを帯びて動き出す。
すべてに触れたとき、
明希は何を守り、何を選ぶのか。
光と影が交錯する、“遅れてきた”ひと夏の物語。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる