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突然の出来事 ※微

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ユリウスの顔がドアップになり、さらには口付けまでされてハルミは頭が真っ白になった。
ちゅ、ちゅと舌を吸われ、よくわからない感覚で全身を満たされる。腰はゾクゾクするし、頭が痺れたようにジンジンする。
なんだかとても気持ちが良くて、勝手に鼻から抜ける自分の声が、やけに部屋に響いた。

「ふ……んん、ぁんん」
「可愛いな。ハルミ」

口を離し、ハルミを見つめたユリウスの瞳は、嬉しそうに蕩けていて、ハルミも嬉しくなった。

「んん……ぁっ」

やがて口は離され、ユリウスはハルミの頬をハムハムと食んだり、舐めたりし、手はハルミの服の上から優しく撫でるように愛撫された。

(あれ、朝まで遊ぶんじゃなかったっけ)

ぼんやりとした頭で考えて、それから、朝まで遊ぶなんてユリウスは一言も言っていなかったかもしれないと思い直した。

「愛している。ハルミ」
「ふぁ、んんっ」

頬を食んでいたユリウスが、耳元まで移動して優しい声で告げた言葉に、何故だか腰がうずいた。
服の上から触っていた手は、いつの間にか服の中に侵入してきて、その流れであっという間に脱がされて、ハルミはいとも簡単に生まれたままの姿になった。

「ひゃ……っ、な、に……?」

赤ん坊がオシメを変えるのに、足を上げさせられるように、両足を高く上げさせられ、さらには、お尻の穴に、ヌメっとした何かを塗り込まれ、ぬぷぷと細長い何かが入ってきた。

「慌てるな、私の指だ。解さなければ、ここに私が入らない」
「ほ、解す……? んぁ、ぅぅ」
「痛くはないだろう。痛かったらすぐに言ってくれ」
「ん、んん」

痛くはない。痛くはなかったけれど、緩いヌメヌメが気持ち悪いし、指も違和感があった。
その上、これが何のための行為なのか、ハルミには分からず困惑した。

けれど、先ほどユリウスが言った言葉が、頭に再生された。
ワタシガココニハイラナイ……?

(私が、ここに、入らない? ここって、お尻……?)

人が、人のお尻から入ろうとするなんて、そんな恐ろしいことがあるのだろうか。
けれど、目の前の人物は至って真面目な顔でハルミのお尻に指を突っ込んでいるのだ。

「ぁ、やだ。怖い、怖いぃ……ユ、ユリウスさま、助けてぇ」
「怖くない。大丈夫だ」

優しい声音だけれど、ぬるりと中に滑り込んできた指は、増えているように感じた。

(入るつもりなんだ。僕に、入るつもりなんだ……っ)

ハルミは前世で見たことのある特撮のヒーローの服を脱いでいる人の姿を思い浮かべていた。

「やだあ、やだよお……助けて、助けてよおユリウスさま」
「っ……分かった。分かったから、落ち着いてくれ」

ユリウスはそう言って、そっと指を抜いてくれ、そのままそっと抱き寄せてくれた。
自分を怖がらせた張本人であるユリウスだけれど、やはりユリウスの腕の中は安心感があった。

「すまなかった。もう怖いことはしないから、そんなに泣かないでくれ」
「ぅぅ……ふ、ぅぅ」

けれど泣かないでくれと言われても、なかなか涙は止まらなかった。

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