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出産 ▲ガチ閲覧注意▲

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ガチで閲覧注意です。
このBLはファンダジーです。

僕の手の先と、足の先にはねじ穴がある。
これは手足が取られる手術の時に勝手につけられたものだけど、丸くなった手足の先を覆うように銀色のお碗のようなものをつけることで靴みたいな役割を果たしてくれている。
最近は自分で歩くのも慣れてきたけど、僕が歩くたびにコツコツと音が鳴ってしまうからご主人様にはすぐに居場所がバレてしまう。
僕が妊娠してから、ご主人様は僕にとっても過保護に接してくれる。夜に長い間抱かれることもあるけど、それ以外は本当に至れり尽くせりで、僕はぬるま湯に浸かった気持ちでいた。

そうして概ね予定通りの日程で陣痛がきた。
僕は数日前から個室に入院させてもらっていて、ご主人様は僕の横につきっきりで居てくれた。

「ぅぅ……ぃ゛ぁあ」

徐々にお腹が痛くなり額に脂汗が滲む。
ご主人様がお医者さんを呼んでくれて僕はすぐに分娩室に運ばれた。

「ぁ゛あ゛、ぃ゛」

痛い。
痛い。
ただそれだけが頭を占めている間に、僕の手足のねじ穴を、分娩台の上から伸びた棒に取り付けられた。分娩台に足を乗せることができない体だからこうなったのか。けれど、手は別に動かせても良いのではないか。
陣痛がおさまっている間にそんなことを思っても、またすぐに陣痛がきて、痛い以外何も考えられなくなる。

「力まないでくださいね」

医者の優しい声かけが聞こえ、僕は必死にいきむのを我慢する。
僕の手を握っているご主人様を見ると恍惚とした表情を浮かべて僕を見ていた。

「かわいいね。方一。痛いんだ……」

嬉しそうな声にギョッとしても、やはり痛みで思考がうまくいかない。

「あ゛ぁ……んん゛ぃ、痛っ……」
「頑張れ、方一……頑張れ、頑張れ」
「あ゛ぁぁぃ゛ぃ」
「辛そうだね……そうだ、いきみ逃しを手伝ってあげようね」

ガサゴソと荷物を漁って見つけたらしいそれを、僕に見せるご主人様は本当に嬉しそうな顔をしていた。手に持っているそれは開口器だ。
口を開けたまま閉じられなくする。
ご主人様は、状況さえ違えば本当に縋りたくなるような優しい、優しい声で僕に命令した。

「口を開けなさい」

僕は信じられなかった。
だって、ここにはお医者さんも、看護師さんたちもいるのに、僕に開口器を付けようとしている。けれど、そのお医者さんも看護師さんたちも特に気にした様子はなく、ただ僕に必要な声かけをするばかりだ。
「ひっひっふー、ですよ」とか「まだいきんだらダメですよ」とか、まるで僕が開口器を付けられそうになっているのなんて見えていないように。
僕の手足を拘束したのもこの人たちだし、そもそも、僕は乳首ピアスも貞操帯もつけている。それを見てもまるで普通の対応をしてくるこの人たちは、きっとまともな人ではないのだと、この時になってようやく気がついた。

器具を差し込まれることがないように、声を漏らすときも歯を食いしばった。

「ぃ゛たぃ……あ゛ぁっ」
「方一」

もう一度優しい声で、けれど有無を言わせぬ声で名前を呼ばれ僕は逆らうことができなかった。
うっすらと口を開けばそこに器具を差し込まれ、開口器はご主人様の手によってどんどん広げられた。

「痛いね……かわいそうに」
「あ゛ぁあ゛……い゛」

僕の顔を自愛に満ちた顔で見ながら、ご主人様はズボンの前をくつろげて僕の上にまたがった。
器具によって抵抗することのできない僕の口にご主人様の張り詰めたそれを挿入され痛みを逃すための声はくぐごもった。

「あ゛あ゛っん゛ん゛」
「んっ、気持ちいいね。方一は痛いよね。だけど叫び声を出そうとする喉が震えて、私は気持ちがいいよ」
「ん゛ん゛……あ゛あ゛ぁ」
「はぁ……はぁ……んっ、いいね」

ズボッ、ヌポッ、ジュポ

とても分娩室にするはずのない音が、部屋の中に響き渡る。
お医者さんたちが、忙しなく準備をしたりする音の中で、僕の耳にはその音だけが大きく聞こえた。

痛い。
苦しい。
けれど、気持ちがいい。
痛いは気持ちがいい。
苦しいは気持ちがいい。
それはご主人様が僕が幼い頃からずっと教えてくれたことだ。

ズルルルゥゥ、パッチュン……ズロロロロロロォォ、ヌチュン

ゆっくり、ゆっくり喉の奥を犯される。

「ああ……んん気持ちがいい。本当に、いいな」

ご主人様のそれは、普通の人よりもだいぶ大きいけれど、今日のそれはいつも以上に大きく張り詰めていて僕の喉をギチギチと押し広げた。

「あ゛ぁ、あ゛い゛ぃぃッ」


✳︎✳︎


何時間そうして耐えたのかわからない。

お腹の痛みの感覚はどんどん短くなり僕がほとんどずっと痛がるようになると、ご主人様はさらに興奮し、激しくなった。

ご主人様は夜通しずっと1回もいかずにセックスをすることができる人だ。
だから僕が出産を終えるまで、何時間もかかったけどご主人様は1回もいかずにずっと僕の喉を犯していた。

ほんにゃあ、ほんにゃぁと僕の赤ちゃんがなく声が聞こえホッと安心した。

「お母さんにとってもよく似たかわいい元気な男の子ですよ」

看護師さんが僕の近くまで赤ちゃんを見せに来てくれて、しわくちゃだけど一生懸命泣いている我が子を見てじんわりと胸が暖かくなった。

「方一、元気に産んでくれてありがとう。よくがんばったね」

ご主人様も嬉しそうにそう言った。
お医者さんや看護師さんは、僕の出産が終わると掃除や片付けを終えて、僕の赤ちゃんを連れて分娩室から出て行ってしまった。

「方一」

ちゅっと目の端にキスを落とされた。
体はもう疲れ切っている。
けれどご主人様は僕に覆いかぶさった。

僕の体はまだ拘束されたままで抵抗することはもちろんできない。

「出産直後のここに入れたら、どれだけ気持ちがいいんだろうと、君が妊娠した時からそう思っていた」

ズブリ。

「あ゛っ!?」

なんの合図もなしに、出産直後のアナルに挿入された。

「はぁ……ゆるいけど、気持ちがいいね。いや、ゆるいというより、ふわふわかな」
「あぁ゛っ、ゃらぁ……も、休みたいっ」
「ダメだよ。んん、ああ、気持ちがいい。気絶したら起こしてあげる。もう我慢できないから、方一はちょっと我慢してね」

バチュンバチュンバチュンバチュン!!!!!!

「あっ!? ひっぁあああ゛ぁっ」
「んっ……あぁ、いい」

バチュン!! グチュン!!! ズチュジュボ! ズチュジュボ!!

「あ、はぁっんんぁぁああっ」
「方一っ、方一っ……あぁ」

ズルルルルゥゥゥ♡ ヌッチュン♡ ズロロロォォォ♡ グチュン……ッ♡
バチュバチュバチュ!!! ズチュン!!! パンパンパンパン!!

何度も意識を失いかけて、けれどその度に起こされ今までで一番ひどい責め苦を受けた。

「孕め!! 方一、産んだ直後にまた孕め!!」
「あぁぁぁっんん♡ んんむりぃ♡ んぁぁぁあっ、やらぁぁぁ!!!!」

ビュルルルルルルルルルルルルルル

「あ……んん」

アナルの中に打ち付けられた精子は、あきらかにいつもより量が多かった。

「はぁ、はぁ……、方一、気持ちがよかったよ。さぁ、拘束を解いてあげようね。辛かったでしょう。体を拭ってあげよう。ふかふかのベットでよくお眠り」

ご主人様は、射精したあとしばらく僕の中で腰を揺らしていたけれど、少しして満足したのか僕から出て行ったあとは先ほどまでとはまるで別人のように僕を甲斐甲斐しく世話をして僕をそっと優しく腕に抱き込んで、病院のベットで一緒に寝てくれた。

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