3 / 6
3話
しおりを挟む「なんじゃあいつ、マジきしょい」
「ホンマ、ありえへんわ」
二人は指導室を出て教室へと向かう中、どこかから関西弁が聞こえて来た。
同じ関西人が居るということで教室をのぞくと何やら人だかりができていて、
その中心で何やらやってる奴がいた。
そいつがやる事成す事、笑いが起きていた。
「なんやこいつ」
それをみて真子は言うと、視線が集まる。
「あれ、君たちも関西なの? 彼すごくおもしろいよ」
なんて言う奴が人だかりの中にいたから真子も返事をする。
「いやいやいやいや、こいつは別におもろい奴ちゃうよ。
ただの人マネやん、こんなん。見とったらわかるやろ、こいつネタちゃうって。
なんかめっちゃイキってるけど、地元のおもろいやつのマネしとるだけやろ?
そういうしょうもない事は止めときって」
真子の言葉に相手が固まっていた。
「まぁまぁ、そのくらいにしといたり。
関西でおもんない奴が、関東来てイキるのなんてようあるパターンやん。
ちょっとウケただけで舞い上がって調子に乗ってる時点でバレバレやろ。
ごめんな、邪魔したな。ほな続けてくれてええよ。あたしらは行くわ」
そう言って二人が出て行った後の教室は地獄と化す。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる