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5話
しおりを挟む「ねえねえ、二人ともかなり面白い人が居るんだけど来ない? 」
そんな事を言われて行かない二人ではない。当然のようにその女子について行く。
そんな前振りがあるのだから相当だろう、二人は期待に胸を膨らませ教室へ
赴いたのだが……結果、その期待は裏切られる。
笑顔が舞い散るその空間で、二人は能面のような顔で過ごした。
何という事でしょう。
あれだけの前振りで多少ハードルが上がったにせよ
それでもと期待していたのに……
まさかの内輪ネタである。
身内にしか分からないネタを他人に見せた所で伝わる訳もなく
そして、それは二人がもっとも嫌いなものだった。
「それ、あんたらしかおもろないからな。
よう恥ずかし気もなくやるわ、普通そこは自重するやろ
マジで何がおもろいのか全然わからんわ」
「内輪で盛り上がってる分にはええけど、
周りからみたらサブい事しかしてへんからね。普通、小学生の時に気づくやろ?
二度とすなよ! 」
二人は扉をガシャンと閉めて出て行った。
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