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7回目のクリスマス
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しおりを挟む正直自分でもうんざりはしている。
でもだからと言って何もしないままで居ても結局同じなのだという事はもう
分かってしまっているからその選択肢は私にはないだけだ。
結局の所、今回の選択死が正解であったという事だけは確かだった。
やっと終われるという解放感と正しい選択肢を選んだ結果の幸福感で私は今
最高潮である。これまでの事を思い返すと本当に理不尽で最低で大変だった事は
確かだが、それも今この瞬間に全てを許してしまえるくらいなのだから人って
意外と適当に出来ているんだなと思った。
最初は本当に意味が分からなくて自分がどうしてここに居るのかが分からなくて
結構早めに巻き戻されてしまった。それはまあ仕方がない事だったと思う。
だって私はあの時に完全に死んだと思ったし、実際に死んでいた。なのに気が付
けば私は死んではいなくて一週間前に戻っていたのだ。
しばらくはふわふわした感覚で、自分が何なのかがよく分からなかった。
確かに死んだという感覚を味わったはずなのに、実際には生きているという真逆
の状況についていけなかったのだ。こんな経験なんてした事がないのだから
当然だとは思うけど、それにしては酷かった。
私は何となく家のリビングでテレビを見ていた。
画面に映る人が何かを話してはいるが何を言っているのかは理解出来ない。
ただパクパクと動く口が妙にリアルで気持ち悪いなって思いながらも、身体が
重くて動かない。凄い脱力感だった。
「ねえちょっと、聞いてるの? 」
そんな母親の声が聞こえて私はやっと覚醒した。
急に聞こえてくる生活音がうるさくて眉を顰める私を見て母親は機嫌が悪くなる
のが分かった。
「何よ、時間じゃないの? 」
「え? 」
私は反射的に時計を見れば2時前である。
今までの気怠さなんか忘れてすっとソファから立ち上がった私はそのまま玄関へ
歩いて行ったけどそこで立ち止まる。
『あれ、私今から何処へ行くつもりだ? 』
不意に浮かんだ疑問、そして姿見に映った自分の格好を見て思い出す。
『嗚呼そうだ、今日はクリスマスだった。だから私はこれから出かけないと
いけなかったんだ。なんだ、そうかそうか』
何も無かったかのように私はブーツを履いて家を出る。
駅まで道のりを歩きながら重要な事を思い出した。
『誰と会うつもりだったっけ? 』
物思いにふけていたその場所は丁度十字路の真ん中で、そして私に迫って来てい
た車に気がつかなかったのだから仕方がないのかもしれないけど、こうして私の
繰り返しが始まったのも事実だった。
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