154 / 425
一本
1
しおりを挟むぎゃ~~~~~~~!!!
「ちょっと大丈夫なの? 姉さん! 」
夜中にそんな悲鳴を聞いて跳び起きた私が姉さんの部屋のドアを叩くと
ゆっくりとドアが開いて姉の顔が出て来る。
「大丈夫よ、私は大丈夫」
そうは言うものの姉の顔は青ざめているから私は心配になる。
「本当に大丈夫なのだわ、妹ちゃん。心配ご無用なのです」
姉がそう言ってドアを閉めてしまったから私にはもう何もする事なんて出来ない
けど、もしかしたら無理やり部屋の中へ押し入ってしまった方がいいのかもしれ
ない。それぐらい心配なのだ私は、姉の事が。
だから結局それから一睡もする事なく朝を迎えた私は寝不足である。
でも姉はちゃんと眠れたのだろう、今はしっかりと朝食のステーキを素敵に
ペロリと頬張るくらいに元気だった。
「どうしたの妹ちゃん? ちゃんと食べないとダメじゃない。朝食はしっかりと
取るのが最近のトレンドだとどっかの誰かが言っていたような気がするわ」
もうそれは姉が言っているのと変わらないので信用はない。
だって今の私はこんなにも胃がもたれてしまっているのだ、姉のお陰で食欲なん
て殆んどないからスムージーだけを飲んだ。
「食べないのなら私が食べてもいい? 」
「いいよ。私は姉さんが元気ならそれでいい……」
「そう? それなら貰うね」
姉は朝からステーキを二枚食べている。
こんな人物が元気じゃないなんてきっと嘘だろう。
食欲があるという事はそれだけ生きる事に対して貪欲だという事なのだから、
私の心配は無用だった。
「妹ちゃん。私、今日は何だかやれそうな気がする! 」
今の姉ならきっと何でも出来るだろうと思うが、それでも一応は聞いておか
ないといけない。
「姉さんは何をするつもりなの? 」
「決まってるじゃない、婚約破棄よ! 」
その勇ましさは立派ではあるが私にはどうして姉が婚約破棄をするのかが
まったくと言っていい程理解出来なかった。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる