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悪の根源
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しおりを挟むどうやら俺は悪の根源らしい。
まあ別にそれを否定出来る程の人生を歩んではいないので、それはそれで受け入
れようとは思うが、だからと言って簡単に殺される訳にもいかないのも確かだ。
これでも一応それなりのものを背負っているのだ。
いつもなら他の誰かに任せたはずだ。
別に俺がどうこうする必要はまったく無かったのだ。
「構えている姿だけはかっこよかったかも」
その言葉がただ何となく気になっただけだった。
だから俺は自分で動く事にしたのだ。
*****
シュ――――
と急に殺虫剤を撒くから少し驚いてしまった。
エレベーターを降りた時に居た婆にも驚いたが、予想外の事をされると流石に
驚くものである。
「私、虫って嫌いなの」
ありきたりな理由で驚かされて何だか調子が狂う。
そもそも俺がここに居る理由さえおかしな話だった。
別にどうでもいい相手だったのに何をそんなにもムキになっていたのか?
自分でもよく分からない。それでもここまで来てしまえば俺がやるしかないのだ。
ポケットから部屋の鍵を出して当然のようにドアを開けた。
そこに緊張感なんてものは皆無である。自分の家に入る感覚で入って行った俺を
部屋の住人は何が起きたのかが理解出来ていないような顔でこっちを見た。
「靴を脱げ! 」
そしてそれが住人が最初にした発言で、最後の発言だった。
それは俺がすぐに引き金を引いたからで、撃たれた男は無様に寝そべっていた。
その姿を見て俺は失敗した事に気付く。
ここへ来た目的の半分はこいつが構える姿を見る為だったというのに、それが
ついつい反応してしまってすぐに殺してしまったのだ。これではもう見る事が
出来ないではないか。
「まあいいか」
俺は部屋の中を見渡す。
確かに俺の写真が貼らており、実際目にすると気持ち悪いものである。
一体何処から撮ったものなのかが分からない写真ばかりだったから余計に
気持ちが悪い。
そして置いてある銃を手にした。
「何だこれ、偽物じゃないか! 」
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