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きっと嫌いだった
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しおりを挟む「え? でも君は昨日楽しかったって言ったじゃないか! 」
彼は少しイラついたように私に言う。
失敗した、結局こうなるのであれば言わなければよかったなと思う。
私はただ言われた通りにはっきり言っただけなのに、まさかのトラップである。
面倒臭い、面倒臭いからもう全部言ってしまおうと決めた。
「確かにあのテーマパークは楽しかったわ。まあ人を楽しませる為に作られた場所
なんだし当たり前だけどね。値段分ぐらいには楽しかったとは思うけど、貴方に
その要素は全然なかったのよね。乗り物に乗るまでの待ち時間も、移動している
時間もずっと貴方はおもしろくなかったのよ」
「何だよそれ! そんな事言ったって、君だって別におもしろくなかったぞ」
私に攻撃をして来るのならそれはそれで構わないけど、もう手加減をしてあげな
いからよく聞けよ。
「そうね、私はおもしろくなかったかもね。そもそも私はおもしろくしようとして
無かったからね、貴方と違って。でも貴方のそう言う所も別に悪いとは思ってな
かったのよ。必死に私の事を楽しませようとしてくれているのが分かったから」
「何なんだよ、何が言いたいんだよ」
「私が楽しかったのはあの場所の事で貴方の事じゃなかったのに、貴方は自分が
楽しくした感じできたじゃない? それが無理だったのよ。全部自分の手柄に
する感じが無理。だって貴方は全然おもしろくない人なのよ? なのにそれは
無いでしょ? どう考えたって無理があるわ」
「べ、別にいいだろそれぐらい。金を払ったんだから」
「別にいいのよ、ドーピングしたって。でも私はドーピングしていない貴方を
採点した結果、不合格だって言っているのよ。そもそも私だってお金払って
るからね? そこが分かってないのよ貴方は」
「もう、意味が分からないよ。何だよドーピングとか何の話をしてるか全然分から
ないし、もういいよ! こんな奴だなんて思わなかったよ、もう! 」
地団太を踏む彼
「ごめんね、難しい話しちゃって」
彼が悪い訳ではない、こんな会話でさえ出来ない相手と一緒に居る事が私には
我慢出来ないというだけの話なのだ。
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