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年代物
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しおりを挟む「とりあえずお茶でも飲んでね」
そう言って彼女は家に迎え入れてくれ、俺にお茶を進めてくれた。
それは一口飲めば俺の身体の細胞が歓喜するような感覚で、とても美味しかった。
何かもうただただ好きだった。こんな所に住んで居なければ結婚してもいいと
思えるくらいに。
「随分と久しぶりね。あの時以来かしら? 」
「嗚呼、そうだな。お互い変わってしまった、頭に白いものが随分と増えた」
「貴方は随分と減ったように見えるけど? 」
そして始まった二人の会話に俺はおやおやと思う。
爺ちゃんが少し言葉に詰まった後、何も無かったように話し始める。
「今日はありがとう。孫がお前に会いたいと言ったので連れて来たが、無理を
言ったな。後は二人で話してくれ、儂はまあ、その辺をブラついて来るよ」
「そう、貴方って相変わらず自分勝手ね。まあいいわ、一時間ぐらい何処かに
行っていてくれると助かるわ」
「じゃあ、一時間後にな。聞きたい事はちゃんと聞いておけよ」
爺ちゃんは俺にそう言って出て行った。
突然二人きりにされたってどうすればいいのか困るのだが……俺、初対面なんだよ
爺ちゃん。
「それで、何が聞きたい? 私が教えられる事は教えてあげるわよ? 」
ロビルリアはやさしい笑顔を向けてそう言ってくれたのはとてもありがたかった。
こんな機会はそうそう無いって事はよく分かっているのだ。
だからこそ俺は彼女に聞いた。
「爺ちゃんとはどういう関係だったんですか? 」
確かにベジャルワの話は聞きたい。
でもそれはきっと俺が知っているような話が殆んどであろうと思う。
それぐらい俺は彼女の記事を読んで来た自負があった。
だから今聞くべきは二人の関係だ。
それが気になって他の事が頭になんて入ってくる訳もない。
「何? 何も聞いていないの? はぁ、まったくそう言う所も何も変わっていない
のね。昔っからそうよ、言葉が足りないのよね」
何かを思い出したのかロビルリアは少しだけ笑うとお茶を一口飲み、そして
俺に教えてくれたのだ。二人の関係を、
「私は婚約破棄されたのよ、あの人にね」
そんな事実を淡々と話し出した。
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