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目覚めると真っ暗でした
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しおりを挟む「何だ、つけて来たの? 丁度よかった、貴女も手伝ってくれない? 」
彼女に言われて、私は手伝う事にしました。
「貴女が掘ったの? 」
「まあね、結構大変だったのよ」
穴の中にある棺に彼を入れてあげます、彼女と二人で。
こんな形ではあるけれど私は彼に近づく事が出来た訳です。
蓋をして、釘を打ち、土を被せます。
これがなかなかの労働で、こんなに疲れるなんて思っていませんでした。
気が付けば辺りは薄暗くなってきており、私は彼女に帰宅する事を告げると
彼女は了承してくれ私は帰宅する事になりました。
「明日も来てね」
帰りがけに彼女にそう言われましたが、私は返事をしませんでした。
辺りはすっかり真っ暗になった中で私は歩きます。
きっと彼も今、こんな真っ暗な中を歩いているのだと思いながら。
*****
翌日、私は再び彼女の家を訪れました。
「いらっしゃい。意外と早かったわね」
彼女はそう言うと私を庭へと案内してくれます。
「座って待っていて。今、お茶を持ってくるわ」
そして私達は彼が眠っている上でお茶を飲みました。
「ねえ、どうして彼だったの? 」
私は彼女に聞きます。
「そんなの好きだからに決まってるじゃない! 貴女もそうなのでしょ? 」
「ええ、そうよ」
私は正直に答えました。
「私ってね、ダメなのよね。好きな人に近づきたいし、一緒に居たいと思うの。
でもいざそうなるとダメなのよね。何ていうのかしら、ほら、心と身体が違う
事を求めてしまう感じっていうのかな、分かる? 」
「分かる。すっごい分かる」
私は彼女の言葉を聞いて彼女も私と一緒なんだと思えた。
そう思えたらなんだか安心した。
結局、彼女も私も彼の事が大好きだって事だったんだ。
だから私達は友達になった
と思っていましたが、目が覚めると真っ暗でした。
でも私は別に後悔なんてしていません。
だって私が一番彼の近くにいれるのだから。
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