この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku

文字の大きさ
14 / 98

13アドラス4歳 前編

しおりを挟む
 今日は母様と領地の郊外に楽しくピクニック!
 天気は快晴、晴れ割った6月の空がまぶしいー!!


 ここは領地の郊外にある森の中にある湖の側にあるのっぱら。
 その上に侍女が敷物をしき、料理長の作ったサンドイッチやごちそうが入ったバスケットに水筒とおいた。 
 めいめい敷物の上の空いたところに座り
 

「アドラス、今日も大切そうに植物図鑑を持ってきたの。」
 
 
「はい母様、森にはきっとうちの庭にはない珍しい森林植物があると思ったんです、森に行ったらそういう植物を探してみ
 たらいいと庭師のジェームズが言ってました。」


「あなた庭師のジェームズとうちの庭、いろいろ土いじりしてたものね。」


 「温室も手伝ってますよ、温室には美しい花々のほかに、いろいろな解毒草があって面白いです。もし万一父様や母様が毒
 にやられたら、ぼくが解毒草で助けてあげますからね。」


「あら母様だって少しは知ってますよ。貴族は常にいつどこで毒をもらられるか知りませんからね」


メイドがバスケットを開け昼食の準備をした。
アドラスは好物の果実水の入ったコップを受け取り、のどが渇いていたのでごくごくとのどを鳴らして一気に飲み干した。
大好物のフルーツサンドイッチを平らげ、次は卵サンドイッチをうまうまと食べる。次はチキンナゲットとりんごをつまむ。
わが子が食欲旺盛な様子を見て、母エリザベスは元気に育っていると目を細める。
 
アドラスの体格は貴族の子供では少し大柄の部類に入る、一口に言えば体格がいいのだ。
この子は大人になったら夫より身長が高くなるかもしれない。
きっと美丈夫に育つだろう、この子はいま4歳だが貴族同士の婚約は早ければ6才位でする。
しかしエリザベスはそんなに早くなくてもいいだろうと考えていた。
王立学院の高等科に入る前でも構わないと考えていた。
家のためにもアドラスのためにも、家格のあった気立てのいい、立派な婚約者を探してあげなくては、それが親の義務というものだ。

食事を終えて一休みしたアドラスは、周りの植物をあちこちしゃがんで、見たことのないものは摘み取って植物図鑑で確かめた。

「これが虫下しにも役立つミツツミ草、根っこは整腸役にも役立つのか。で、こっちがアケビ草、ああこの葉をもむと止血剤になるのか。
 これは温室にもあったな、でこっちはオウセン草、何食べられるのか、油いためにするとおいしいか、じんましんやしっしん
 に聞く。ン……あっちの森の木の下に生えてるのは・・・・うそっつ、ヨ・モ・ギ ?ヨモギなのか。ヨモギもちが食べられるのか!?
 前世以来食べたことのなかった俺の好物のヨモギ餅、図鑑図鑑と・・・・・・・・」
 
アドラスは図鑑のページをはやる心を抑えてページをめくった。
 
「あった!!ナナミ草 食べられる、一部の地域ではパン生地に混ぜて焼き、草パンとして食べられる。疲労回復の効果がある・・か」

,<ヨモギじゃなくてこの世界ではナナミ草か、味はヨモギと同じかな?
 よしこれを土ごと持って帰って庭に植え替えよう、うまくすれば毎年食べられるぞ、一応庭師のジェームズと料理長に聞いて作ってもらおう。
 楽しみだなぁー>
 
あどらすはナナミ草を根ごと慎重に掘り起こし根を傷めないようぎゅ、ぎゅとまるめ採取用に用意した袋に入れた。
一仕事終えたと額を腕で拭ったアドラス。

その時アドラスはきずいた。

いつの間にかだいぶ時間がたっていて、空模様が変わっていることに。

風はヒューヒューと音を立てて吹いていた。

「なんか嫌な天気、一雨来る?。」
しおりを挟む
感想 23

あなたにおすすめの小説

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~

イノナかノかワズ
ファンタジー
 助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。  *話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。  *他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。  *頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。  *本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。   小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。 カクヨムにても公開しています。 更新は不定期です。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

最強超人は異世界にてスマホを使う

萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。 そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた―― 「……いや草」

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流

犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。 しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。 遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。 彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。 転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。 そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。 人は、娯楽で癒されます。 動物や従魔たちには、何もありません。 私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

処理中です...