65 / 605
第1章
65.事態急転
しおりを挟む
『お……ダ……イ! 聞こ……る……ダ……!?』
ノイズの中で、場違いなダミ声が響いている。
「きゃぁ!?」
アマーリエは仰天し、何事かと目を瞠る皆の視線を感じつつ、大急ぎで神官衣を探る。引っ張り出したのは、小型の通信霊具だった。
「これは……さっきお父様が落としたものだわ」
「誰かと繋がってるな。まだここの気が揺らいでるから、音質がめちゃくちゃだが」
フレイムがパチンと指を鳴らすと、紅蓮の神威が迸り、霊具の力が安定を取り戻す。
『おいダライ! 聞こえてるか、ダライ!?』
(やっぱり、この声は……)
「ミハロさん!?」
聞き覚えのある中年男性の太い声に、アマーリエは浮かんだ名を告げる。霊具の向こうにいる相手が声を弾ませた。
『ん? その声はダライの能無し長女か! ああ良かった、繋がったんだな! 急に通信が切れたから焦ったさ』
ラミルファの神威に制圧され、霊威も霊具も使えなくなったせいだ。それを察しながら、アマーリエは素早く場を見回した。シュードン以外の全員がこちらを注視している。
「おい、コイツ誰だ?」
フレイムが低い声でラモスとディモスに問う。二頭は渋い面持ちで答えた。
『ミハロ・デーグ。テスオラ王国で、主の父……ダライが行きつけにしていた酒屋の亭主です。半分ゴロツキのような輩で、元伯爵家が付き合うに相応しい者ではありません』
『賭博が大好きで、父親はたびたびこのミハロと勝負しては大敗し、借金を増やしていました。ご主人様にも、その……卑猥で下劣な言葉を浴びせていた人物で、私は好きではありません」
憎々しげに説明する聖獣たちの声を意に介さず、ミハロは続けた。
『能無し長女がいるってことは、ダライもそこにいるんだろ。おいダライ、朝に話した俺との約束忘れてねえよな!? 暴走した神器を正常に戻してくれるって件だよ!』
突然の台詞に、皆がそろって沈黙する。返事がないことに焦れたか、ミハロが早口で喋り出した。
『ほら、昨日も話したろ。俺のデーグ家は昔はいっぱしの神官を出してた家でよ、ずっと前の先祖が神から何個か神器を賜ったんだ。神官を輩出できなくなっても、神器は神官府の許可を得てうちに置いてたが、保管方法を間違えて一個暴走しちまってな。ひとまず他の神器の力で押さえ込んだんだが』
(は!?)
アマーリエはパカっと口を半開きにして硬直した。数ある神器の中には、定められた方法で正しく保管しなければ、あるいは決まった用途で用いなければ、力を暴走させる種類の物もある。
『けどよ、正直に申告したら神官府に激怒されて厳罰処分だろ。どうするか頭を悩ませてたら、お前がうちに高級ワインの転送デリバリーを山ほど注文して来て、次女が高位神の愛し子になったって自慢したんだよな』
それを聞き、膝から力が抜けそうになった。最高の酒を頼むと大騒ぎしていたのに、まさかの属国で行きつけにしていた酒場の店だったとは。
10年近く属国で暮らしていたため、帝国の高級酒店に関する知識がなかったせいだとは思うが、何だか悲しい。
『だから、お前が今まで俺に大負けした分をチャラにしてやるから、次女の力で神器を正常状態に戻してくれって言ったら、お前上機嫌で我がサード家に任せとけっつったよな。それを今すぐやって欲しいんだよ』
「ミ、ミハロさん」
アマーリエはようやく体勢を立て直し、声を割り込ませた。
「父はここにいません。それから、ミリエーナは確かに高位神の愛し子ですが普通の聖威師とは違っていることが分かりまして……結論から言いますと、妹が神器を元に戻すことはおそらく不可能だと思います」
(悪神の聖威師はただの生き餌で、神とは認められないみたいだし……)
予想を立てながらフレイムとラミルファを横目で見ると、二神はその通りだと言わんばかりに頷いた。推測は当たっているようだ。
『……あぁ!?』
ミハロの声がガクンと低くなる。
『おい能無し、ふざけたこと言うなよ。ダライは昨夜快諾したんだ、こっちもそれをアテにしてんだよ! 今になってできませ~んが通用すると思うのかよ!』
「そう言われても……あっ」
ドスの効いた威嚇を垂れ流す通信機が、ひょいとアマーリエから取り上げられた。ハッと見上げると、穏やかな様相に冷気を纏ったフルードが通信機を摘み上げている。
「だ、大神官」
彼が接近していたことに全く気が付かなかった。呆然と呟くアマーリエの声はミハロには届かなかったらしく、さらにギャンギャンと喚かれる。
『何とか言ったらどうだコラ、ふざけてんのか!?』
「ええ、本当にふざけた話です。神官以外が所有する神器は、神官府の指示の下で厳重に管理する規定になっているはず」
涼やかに応じたフルードに、通信機の向こうが絶句する。
『な……んだお前は!? えっ、ダライは? マジでいないのか? いや、けどダライの通信機にかけてるんだぞ。お前ホントに誰だよ!?』
「私は帝国神官府の大神官です。あなたの話はしかとお聞きしました」
『は? 大神官? ……て、帝国神官府大神官!?』
一拍おいて理解したミハロの声が裏返った。
世界各国の各地域に点在する神官府だが、大神官と神官長を置くのは帝都ないし皇都にある中央本府のみ。聖威師だけが就任できるその地位は、全ての神官たちの頂点に立つ称号でもある。
『じ、冗談だよな!? どうして帝国神官府の大神官様がダライの通信機に出るんだよ!? ホラ吹いてんじゃ――』
「静かに。話しているのは私です」
聖威を込めた声で一蹴されたミハロが、カエルが潰れたような呻きを漏らして黙り込む。
「全くもって聞くに耐えない話でした。過去の栄光だとしても、神器を複数賜ったほどの家門でそのような愚行を起こすとは、何と無様な。弁明があるならば言いなさい。発言を許可します」
『…………あ、いや、これはその……あの――神器をいただいたのは本当にずっと前の先祖で、俺は神官のことには全然詳しくなくてですね……』
打って変わって消え入りそうな声に変じたミハロは、本能的に理解したのだろう。通信機の相手が本物の大神官だと。
「また、アマーリエ・サードに対しいかがわしい言葉を浴びせていたという証言も得ましたが、本当ですか。嘘を吐いても私には分かります。正直に言いなさい」
『い、いえ……その、肉付きがいいとか、もっと胸や脚を出して色気のある格好をすればいいとか、昨日の夜着の色は何だったのかとか、酒の席でのちょっとしたジョークのつもりでですね……』
ビキッとフレイムの額に青筋が立った。アマーリエは慌ててその腕を掴み、万一にも暴れないように抑える。
「ジョーク? ただただ気持ちが悪いです。あなたは変態だったのですね。抹殺します。ですがその前に取り調べと罰を受けてもらいます」
薄い氷菓子のように繊細な美貌に怒りと嫌悪をにじませ、フルードが告げた。
「テスオラ王国デーグ家のミハロ。あなたが話したことはたった今、テスオラ王国の神官府に念話で伝えました。まもなく捜査官が急行し、尋問がなされるでしょう」
ノイズの中で、場違いなダミ声が響いている。
「きゃぁ!?」
アマーリエは仰天し、何事かと目を瞠る皆の視線を感じつつ、大急ぎで神官衣を探る。引っ張り出したのは、小型の通信霊具だった。
「これは……さっきお父様が落としたものだわ」
「誰かと繋がってるな。まだここの気が揺らいでるから、音質がめちゃくちゃだが」
フレイムがパチンと指を鳴らすと、紅蓮の神威が迸り、霊具の力が安定を取り戻す。
『おいダライ! 聞こえてるか、ダライ!?』
(やっぱり、この声は……)
「ミハロさん!?」
聞き覚えのある中年男性の太い声に、アマーリエは浮かんだ名を告げる。霊具の向こうにいる相手が声を弾ませた。
『ん? その声はダライの能無し長女か! ああ良かった、繋がったんだな! 急に通信が切れたから焦ったさ』
ラミルファの神威に制圧され、霊威も霊具も使えなくなったせいだ。それを察しながら、アマーリエは素早く場を見回した。シュードン以外の全員がこちらを注視している。
「おい、コイツ誰だ?」
フレイムが低い声でラモスとディモスに問う。二頭は渋い面持ちで答えた。
『ミハロ・デーグ。テスオラ王国で、主の父……ダライが行きつけにしていた酒屋の亭主です。半分ゴロツキのような輩で、元伯爵家が付き合うに相応しい者ではありません』
『賭博が大好きで、父親はたびたびこのミハロと勝負しては大敗し、借金を増やしていました。ご主人様にも、その……卑猥で下劣な言葉を浴びせていた人物で、私は好きではありません」
憎々しげに説明する聖獣たちの声を意に介さず、ミハロは続けた。
『能無し長女がいるってことは、ダライもそこにいるんだろ。おいダライ、朝に話した俺との約束忘れてねえよな!? 暴走した神器を正常に戻してくれるって件だよ!』
突然の台詞に、皆がそろって沈黙する。返事がないことに焦れたか、ミハロが早口で喋り出した。
『ほら、昨日も話したろ。俺のデーグ家は昔はいっぱしの神官を出してた家でよ、ずっと前の先祖が神から何個か神器を賜ったんだ。神官を輩出できなくなっても、神器は神官府の許可を得てうちに置いてたが、保管方法を間違えて一個暴走しちまってな。ひとまず他の神器の力で押さえ込んだんだが』
(は!?)
アマーリエはパカっと口を半開きにして硬直した。数ある神器の中には、定められた方法で正しく保管しなければ、あるいは決まった用途で用いなければ、力を暴走させる種類の物もある。
『けどよ、正直に申告したら神官府に激怒されて厳罰処分だろ。どうするか頭を悩ませてたら、お前がうちに高級ワインの転送デリバリーを山ほど注文して来て、次女が高位神の愛し子になったって自慢したんだよな』
それを聞き、膝から力が抜けそうになった。最高の酒を頼むと大騒ぎしていたのに、まさかの属国で行きつけにしていた酒場の店だったとは。
10年近く属国で暮らしていたため、帝国の高級酒店に関する知識がなかったせいだとは思うが、何だか悲しい。
『だから、お前が今まで俺に大負けした分をチャラにしてやるから、次女の力で神器を正常状態に戻してくれって言ったら、お前上機嫌で我がサード家に任せとけっつったよな。それを今すぐやって欲しいんだよ』
「ミ、ミハロさん」
アマーリエはようやく体勢を立て直し、声を割り込ませた。
「父はここにいません。それから、ミリエーナは確かに高位神の愛し子ですが普通の聖威師とは違っていることが分かりまして……結論から言いますと、妹が神器を元に戻すことはおそらく不可能だと思います」
(悪神の聖威師はただの生き餌で、神とは認められないみたいだし……)
予想を立てながらフレイムとラミルファを横目で見ると、二神はその通りだと言わんばかりに頷いた。推測は当たっているようだ。
『……あぁ!?』
ミハロの声がガクンと低くなる。
『おい能無し、ふざけたこと言うなよ。ダライは昨夜快諾したんだ、こっちもそれをアテにしてんだよ! 今になってできませ~んが通用すると思うのかよ!』
「そう言われても……あっ」
ドスの効いた威嚇を垂れ流す通信機が、ひょいとアマーリエから取り上げられた。ハッと見上げると、穏やかな様相に冷気を纏ったフルードが通信機を摘み上げている。
「だ、大神官」
彼が接近していたことに全く気が付かなかった。呆然と呟くアマーリエの声はミハロには届かなかったらしく、さらにギャンギャンと喚かれる。
『何とか言ったらどうだコラ、ふざけてんのか!?』
「ええ、本当にふざけた話です。神官以外が所有する神器は、神官府の指示の下で厳重に管理する規定になっているはず」
涼やかに応じたフルードに、通信機の向こうが絶句する。
『な……んだお前は!? えっ、ダライは? マジでいないのか? いや、けどダライの通信機にかけてるんだぞ。お前ホントに誰だよ!?』
「私は帝国神官府の大神官です。あなたの話はしかとお聞きしました」
『は? 大神官? ……て、帝国神官府大神官!?』
一拍おいて理解したミハロの声が裏返った。
世界各国の各地域に点在する神官府だが、大神官と神官長を置くのは帝都ないし皇都にある中央本府のみ。聖威師だけが就任できるその地位は、全ての神官たちの頂点に立つ称号でもある。
『じ、冗談だよな!? どうして帝国神官府の大神官様がダライの通信機に出るんだよ!? ホラ吹いてんじゃ――』
「静かに。話しているのは私です」
聖威を込めた声で一蹴されたミハロが、カエルが潰れたような呻きを漏らして黙り込む。
「全くもって聞くに耐えない話でした。過去の栄光だとしても、神器を複数賜ったほどの家門でそのような愚行を起こすとは、何と無様な。弁明があるならば言いなさい。発言を許可します」
『…………あ、いや、これはその……あの――神器をいただいたのは本当にずっと前の先祖で、俺は神官のことには全然詳しくなくてですね……』
打って変わって消え入りそうな声に変じたミハロは、本能的に理解したのだろう。通信機の相手が本物の大神官だと。
「また、アマーリエ・サードに対しいかがわしい言葉を浴びせていたという証言も得ましたが、本当ですか。嘘を吐いても私には分かります。正直に言いなさい」
『い、いえ……その、肉付きがいいとか、もっと胸や脚を出して色気のある格好をすればいいとか、昨日の夜着の色は何だったのかとか、酒の席でのちょっとしたジョークのつもりでですね……』
ビキッとフレイムの額に青筋が立った。アマーリエは慌ててその腕を掴み、万一にも暴れないように抑える。
「ジョーク? ただただ気持ちが悪いです。あなたは変態だったのですね。抹殺します。ですがその前に取り調べと罰を受けてもらいます」
薄い氷菓子のように繊細な美貌に怒りと嫌悪をにじませ、フルードが告げた。
「テスオラ王国デーグ家のミハロ。あなたが話したことはたった今、テスオラ王国の神官府に念話で伝えました。まもなく捜査官が急行し、尋問がなされるでしょう」
51
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王太子が近付いて来て……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる