不定期∶どこかの【世界】の話

・『クロくん』達の短編

『勇者召喚された件』

「勇者様！　我が【世界】に存在する魔王を倒して──」
『あいよ！』

　“呼ばれた『クロ』”は、手に持ってた魔王の首を召喚したこの【世界】の姫に投げた。

　姫と周りの騎士達の悲鳴とざわめき、首になっても苦痛と何があったのか分からない魔王のうめき声が王の間に響き渡った。

「こ、これは……？　ま、まおう、嘘でしょ、なんで、貴方は一体──」
『クロくんだけど？』

　騎士達は腰にかけてた剣を『クロ』に向け警戒し、姫を後ろに隠す。魔王の首は結界が張られてる。

『なんで俺に剣を向けるの？　せっかくキミに言われた通り魔王を倒して首を持ってきたのに……』

　しょぼんと悲しそうに俯く『クロ』に姫は金切り声を上げた。

「そんな訳ないでしょ?!　たった今私わたくしが貴方を召喚したのよ！　どのタイミングで魔王を倒すのよ!!」

　姫の目の前に現れた同じ年ぐらいの全身が黒い服に黒髪と目をした少年は一歩も動いてない。
　なのにだ。どこから持ってきたのか魔王の首を投げてきた。この場にいる『クロ』以外は正直混乱している。

　魔王でさえも──




『魔王倒して召喚されたらさぁ、こうなっちゃうじゃん。俺らだと』
『うんうん、一瞬で達成しちゃうもんね』
『話物語にならんな』

　ってなるよねぇ。『俺ら』も時々こうやって《異世界召喚》される時があるけど、魔王なんて一瞬で倒しちゃうし、要件はすぐ済んじゃうんだよねぇ。
　あっち王道無糖の子はモブ出身だし、あの【世界】は楽しいから良いけどさ。

　って事で『勇者召喚された件』でした！
　
　ちなみにの【設定的】に、あの世界のヒトは悪より、姫が《召喚》したらしいけど犠牲者は居るみたいだねぇ。んで、本来の召喚された者は首輪付けられるみたいだね。首輪が何か？　んー、《契約》だね。うんそう。あれ付けられて最初はサポートしてやって魔王討伐出来たら国の兵器として飼い殺しされる。ってやつ。あっちの悪人以外良い人の【世界】はなかなかないんじゃない？


+
(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)どうも私です。
ここでもずーっと書いてるのにまだ完成させられない話が…と思ったらリアルがバタバタして一ヶ月ぐらいガチでここに来れてませんでした。いつも夜中、家族が寝たあとに更新してるので、バタバタ中は夜中も家族が起きてて…まぁ、暫くまだバタバタしてるので超不定期更新です。