バトンタッチした話

加速・D・歩

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60 《DM権利管理》ゲットだぜ!

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 何処かしらから声が聴こえてマルと目を合わす。どこから?

「ストッーープ!!」
「「だれ?」」
「こほん、俺はダンジョンマスターのオオニシだ! その卵をこっちに渡してもらおう」
「「ええ、やだ。てかなんで俺らのこと見えてるの?」」
「へ? だって目の前にいるし」

 いきなり目の前に出てきた青年は黒髪黒目の彼はオオニシと名乗った。うー……ん、稀人か?
 なんかいい思い出がなくて、どう対応しようかと思ってたらあれ……《認識阻害》つけてるよな? なんで普通に話せるんだ? オオニシに聞いても目の前にいるからって、そりゃそうだけど。

「じゃあ、この卵って何?」
「だ、……いや、言わない! とりあえず大切なものだから渡してくれ」
「ん、いいよ。ほーい!」
「うわッ、投げるなよ! はー、危なかった……くふふ、」
「「?」」

 卵をオオニシに投げ返すと地面に落ちる前にキャッチ出来たらしい。それから変な笑い方をする。どうした? って思ってるとその卵を両手でどっかのライオンみたいに掲げた。
 したらその卵が輝いて──……うお、眩しっ


「出でよ、ドラゴンッ! 彼の侵入者を懲らしめろッ!!【俺のダンジョン】をメチャクチャにしたバツだ!!」
「なんかしたっけ?」
「さあ?」
「そこにいるモンスター達は俺の所のやつだろうがッ!! お前らを倒して返してもらう!!」

──オオォ!!

──ギギィ?!
──っっ!!

 オオニシが持つ卵がピシピシと内側から殻が割れ始め中から光が漏れ出す。彼は卵を宙に放るとそのまま卵のサイズよりもデケェ緑のドラゴンが現れた。
 ドラゴンは《咆哮》をすると【部屋の中】に響き渡る。それがこっちで《使役》してるモンスター達がビビり散らかした。

 オオニシには俺らは見えてるけど、ドラゴンには見えてないみたいで、《使役》してるモンスター達にドラゴンの気を引いてもらいながらマルと2人でドラゴンのヘミペニスに向かって片方ずつペロペロと舐める。

「なっ、何をして……!」
「「ふぇらちお?」」
「ど、ドラゴンお前の股間に居る2人を倒せ! ──って何故無視するんだ!!」
「「彼から俺らは見えてないと思うし、それに──」」

「もう、ドラゴンは俺らのだから」
「なっ、何?!」

 フェラチオの後は丸太のようなおちんちんを挿れ──はさすがに出来なかったからお尻の穴のフチにドラゴンのおちんちんの先っぽをくっつけて中に種付けすることによって《使役》が出来るようになった。

「くっ、こんな事で俺が負ける……? いや、……お前ら」
「「ん? なあに?」」
「俺と会えた記念に、《DMダンジョンマスター権利管理》を譲渡するから、お前らもダンジョンマスターになれよ!」
「まぁ、貰えるものはもらうか」
「ありがとー!」
「ああ……まぁ、なんか困った事でもあったら、DMのパイセンとして、助けてやるからよ! じゃ、じゃあなッ!」

DMダンジョンマスター権利管理》がアンロック解除されました。

DMダンジョンマスター権利管理》…ダンジョンの管理などが使える。DM管理に設置した任意の人物が死ぬ事によってダンジョンが消滅するので注意。DM同士でダンジョンを譲渡等する事や、DMの集いに参加等が出来るようになる。

 ふーむ。俺らは《模倣体》を出して《DMダンジョンマスター権利管理》を使うとゲームのUI画面が出てきた。作りたいダンジョンの階層数や何処にモンスター、トラップ、宝箱を置くかなどが選択出来る。
 DMの集いは【各ダンジョン】にはDMが居てその人達の集会に参加できるらしい。
 俺達だったら【エロダンジョン】作りたいよな。構造を考えようと。

 オオニシがささっと帰れって《帰還ワープ》を出してくれたおかげでいちいちまた帰り階段を登らずに済んだ。

「ね、屋台よってこ!」
「ああ、そうだな」

 マルに手を引かれながら今日の夕飯を買いに行く。あの3人と共に過ごしてたから普通の食事も気分的にする様になった。




「あ。二人とも元気?」
「「ヤヤ? おれたちは元気だけどなんか悩んでるの?」」
「うん、あのさ、……ちょっと【カフェ】行かない?」
「「いいよー」」

 とある日の午前【街】をぶらついてたらヤヤに出会った。
 まぁ彼女の事だからルギ関連かなぁと思いつつ【テラス席】が人気な【カフェ】に来た。少し高台な場所にあって【街】を眺められる。
 
「ぼくは[エルフシェフ特製のトロトロ花蜜ケーキ]にしよ! ヤヤは?」
「んー、あたしは……迷うわね。よし、[ドラゴンフルーツタルト]にするわ」
「おれはお茶で。」
「かしこまりました、少々お待ちくださーい」

 店員に注文をしてスイーツを待ちながら近況話を。

「それでゼスがいたからあの時はなんとかなったけど、あたしたち2人だったらって考えるとね」
「ゼスは2人にとってお姉ちゃんだね」
「ええ、そうね。」
「ヤヤ?」

「お待たせいたしました、ケーキ2つとお茶3つです~ごゆっくり~」
「「わあ! 美味しそう!」」
 
 マルとヤヤの目がキラキラと輝く。俺は頼んだ茶をずずッと飲みつつ美味しいと連呼しながら食べる2人を見る。
「ケース食べたそうにしてる! はいあーん!」
「あたしのも一口あげるわ! はい、あーん!」
「おお、わりぃな。」

 マルからの一口とヤヤからの一口を貰う。
[花蜜ケーキ]はそのシェフの故郷にある花畑から蜜を採ってきて使ってるらしい。蜂蜜とか濃いものを想像するけど意外とクドくなくて後味もスッキリ食べれる。見た目はクリームたっぷりの王道の白いショートケーキみたいな。花の香りも楽しめてまったり過ごす時間にぴったりなやつだった。 

[ドラゴンフルーツタルト]はドラゴンが住む山にしか群生してない、彼らが好む果物を使った、うーん……見た目がオレンジみたいで味は梨や葡萄みたいな果物? がタルトの上に乗ってる。タルトと一緒に焼き上がった甘みのある果物と色合いで後乗せした色とりどりのタルト。どっちも美味かった。

「それでヤヤ、悩みなんだろ?」
「うん、実は……あたし、ルギの事がす、好きなの」
「うん。それで?」
「でも、ルギったらあたしがアプローチしても気づかないし、ゼスの事は頼りになるし、好きよ。でも、……」
「いつかゼスや別の人に取られるかも、って?」
「……分からないわ、あたしどーしたら良いかなって。」

 ヤヤがルギの事を好きなのは本人以外多分知ってる。けど話の腰を折らなかった。ふふーん。

 彼女の話によると、例えば髪切った? とか、服装をちょっとセクシーなものにしてもルギは『今日の依頼見に行こーぜ!!』って言いながら【ギルド】に向かってしまうらしい。
 小さい頃から一緒に過ごしてきたルギからすると恋愛感情が分かってないんじゃないかとか、別の冒険者……ゼスのも含めて大きい胸に目線が行きがちでヤヤはまだ成長途中の自分の胸をみてため息をついた。
 あとは、頼りになるゼスが居ないと危なっかしい場面に遭遇してヤキモキするって。まあ、そこは仕方ないというか……

「ね、ケース。」
「そうだな、ヤヤ小耳に挟んだんだけどさ──」

 俺達はとある【ダンジョン】の事を話した。


+メモ
[魔法のクリスタルキャンディ]…光り輝くクリスタルのような形をしたキャンディで、食べると一時的に魔法の力を得ることができると言われています。
[エルフの花蜜ケーキ]…エルフの森で採れる花蜜を使ったケーキ。優しい甘さと華やかな香りが特徴で、食べると心が穏やかになる効果があります。
[ドラゴンフルーツタルト]…ドラゴンが好むと言われるフルーツを使ったタルト。鮮やかな色合いと独特の味わいが楽しめ、見た目も美しい一品です。
[妖精の泡立ちミルク]… 泡立てたミルクに妖精の粉を加えた飲み物。ふわふわとした食感と、ほんのりとした甘さが癖になります。
[ゴブリンのチョコレートトリュフ]…ゴブリンが手作りする濃厚なチョコレートトリュフ。ユニークなスパイスが効いており、一口で冒険の味を感じることができます。

+
(⁠.⁠ ⁠❛⁠ ⁠ᴗ⁠ ⁠❛⁠.⁠)ダンジョンマスターの名前、オオニシって、別に芸人さんの名前を思ってつけた訳じゃないけど、あとから思い出したらライオンのネタやってる人のオオニシさんだ!ってなったけど、直すのが面倒くさいのでそのままで。
あと、ペット飼い始めて更新がゆっくりになります。
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