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・おかわりIF∶学生編
オメガバース、ワグーッツン×マルゥメ
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本編113のIF
トィン・ヌルィニ・ワグーッツン∶アルファ
ワィーレ・マルゥメ∶オメガ
+
「マルゥメ、起きたか。おはよう」
「あ、れ、ワグーッツン、くん? カレン、くんは──……?」
「かれー? 誰だそれは」
「え、彼、ワグーッツンくんの番で、それで……」
「ふ。何を言い出すのかと思えば、それはあり得ないな。お前以外に番を作る気なんか無いよ。変な夢でも見たんだろ、心配するな」
「……っ、ワグーッツンく、ん、うあああっん!!」
目を開けたらワグーッツンくんが僕の横で寝てて、あれ、なんで、カレンくんは? と聞いたら彼は知らないと、そんなはず、って思ってたら僕達は番で、あれは夢だと言われた。
頭が覚醒すると同時に、今まであった日々を思い出して──、ああ僕は悪い夢を見てたのかと、納得した。
それから、あの夢が嘘のような、とても幸せな日々。
僕が何気なく、彼の名を呼んだら彼は僕の目を見て優しく微笑む。
【ベッド】の中でも、「好きだ」「愛してる」「ずっと、離れるな」って……それから【学園】を卒業してまもなく、僕達はお互いの家族と会い、いつ結婚式をするかを決め、その頃から忙しなくなってく日々。
でもそれはとても良い事で、僕の両親も式の時の服をどうするか、何着も着ながら、最終的に無難に白地に金色の刺繍が入った服を着ることに。
ワグーッツンくんは、白地に青い刺繍で。
いつもと違う前髪を上げた髪型が格好良くて惚れ惚れする。
式には、色んな人が来てて目まぐるしかった。
圭介、居なかったなぁ……あれは夢の中に出てきた人だもん……
黒髪黒目で褐色の彼は【会場】に見当たらなかった。
「やっと、終わったな」
「うん、……そうだね」
朝から晩まで長い式で、僕らは疲れてやっと、【部屋】に戻ってゆっくり出来る。
彼の仕事は王国魔導騎士団に、僕は軍の後方支援……というか《回復》が使えるから医師に近い職についた。
といっても僕達の【国】は長年他の【国々】と争いはないからもしかしたら別の職に就くかも。
「俺はお前との子が欲しい」
「うん、」
「それで、アルファやオメガの子が良いとかじゃなくてだな、マルゥメの子だから欲しいんだ。性別だってどっちでも構わない、産まれてきたら可愛いに決まっている」
「うんっ! 僕も、ワグーッツンくんの子が欲しいよっ!」
結婚して初めての……彼と身体を重ねる。
キスや、愛撫でトロトロに溶かされて、お尻の穴に彼のが入ってくる。いつもは避妊の為に出したあとは《生活魔法》で中に出された精液を綺麗にしてたけど、今日はずっと入れっぱなしで、彼のおちんちんの根元にある亀頭球で精液が漏れ出ない様に栓をするようにとめられる。
「お腹の中に、ワグーッツンくんの精子がたまってるの、幸せ……」
「ああ、俺も。」
受精するまで、抱き合いながらキスしたりイチャイチャしながら過ごす。
彼に後ろから抱き締められて、布団を身体に被せくるから何かと思ったら、使用人に夕飯を取るため呼んだみたい。
目の前のテーブルに運ばれてくる料理をゆっくりと食べながら過ごす僕ら──……
妊娠して日に日に大きくなるお腹を支えながら歩く。
軍に所属してたけど、入ってからすぐに妊娠しちゃったから別の職業に就くことに。物語を書く、みたいな本を作る職で、家で座りながら出来るから向いてるかな、って。
産まれてくる子供達に読ませようかなぁと思ってる絵本の下書きを作って、そろそろワグーッツンくんが帰ってくると、席を立って【部屋】の中を歩いてると【玄関ドア】が開いて彼の姿が見えた。
「ただいま」
「おかえりなさい、今から料理作ろうと思ってて」
「ありがとう、でもそろそろ動くのも大変じゃないか? 今日は使用人に作らせよう」
「ん、分かった。そうだ、絵本の下書きを書いたんだけど、後で見てみて」
「分かった。」
お腹を労りながら抱擁されて、抱き返す。彼だって仕事が忙しいのに。
彼はエルフだからってのもあって、【国】にある【街】の《結界》を張るのも仕事でいつも僕らも含めて街の人達を護ってくれてる。
「アルフェ、ランァナ!」
「ととさまー」
「かかさまー!」
僕達の子は双子だった。アルファの男の子アルフェは僕の銀髪にワグーッツンくんの水色の目、アルファの女の子ランァナはワグーッツンの青い髪に僕の紫の目を引き継いだ。
どちらも素直で可愛くて自慢の子供達。彼らの成長を見守っていくのが僕らの楽しみになった。
「「母様、目を開けて!」」
「マルゥメ、逝くな……!」
あれから数十年……人間としては長く生きた……それでもあの頃より少し歳をとった、見た目30代ぐらいのワグーッツンくんに、僕の血が入ったハーフエルフの子供達は彼より少し歳上に見える。
ハーフエルフの寿命がどれぐらいだったか、と思いながら幸せな日々を思い出す。
子供達もいっぱい友達を作り、知り合いを作って、【学校】でもアルフェは動物好きで、獣医になって、ランァナは歌う事が好きだったから、大きな【劇場】で歌えるような歌手になって、ワグーッツンくんは、僕が病に伏せた時から長年やってきた職を辞めて、僕の世話を付きっきりですることになってしまった。
それでも彼は、『番の役目だ』と言ってくれた。
もっと、彼らと、居たかったなぁ……でも、人間としては長ーーーーく生きたよ。
183歳。人間の親類、知り合いはみんな旅立った。
でも、やっぱり──
「僕は、幸せもの。だったよ、ありがとう──……」
「「マルゥメ──……」」
身体が軽くなって、ふと見ると目の前には──……
「マル。良い人生だった?」
「圭介。うん! ありがとう!」
「んーまぁ、俺だけど、そう言ってくれたのは嬉しいよ。」
前に見た夢に出てきた彼に「幸せだったか」と聞かれて強く頷く。彼は「そっか、なら良かった」と言って、僕の手を引く。
「どこに行くの?」
「まだこの【世界】は続いてるみたいだし、とりあえず【天国】かな、ツーくん達にも会いたいだろ」
「うん、ありがとう」
そうして僕は【天国】に向かって久しぶりの家族と会った。僕も若い頃の見た目になってて、体も楽に動かせる。
【外界】が見れる鏡で、ワグーッツンくん達が幸せに暮らす日々を見守る。
また、会える日まで──……またね。
トィン・ヌルィニ・ワグーッツン∶アルファ
ワィーレ・マルゥメ∶オメガ
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「マルゥメ、起きたか。おはよう」
「あ、れ、ワグーッツン、くん? カレン、くんは──……?」
「かれー? 誰だそれは」
「え、彼、ワグーッツンくんの番で、それで……」
「ふ。何を言い出すのかと思えば、それはあり得ないな。お前以外に番を作る気なんか無いよ。変な夢でも見たんだろ、心配するな」
「……っ、ワグーッツンく、ん、うあああっん!!」
目を開けたらワグーッツンくんが僕の横で寝てて、あれ、なんで、カレンくんは? と聞いたら彼は知らないと、そんなはず、って思ってたら僕達は番で、あれは夢だと言われた。
頭が覚醒すると同時に、今まであった日々を思い出して──、ああ僕は悪い夢を見てたのかと、納得した。
それから、あの夢が嘘のような、とても幸せな日々。
僕が何気なく、彼の名を呼んだら彼は僕の目を見て優しく微笑む。
【ベッド】の中でも、「好きだ」「愛してる」「ずっと、離れるな」って……それから【学園】を卒業してまもなく、僕達はお互いの家族と会い、いつ結婚式をするかを決め、その頃から忙しなくなってく日々。
でもそれはとても良い事で、僕の両親も式の時の服をどうするか、何着も着ながら、最終的に無難に白地に金色の刺繍が入った服を着ることに。
ワグーッツンくんは、白地に青い刺繍で。
いつもと違う前髪を上げた髪型が格好良くて惚れ惚れする。
式には、色んな人が来てて目まぐるしかった。
圭介、居なかったなぁ……あれは夢の中に出てきた人だもん……
黒髪黒目で褐色の彼は【会場】に見当たらなかった。
「やっと、終わったな」
「うん、……そうだね」
朝から晩まで長い式で、僕らは疲れてやっと、【部屋】に戻ってゆっくり出来る。
彼の仕事は王国魔導騎士団に、僕は軍の後方支援……というか《回復》が使えるから医師に近い職についた。
といっても僕達の【国】は長年他の【国々】と争いはないからもしかしたら別の職に就くかも。
「俺はお前との子が欲しい」
「うん、」
「それで、アルファやオメガの子が良いとかじゃなくてだな、マルゥメの子だから欲しいんだ。性別だってどっちでも構わない、産まれてきたら可愛いに決まっている」
「うんっ! 僕も、ワグーッツンくんの子が欲しいよっ!」
結婚して初めての……彼と身体を重ねる。
キスや、愛撫でトロトロに溶かされて、お尻の穴に彼のが入ってくる。いつもは避妊の為に出したあとは《生活魔法》で中に出された精液を綺麗にしてたけど、今日はずっと入れっぱなしで、彼のおちんちんの根元にある亀頭球で精液が漏れ出ない様に栓をするようにとめられる。
「お腹の中に、ワグーッツンくんの精子がたまってるの、幸せ……」
「ああ、俺も。」
受精するまで、抱き合いながらキスしたりイチャイチャしながら過ごす。
彼に後ろから抱き締められて、布団を身体に被せくるから何かと思ったら、使用人に夕飯を取るため呼んだみたい。
目の前のテーブルに運ばれてくる料理をゆっくりと食べながら過ごす僕ら──……
妊娠して日に日に大きくなるお腹を支えながら歩く。
軍に所属してたけど、入ってからすぐに妊娠しちゃったから別の職業に就くことに。物語を書く、みたいな本を作る職で、家で座りながら出来るから向いてるかな、って。
産まれてくる子供達に読ませようかなぁと思ってる絵本の下書きを作って、そろそろワグーッツンくんが帰ってくると、席を立って【部屋】の中を歩いてると【玄関ドア】が開いて彼の姿が見えた。
「ただいま」
「おかえりなさい、今から料理作ろうと思ってて」
「ありがとう、でもそろそろ動くのも大変じゃないか? 今日は使用人に作らせよう」
「ん、分かった。そうだ、絵本の下書きを書いたんだけど、後で見てみて」
「分かった。」
お腹を労りながら抱擁されて、抱き返す。彼だって仕事が忙しいのに。
彼はエルフだからってのもあって、【国】にある【街】の《結界》を張るのも仕事でいつも僕らも含めて街の人達を護ってくれてる。
「アルフェ、ランァナ!」
「ととさまー」
「かかさまー!」
僕達の子は双子だった。アルファの男の子アルフェは僕の銀髪にワグーッツンくんの水色の目、アルファの女の子ランァナはワグーッツンの青い髪に僕の紫の目を引き継いだ。
どちらも素直で可愛くて自慢の子供達。彼らの成長を見守っていくのが僕らの楽しみになった。
「「母様、目を開けて!」」
「マルゥメ、逝くな……!」
あれから数十年……人間としては長く生きた……それでもあの頃より少し歳をとった、見た目30代ぐらいのワグーッツンくんに、僕の血が入ったハーフエルフの子供達は彼より少し歳上に見える。
ハーフエルフの寿命がどれぐらいだったか、と思いながら幸せな日々を思い出す。
子供達もいっぱい友達を作り、知り合いを作って、【学校】でもアルフェは動物好きで、獣医になって、ランァナは歌う事が好きだったから、大きな【劇場】で歌えるような歌手になって、ワグーッツンくんは、僕が病に伏せた時から長年やってきた職を辞めて、僕の世話を付きっきりですることになってしまった。
それでも彼は、『番の役目だ』と言ってくれた。
もっと、彼らと、居たかったなぁ……でも、人間としては長ーーーーく生きたよ。
183歳。人間の親類、知り合いはみんな旅立った。
でも、やっぱり──
「僕は、幸せもの。だったよ、ありがとう──……」
「「マルゥメ──……」」
身体が軽くなって、ふと見ると目の前には──……
「マル。良い人生だった?」
「圭介。うん! ありがとう!」
「んーまぁ、俺だけど、そう言ってくれたのは嬉しいよ。」
前に見た夢に出てきた彼に「幸せだったか」と聞かれて強く頷く。彼は「そっか、なら良かった」と言って、僕の手を引く。
「どこに行くの?」
「まだこの【世界】は続いてるみたいだし、とりあえず【天国】かな、ツーくん達にも会いたいだろ」
「うん、ありがとう」
そうして僕は【天国】に向かって久しぶりの家族と会った。僕も若い頃の見た目になってて、体も楽に動かせる。
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