バトンタッチした話

加速・D・歩

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・本編

138 ゆったりまったりのんびり

 うーんっ! 結構寝たなぁ。
 昨日はマルの【誕生日パーティー】で家族揃ってゆったりまったりとした時間の中、食事を楽しんだり、会話を楽しんだりと。
 そういや、それなりに小さい頃からこの生活に慣れてて疑問にしてなかったけど、誕プレって恋人同士限定っぽい、もしくは夫婦とかそういう間柄……マルに渡そうとしてキョトンとされてしまった。
 
『あ、ありがとう。でもなんでまた……?』
『思い出したんだけど、【アッチ】では皆が誕プレ用意してその日の主役にあげてたからさ』
『そうなんだ。ふふ、うれしい。じゃあ僕もケースケの時に用意するね。あ、渡す時は二人っきりの時ね』
『うんっ、楽しみにしてる!』

 説明したらすんなりと受け取ってくれた。確か【コッチ】だと恋人か夫婦相手の目の色の[アクセサリー]等を贈り合うらしい。
 ふう、アクセじゃなくて良かったぜ。2人っきりなのはこんな話は俺らだけって事で、って意味。まぁ、ワーチャンやメイチャンも受け入れてくれるかも、だけどワーチャンすぐ嫉妬するしなぁ。

 渡したのは【工房】で作ったプキュギ型[キーホルダー]なんかお守りとかになりそうじゃん? あと見た目が可愛いし!
 



「お前たち近くに出来た【温泉】にでも入りに行くか」
「えっ、そんなの出来たの?!」
「わ、楽しみです」

 二トーマ兄様が最近、発見された源泉から近くのところに人が入れる【温泉】を作ったらしく最初の頃は怪我人等の人達が限定で入ってたけど、その後に近くに住む街の人達も入れるようになり、効能は割りと万能らしい。
 あと、プキュギの仲間達が入りに来るとかでそれ目当てでも若い人や子供達からも人気らしい。

「へぇ、だってさ、プキュギ」
「もしかしたら、仲間に出会えるかもね」
「プップ?」
「でも、そのまま仲間の元へ帰りたい! ってなったら寂しいなぁ……」
「そうだね……とちょっとしんみりしちゃったかな」
「プキュ! プキュルッ!」
「『どこにも行かないよ!』かな? だったら嬉しいけど!」
「ププキュ!」

 俺とマルがそこに行って、プキュギの仲間に出会って仲間の元に帰っちゃったら……って想像して寂しくなる。
 そしたらプキュギは『そんなこと無い!』みたいな反応で元気出してくれた。可愛いなぁ。


【街外れ】の少し行った【山の麓】に【温泉地】があった。
 それなりの人が行き来して賑わって、俺らに気づくと彼らは頭を下げる。

 お父様達が「気にしなくていい」と挨拶すると彼らはコッチの様子が気になりつつも各々湯を楽しんでるようだった。
 何箇所か大きい湯や1人用ぐらいの小さいものや、家族貸切みたいな所など本当に色々。
 俺らは用意された他のところから見えない仕切りに囲まれた湯、男女に分かれてる所に入る。
 
「こうやって我が子の成長を見るのも久しぶりだなぁ」
「お父様またそうやって……まあ、確かにマルゥメ達は家から離れてましたしね」
「俺らは久しぶりに皆と一緒に過ごせて嬉しいよ! な、マル」
「うんっ、そうだね」
「僕もです!」

 プキュギは女の子だったから、お母様とアリァナ姉様と一緒に隣の湯に入ってる。
 最初、離れる時に嫌がられたけど、まぁ……女子会でもしてきな~と見送った。


──プキュギちゃん濡れると凄い細いね、あとでいっぱい食べなさいね
──お母様……プキュギちゃんは毛の量が多いだけですわ
──プキュ~……! プップ!


 お、少しだけ会話が聴こえる。

──ぷきゅー!
──ぷぷぷっ
──ぷきゅるる!

 ん? なんか別方向からも声が──あれは、プキュギの仲間?! 
 やっぱ声を改めて聞くと違うなぁ~。
 どこが? って言われると困るんだけど、さ。

 お、姿が見えた。アッチの方で白い体がピョンコ、ピョンコと跳ねてるのが見えた。

 その後はすぐに【家】に帰って食事して~って感じだったけど、開発者に聞くと近々【食事処】や【宿屋】など出来るそうで【温泉街】的な観光地になる予定だとか。
 それは楽しみだなぁ。

 また帰ってきた時の楽しみにしとこ。
 

「「わあっ!」」
「プキュキューウ!」

【温泉】に入ったあと女性陣と合流すると発光してるのかってぐらい肌がツルツルでプキュギなんかめっちゃ毛がサラサラフワフワになっていた。
 マルとアリァナ姉様がプキュギの取り合いまではいかないけど、ギューって抱っこしたいみたいな感じで居たし。
 
 
「私達の方でもプキュギちゃんのお仲間さん達の姿が見えましたわ」
「プキュギどんな様子だった?」
「声には1回反応しただけで、他はのんびりと私たちと一緒に湯に浸かってましたわ」
「そっか、ふふ、良かった」
「だな」


【マルの部屋】で俺も一緒に寝てる。出会った頃からずっと。
・・・しかし、困った事が……ううーん、ムラムラしてます。マルにじゃなくて、ほぼ毎日メイチャンとシテたから……その、しないのが変な感じで……、でも【ココ】でする訳にはいかず。

「ん、ケースケ、どこに行くの……?」
「あー、【便所】、すぐ帰ってくるし先に寝ててよ」
「ひとり、危ないからぼくも……」
「いやいやいや、大丈夫だって【トイレ】ぐらい1人で行けるし!」
「プキュー!」
「プキュギがついて行ってくれるの……? 分かった、何かあったら[コレ]で知らせてね」
「プップ!」

 オナニーしにいくだけなのに、マルがついてこようとして慌てて止める! 危ないって【俺らの家】だろ、心配することなんか──と思ったけどこの前のモンスター騒動が原因か。
 じゃあ、って事でプキュギがついてくる事にした。マルは俺が誕プレで贈った[キーホルダー]をプキュギに見せる。
[アレ]プキュギのマナが入っててお守りみたいな効果があるんだよね。
 それで一応納得してくれたからさくっとヤル為に【トイレ】に向かった。


 オマルかボットン式に分かれるらしい。【マルの家】ではボットン式で緊急の場合は使用人がオマルを持ち、もしくは《生活魔法》を使う。

 って事でトイレ、トイレっと。
 プキュギにはさすがに外というか【廊下】で待っててもらって……生き物相手だけど恥ずいじゃん……
 ボットンの上にある蓋をそのままにして一応《生活魔法》を使ってから跨る。ヒンヤリとした温度がちょっとおちんちんと金玉に当たって縮こまる。
 
「はっ、ん……んっ、……ふっ、めいちゃん……あっ、あっ」

 ユルユルになってるお尻の穴に、指を挿れておちんちんの裏側へ指先を進める。
 1人でする時に身体が柔らければなぁ……とよく思う。普段からストレッチとかすれば良かった。

 やっぱ指じゃ物足りない……メイチャンのおちんちん欲しい……っ、でも、ココ前立腺が気持ちよくてカリカリコスコスしちゃ、指とまんなぁ……っ!




「ケースケ遅かったね」
「寝てて良いって言ってただろ」
「ん、でも一緒におやすみって言いたかったから……だめ?」
「~っ良いに決まってるだろっ!」

 いっぱいイッたあと【廊下】で、待ってたプキュギを抱き抱えてから【部屋】に戻ると、マルがまだ起きてた。
 先に寝てると思ってたけど、一緒に寝付きたいとか可愛いことをいうから彼に抱きつきながら【布団の中】に入る。
 小さい頃みたいにぎゅうぎゅう抱きつきながらお互いに「「おやすみ」」と言いながら寝た。すやあ




 ん、……頭の方に気配がすると思ったら俺とマルの[枕]近くにプキュギが寝転んでいた。彼女を撫でながらムニャムニャと再び夢の中へ──

 目の前にはピンク色の髪をした小さな女の子が座り込みながら泣いていた。
『どうしたの?』と声をかければ彼女は『メマの色変なんだもん……うう』と泣く。
 俺は戸惑いながらもその子の髪を撫でながら『そんなこと無い、君にとても似合ってるし可愛いよ』というと顔をあげた。何処かで見たような──……と思ったら目が覚めていた。
 
「お前らいつまで寝てるんだ。もうとっくに昼過ぎだぞ」
「二トーマ兄様おはようございます……ふあっ」
「おはようございます、……あれ、ツー君は?」
「アイツなら友人と出かけだとさ」
「そっか、マル俺らはどうする?」
「明日には【学園】に戻る準備をしないと、だしね」
「ああ、そっか。そういや、プキュギと外で遊ぶって約束してたし【湖】のとこ行く?」
「プキュ? ププッ!」
「よし行こう!」

「気をつけて行ってこい」と兄様に言われながら俺達は【湖】に向かった。
 一応、【家】からは西側に向かって歩いていくとちょっとした【森】があって、その向こうに……東京ドーム1個分ぐらいの【湖】がある。

 マルは俺を見つけた時は不思議な夢を見て、その【湖】へ行ったら俺が丁度、【湖の中】から浮かんできたらしい。
 稀人がこの【世界】に来るときって、【隕石】に乗って? らしいから俺のも【湖の中】に……?

「にしても、懐かしいよな。小さい頃はよく姉弟で遊んだり、釣りしたりさー」
「あったね、【小船】でぐるっと回ったりね」
「プキュー!」
「わっ、やったな!」
「バシャバシャ楽しいね」
「キュキュ!」

 くるぶしぐらいの浅瀬でバシャバシャと水を掛け合う、というかプキュギが最初にはしゃいでマルに水を浴びせてマルもプキュギと俺にかけた!
 俺も参加してキャッキャウフフと遊ぶ。
 足元にはスイスイと小魚が泳いで、少し内側をみると[星魚]がジャンプしてる所をみた。

[星魚]は本来、【海の中】に生息してるんだけど、【ココ】にも住んでいて、研究者からは昔は【海】でそれが他のところに【陸】が出来て取り残されたんじゃないか、って話だ。

 で、淡水になっても【ココ】の[星魚]はそのまま住めるように進化したんじゃないかって。
 彼らの体には無数の小さな魔石が鱗のかわりについてて、それがキラキラと光の反射によって煌めく。
 一応、貴族の観賞用に人気はあるんだけど、希少ってのもあるけど、捕まえるのが難しいというか結構な難易度らしい。
 やった事がないから分からないけどさ。
 まあ、【ココ】なら遠目にだけど見れるし!

 それから、夕方になるまで遊んで、遊び尽くして──……


「なんだかんだ充実したな!」
「キュキュウ!」
「プキュギも嬉しそうだね。てか、今日一日いつもより明るいね? 良いことでもあったの?」
「キュ~♪ プキュ~♪」
「歌ってる、珍しい~。俺らも歌おう!」
「うんっ!」

 3人で俺らは鼻歌だけど、プキュギに合わせてふんふん~♪ を口ずさむ。
 街の人達とすれ違うと、みんなニコニコしてる。
 可愛いプキュギと美人なマルを見てたらそりゃそうか。

──ワィーレ様の所の
──あら、微笑ましいですわ
──あの黒髪の子も可愛らしいわ
──平和ですわね

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