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・本編完結
5 別れ話……?
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ん~~っ、いい天気。
今日は休日。残業後、同僚と飲み会して酒には強いけど疲れてたせいもあって二日酔いになったけどなんとか気分が良くなった。飲み会で仕事の話になったけど、俺サラリーマンしてるけど別に拘んなくても良いんだよね。だって淫魔だよ。1番の天職は身体を売ることだよな。だって同時にご飯タイムだし。基本[亜人協会]で仕事振り分けられるだろうけど、でもそのせいでか知らないけど、倍率は高い。そりゃそうだ、淫魔全員がそういう仕事に就きたがるから。店、デリヘル系、出会い系とかヤリ方は色々とあるけどさ。でもやっぱ[亜人協会]に所属してその紹介の仕事が一番トラブルがなくて安心安全。
いい天気ついでに散歩でもしとこ。意識して歩くってやろうと思わないと鈍るから近くに公園もあるし。途中水分補給の飲み物をコンビニで買って公園に入った。
公園はそれなりに人が居たけど奥に入るとまばらになってきた。入り口は遊具とかあって子どもたちの声が聴こえる。
「私達、付き合って5年になるよね。」
「ああ、」
「ごめん、別れて。貴方と居ると私──」
「ちょ、いきなりどうしたんだよ、」
「私、知ってるのよ?!」
「待って! サキ!!」
わ、わ、……え、嘘でしょ、
近くの公園は小さいけど池があってその周りをぐるっと歩く道と所々ベンチがある。遠めで彼──近藤さんを見つけてしまって近くの木に隠れる、いや俺の事は知り合いじゃないんだから通り過ぎちゃえば良かった。でもその時聴こえた会話は別れ話だった。
やっぱ彼女さん居たんだ。走って去っていく彼女をただボーゼンと見つめている彼。でもこれでフリーなのかな、それともすぐ好きな人が出来るのかな?
「あ」
パキッと枝を踏んだ音に彼が振り向く。彼女さんはさっさと言いたいことだけ言って去ってしまったし、近くには他の人も居ないから俺ら二人だけ。彼が振り向くと驚いてるようで、そりゃそうだよね。人が見てたらビックリする。
「す、スミマセン通るタイミングが……、では、」
「まっ、て」
「わっ、」
彼の横を通り過ぎようとしたら腕を引っ張られて声が出る。引っ張られた方を見ると彼が俯き「ベンチで話しても良いですか」と言われつい「はい」と言ってしまった。
座ったは良いけど無言だし気まずい。それはしょうが無い。
「あ、俺。遥って言います。いい天気だから散歩したくて」
「そうだったんですね、俺は冬馬って言います。遥さんは──」
少し他愛も無い会話をして。会社で会ったとしても認識しないだろうし名前で呼んで欲しくて下の名前を言ったら彼も冬馬と教えてくれた。
「あはは、おかし……遥ありがとう、元気出たよ」
「はは、うん、いいよ」
「遥は花屋でもしてる?」
「花屋? なんで?」
「なんか、いい匂いがしたから、」
冬馬が首に顔を近づけるからつい、後ろに逃げると彼は困ったように「ごめん」って、ち、違う、
「びっくり、しただけだから。花屋じゃないよ。いい匂いなのは朝、おばあちゃんちに寄ったときに庭仕事しててさ、それでかな」
全部ウソ。花の匂いってのが分からないけどもしかしてフェロモンかも、いい匂いって言われてビックリしたけど嬉しい。
でも淫魔ですって言って嫌がられたくない。
種族的にしょうがないんだけどまだまだ淫乱な者としか認識されてない。間違っちゃないけど、中には硬派な人達も居るしそれにそれによっての強姦事件も少なからずある。冬馬がそういうタイプじゃないと思うけど、それでもあけすけに淫魔です~! と言えない。好きな人には特に。
「冬馬と話せて楽しかった」
「うん、俺も遥と会えてよかった」
「、冬馬ならすぐ恋人出来るよ」
「そっかな、」
「だってカッコいいし、」
「あはは」
本当にかっこいいと思う。男前っていうのかな、髪は黒で短めでこんなに間近で見れるとは思わなかった。
「いきなり会って言うのが恥ずかしいんだけど、」
「うん?」
「彼女と別れた理由が、セックスしたことが無くて……」
「は、あっ?!」
え、5年付き合ってたんだよね?? なのに1回も?? 淫魔な俺からしたら考えられない。
「え、なんで──ぁ、つい声出てたごめん」
「んん。俺さ体格に似合わずめっちゃちんこ短くてさ、それで彼女とそういう雰囲気になった時に誤魔化して、さ。本当に馬鹿だよな」
「そ、そうなんだ」
「引いただろ、あと、アレも……」
「引いてないし、アレって?」
「い、いや! 何でもないから気にしないでくれ!」
え、ちんこ短いってそれで5年もぉ?! なんか色々と凄いな、で言いかけたアレってなんだろう。
「あのさ、逆に初めて会ったから、ホテル行かない?」
「なっ、え……?」
「俺、ほら淫魔なの、もしかしたらちんこでかく出来るかもだし、……試さない?」
「いんま……マジか、初めて見た。」
今日は休日。残業後、同僚と飲み会して酒には強いけど疲れてたせいもあって二日酔いになったけどなんとか気分が良くなった。飲み会で仕事の話になったけど、俺サラリーマンしてるけど別に拘んなくても良いんだよね。だって淫魔だよ。1番の天職は身体を売ることだよな。だって同時にご飯タイムだし。基本[亜人協会]で仕事振り分けられるだろうけど、でもそのせいでか知らないけど、倍率は高い。そりゃそうだ、淫魔全員がそういう仕事に就きたがるから。店、デリヘル系、出会い系とかヤリ方は色々とあるけどさ。でもやっぱ[亜人協会]に所属してその紹介の仕事が一番トラブルがなくて安心安全。
いい天気ついでに散歩でもしとこ。意識して歩くってやろうと思わないと鈍るから近くに公園もあるし。途中水分補給の飲み物をコンビニで買って公園に入った。
公園はそれなりに人が居たけど奥に入るとまばらになってきた。入り口は遊具とかあって子どもたちの声が聴こえる。
「私達、付き合って5年になるよね。」
「ああ、」
「ごめん、別れて。貴方と居ると私──」
「ちょ、いきなりどうしたんだよ、」
「私、知ってるのよ?!」
「待って! サキ!!」
わ、わ、……え、嘘でしょ、
近くの公園は小さいけど池があってその周りをぐるっと歩く道と所々ベンチがある。遠めで彼──近藤さんを見つけてしまって近くの木に隠れる、いや俺の事は知り合いじゃないんだから通り過ぎちゃえば良かった。でもその時聴こえた会話は別れ話だった。
やっぱ彼女さん居たんだ。走って去っていく彼女をただボーゼンと見つめている彼。でもこれでフリーなのかな、それともすぐ好きな人が出来るのかな?
「あ」
パキッと枝を踏んだ音に彼が振り向く。彼女さんはさっさと言いたいことだけ言って去ってしまったし、近くには他の人も居ないから俺ら二人だけ。彼が振り向くと驚いてるようで、そりゃそうだよね。人が見てたらビックリする。
「す、スミマセン通るタイミングが……、では、」
「まっ、て」
「わっ、」
彼の横を通り過ぎようとしたら腕を引っ張られて声が出る。引っ張られた方を見ると彼が俯き「ベンチで話しても良いですか」と言われつい「はい」と言ってしまった。
座ったは良いけど無言だし気まずい。それはしょうが無い。
「あ、俺。遥って言います。いい天気だから散歩したくて」
「そうだったんですね、俺は冬馬って言います。遥さんは──」
少し他愛も無い会話をして。会社で会ったとしても認識しないだろうし名前で呼んで欲しくて下の名前を言ったら彼も冬馬と教えてくれた。
「あはは、おかし……遥ありがとう、元気出たよ」
「はは、うん、いいよ」
「遥は花屋でもしてる?」
「花屋? なんで?」
「なんか、いい匂いがしたから、」
冬馬が首に顔を近づけるからつい、後ろに逃げると彼は困ったように「ごめん」って、ち、違う、
「びっくり、しただけだから。花屋じゃないよ。いい匂いなのは朝、おばあちゃんちに寄ったときに庭仕事しててさ、それでかな」
全部ウソ。花の匂いってのが分からないけどもしかしてフェロモンかも、いい匂いって言われてビックリしたけど嬉しい。
でも淫魔ですって言って嫌がられたくない。
種族的にしょうがないんだけどまだまだ淫乱な者としか認識されてない。間違っちゃないけど、中には硬派な人達も居るしそれにそれによっての強姦事件も少なからずある。冬馬がそういうタイプじゃないと思うけど、それでもあけすけに淫魔です~! と言えない。好きな人には特に。
「冬馬と話せて楽しかった」
「うん、俺も遥と会えてよかった」
「、冬馬ならすぐ恋人出来るよ」
「そっかな、」
「だってカッコいいし、」
「あはは」
本当にかっこいいと思う。男前っていうのかな、髪は黒で短めでこんなに間近で見れるとは思わなかった。
「いきなり会って言うのが恥ずかしいんだけど、」
「うん?」
「彼女と別れた理由が、セックスしたことが無くて……」
「は、あっ?!」
え、5年付き合ってたんだよね?? なのに1回も?? 淫魔な俺からしたら考えられない。
「え、なんで──ぁ、つい声出てたごめん」
「んん。俺さ体格に似合わずめっちゃちんこ短くてさ、それで彼女とそういう雰囲気になった時に誤魔化して、さ。本当に馬鹿だよな」
「そ、そうなんだ」
「引いただろ、あと、アレも……」
「引いてないし、アレって?」
「い、いや! 何でもないから気にしないでくれ!」
え、ちんこ短いってそれで5年もぉ?! なんか色々と凄いな、で言いかけたアレってなんだろう。
「あのさ、逆に初めて会ったから、ホテル行かない?」
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「俺、ほら淫魔なの、もしかしたらちんこでかく出来るかもだし、……試さない?」
「いんま……マジか、初めて見た。」
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