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191話 アルト視点
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よし……、後はこの書類の束を片付ければ今日の分は終わりだな。
「今日は特に仕事が速いな、ギルドマスター?何だ?ハル君と何か約束しているのか?」
「なんだ、ホルンか。そうだな、今日は依頼を受けに行ったハルを迎えに行くんだ。」
「やっぱりね……。じゃあ、それが終わったら迎えに行くつもり?」
「あぁ、そのつもりだ。後は頼んだぞ、ホルン。」
「はいはい。じゃあ、ハル君によろしく伝えといて。それと、またいつでも来て欲しいともね。」
「分かった、伝えておこう。」
そんな会話をホルンとしていると、ふと呼び声が聞こえる。
「すみませーん、ギルドマスター!レオという方が会いたいと言っていますが、どうしますか?」
何、レオだと……!?今はハルの依頼を手伝ってくれている筈では?っ……!まさか、ハルの身に何かあったのか……!?
「通してくれるか……!」
俺の焦った様子にホルンも何か感じ取ったみたいだ。
「ギルドマスターの残りの仕事の中で、できるものは俺が処理しとくから。」
「すまない、助かる。」
そうしているうちに職員がレオを連れてきてくれた。
「どうも、アルトさん。仕事中なのに、突然すみません。」
「いや、構わない。それより、ハルに何かあったのか……!」
「落ち着いてください、アルトさん。取り敢えず、ハル君に直接何かあったわけではありませんから。」
「そう、なのか……。良かった……。」
俺が安心して肩の荷を下ろすと、レオは続けて話す。
「詳しくは、ちょっとここでは話しにくいので、別の場所にでも……。」
「分かった。では、奥の部屋を使おう。ついてきてくれ。」
そうしてレオをあの騎士団長のギルを通した部屋と同じ部屋へ案内する。そして、早速本題を切り出す。
「それで、何があった。」
「えっとですね、依頼のゴブリンを討伐している所でちょっと変わった物を持った個体と対峙してしまったんです。これがその変わった物です。あんまり強く触ると中身が出てしまうので、気を付けて。」
そう言ってスッと何かきのみのような物を差し出してくる。
「これは……、きのみか?中には何が入っているんだ?」
「おそらく、媚薬ですね。それもかなり強い。これをハル君が浴びそうになってしまう所をガルムが庇ったんです。」
なるほど……おおよそ理解した。ガルムが庇ってくれたというのなら、ハルには一滴すらついていないだろう。
「事情は分かった。わざわざ伝えに来てくれて、ありがとう。それで、今ハルはどうしているんだ?」
「ハル君は今、ガルムを楽にしようと寄り添ってあげています。」
「そうか……。なら、今日は俺が迎えに行く必要はないってことか……。」
今日はもうハルに会えないのかと思うととても辛いが、仕方ないだろう。
「折角こちらまできたんだ、家に泊まっていくか?」
「いや、残りのゴブリンを討伐してくれたウィルが待っているので、大丈夫です。」
「そうか。なら、ハルの喉と腰の痛みを和らげる薬を持っていってもらってもいいか?」
「分かりました、大丈夫ですよ。」
「助かる。今持ってくるから、ここでしばらく休んで行くと良い。お茶菓子も持ってこよう。何、いつもハルが世話になっている礼だと思ってくれればいい。」
「そういうことなら、ありがたく頂きます。」
俺は一度元いた部屋へと戻り、職員にお茶のおかわり分とお茶菓子を持っていくよう伝え、一度家へと帰った。そして、薬を持ってレオの元へと戻り手紙と共に渡したのだった。
「今日は特に仕事が速いな、ギルドマスター?何だ?ハル君と何か約束しているのか?」
「なんだ、ホルンか。そうだな、今日は依頼を受けに行ったハルを迎えに行くんだ。」
「やっぱりね……。じゃあ、それが終わったら迎えに行くつもり?」
「あぁ、そのつもりだ。後は頼んだぞ、ホルン。」
「はいはい。じゃあ、ハル君によろしく伝えといて。それと、またいつでも来て欲しいともね。」
「分かった、伝えておこう。」
そんな会話をホルンとしていると、ふと呼び声が聞こえる。
「すみませーん、ギルドマスター!レオという方が会いたいと言っていますが、どうしますか?」
何、レオだと……!?今はハルの依頼を手伝ってくれている筈では?っ……!まさか、ハルの身に何かあったのか……!?
「通してくれるか……!」
俺の焦った様子にホルンも何か感じ取ったみたいだ。
「ギルドマスターの残りの仕事の中で、できるものは俺が処理しとくから。」
「すまない、助かる。」
そうしているうちに職員がレオを連れてきてくれた。
「どうも、アルトさん。仕事中なのに、突然すみません。」
「いや、構わない。それより、ハルに何かあったのか……!」
「落ち着いてください、アルトさん。取り敢えず、ハル君に直接何かあったわけではありませんから。」
「そう、なのか……。良かった……。」
俺が安心して肩の荷を下ろすと、レオは続けて話す。
「詳しくは、ちょっとここでは話しにくいので、別の場所にでも……。」
「分かった。では、奥の部屋を使おう。ついてきてくれ。」
そうしてレオをあの騎士団長のギルを通した部屋と同じ部屋へ案内する。そして、早速本題を切り出す。
「それで、何があった。」
「えっとですね、依頼のゴブリンを討伐している所でちょっと変わった物を持った個体と対峙してしまったんです。これがその変わった物です。あんまり強く触ると中身が出てしまうので、気を付けて。」
そう言ってスッと何かきのみのような物を差し出してくる。
「これは……、きのみか?中には何が入っているんだ?」
「おそらく、媚薬ですね。それもかなり強い。これをハル君が浴びそうになってしまう所をガルムが庇ったんです。」
なるほど……おおよそ理解した。ガルムが庇ってくれたというのなら、ハルには一滴すらついていないだろう。
「事情は分かった。わざわざ伝えに来てくれて、ありがとう。それで、今ハルはどうしているんだ?」
「ハル君は今、ガルムを楽にしようと寄り添ってあげています。」
「そうか……。なら、今日は俺が迎えに行く必要はないってことか……。」
今日はもうハルに会えないのかと思うととても辛いが、仕方ないだろう。
「折角こちらまできたんだ、家に泊まっていくか?」
「いや、残りのゴブリンを討伐してくれたウィルが待っているので、大丈夫です。」
「そうか。なら、ハルの喉と腰の痛みを和らげる薬を持っていってもらってもいいか?」
「分かりました、大丈夫ですよ。」
「助かる。今持ってくるから、ここでしばらく休んで行くと良い。お茶菓子も持ってこよう。何、いつもハルが世話になっている礼だと思ってくれればいい。」
「そういうことなら、ありがたく頂きます。」
俺は一度元いた部屋へと戻り、職員にお茶のおかわり分とお茶菓子を持っていくよう伝え、一度家へと帰った。そして、薬を持ってレオの元へと戻り手紙と共に渡したのだった。
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