ルピナスは恋を知る

葉月庵

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195話

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イチャイチャするのに邪魔だったなと言って用事を済ませたギルさんが帰っていった後、私はまたもやひょいとアルトさんに抱き上げられ、膝の上へと座らされた。

「さて、ギルも帰ったことだし、今後の予定について話そうか。」

さらっと話しているが、何故ガルムさんかアルトさんの膝の上が定位置のような扱いになっているのか不思議だった。私を取られたガルムさんは少しムッとしながら話し出す。

「……そうだな。まずは明日の予定か。ハル、何がしたい?」

「明日ですか?……じゃあ、明日はアルトさんのギルドのお手伝いをしにいきたいです。」

私がこう答えると、ガルムさんもアルトさんも微妙な顔になった。

「……ハル、たまには休んで買い物にでも行かないか?」

「……?ガルムさん、欲しいものがあるんですか……?なら、付き合いますよ。」

「まぁ、ある意味欲しいものがあるとも言うか……。」

この歯切れの悪さ……私、何か間違ったことを言ってしまったのだろうか……?

「ここは、端的に言ったほうがよさそうだ。……ハル、俺達と明日、ハルの誕生日プレゼントを買いに行かないかい?」

「えっ……!誕生日プレゼントですか……!?私にはもったいないですよ……!それに……、ガルムさんとアルトさんといれるだけで、私は幸せですから……。」

「「……!?」」

何だか自分で言ってて恥ずかしくなってきてしまうが、事実、これが本音なのだから仕方ない。お二人は衝撃を受けたように固まってしまったが、アルトさんが先に動き始めた。

「……その言葉は非常に嬉しいが、プレゼントは受け取って欲しい。俺達が贈りたいだけなんだ。」

「そうだぞ?日頃から何でも買ってあげるのに、何もねだらないから、こういう時くらいプレゼントさせてほしい。」

「わ、分かりました……。」

「よし……!では明日、プレゼントを買いに行こうか。」

こうして明日はお二人が私にプレゼントを買ってくれるというので、出かけることになった。贈り物をする身になって始めて何でもいい中で選ぶのが一番難しいことを気づいたため、今のうちから何を買ってもらうのか考えることにした。

何をお願いするべきなんだろう……?家具……?それとも、服……?あっ、アルトさんとお揃いでなくなっちゃった耳飾りは欲しいかも……!で、でも、それだとお二人からもらうプレゼントとしたらふさわしくないのかも……。

こうしていざ考え始めると何をお願いするべきかよくわからなくなってしまった。そんな中、話しは家についてになっていく。アルトさんが後ろから覗き込むようにして話しかける。

「ハルはどんな部屋が欲しい?」

「えっと、私は寝る場所さえあれば何でも大丈夫ですよ。」

「んー、そうだな……。例えば、こんなのはどうだ?」

そう言ってガルムさんがおもむろに紙とペンを取り出し図に書き出した。それは扉で仕切られた連なった三つの部屋のように見えた。そして、ガルムさんはトントンと指で真ん中の部屋を指さす。

「ここがハルの部屋でその両脇に俺達の部屋にするんだ。こうすれば、すぐにハルに会える。」

「ほう……、なかなかいいじゃないか。ハルはこれで良いかい?」

「えと……なんか、私の部屋広くないですか……?」

「当然だろう。ハルが嫌がらない限り、今のように基本、ハルと一緒に過ごしたいたいからな。」

この図を書いた本人であるガルムさんは微笑みながら、言ってくれる。私としてもガルムさんやアルトさんと一緒に過ごすことは願ってもないことのため、嫌がる理由がなかった。

「じゃ、じゃあ、私もこれで良いです。」

「よし、じゃあ、他の場所も考えようか。」

そうしてキッチンや客間など他にも色々"こんな感じ……"というのを決めていった。ただ、ウォルトさんやシータさんもいるため、詳しい内容はまだ決めず、今日は大まかにしか決めなかった。
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