195 / 318
195話
しおりを挟む
イチャイチャするのに邪魔だったなと言って用事を済ませたギルさんが帰っていった後、私はまたもやひょいとアルトさんに抱き上げられ、膝の上へと座らされた。
「さて、ギルも帰ったことだし、今後の予定について話そうか。」
さらっと話しているが、何故ガルムさんかアルトさんの膝の上が定位置のような扱いになっているのか不思議だった。私を取られたガルムさんは少しムッとしながら話し出す。
「……そうだな。まずは明日の予定か。ハル、何がしたい?」
「明日ですか?……じゃあ、明日はアルトさんのギルドのお手伝いをしにいきたいです。」
私がこう答えると、ガルムさんもアルトさんも微妙な顔になった。
「……ハル、たまには休んで買い物にでも行かないか?」
「……?ガルムさん、欲しいものがあるんですか……?なら、付き合いますよ。」
「まぁ、ある意味欲しいものがあるとも言うか……。」
この歯切れの悪さ……私、何か間違ったことを言ってしまったのだろうか……?
「ここは、端的に言ったほうがよさそうだ。……ハル、俺達と明日、ハルの誕生日プレゼントを買いに行かないかい?」
「えっ……!誕生日プレゼントですか……!?私にはもったいないですよ……!それに……、ガルムさんとアルトさんといれるだけで、私は幸せですから……。」
「「……!?」」
何だか自分で言ってて恥ずかしくなってきてしまうが、事実、これが本音なのだから仕方ない。お二人は衝撃を受けたように固まってしまったが、アルトさんが先に動き始めた。
「……その言葉は非常に嬉しいが、プレゼントは受け取って欲しい。俺達が贈りたいだけなんだ。」
「そうだぞ?日頃から何でも買ってあげるのに、何もねだらないから、こういう時くらいプレゼントさせてほしい。」
「わ、分かりました……。」
「よし……!では明日、プレゼントを買いに行こうか。」
こうして明日はお二人が私にプレゼントを買ってくれるというので、出かけることになった。贈り物をする身になって始めて何でもいい中で選ぶのが一番難しいことを気づいたため、今のうちから何を買ってもらうのか考えることにした。
何をお願いするべきなんだろう……?家具……?それとも、服……?あっ、アルトさんとお揃いでなくなっちゃった耳飾りは欲しいかも……!で、でも、それだとお二人からもらうプレゼントとしたらふさわしくないのかも……。
こうしていざ考え始めると何をお願いするべきかよくわからなくなってしまった。そんな中、話しは家についてになっていく。アルトさんが後ろから覗き込むようにして話しかける。
「ハルはどんな部屋が欲しい?」
「えっと、私は寝る場所さえあれば何でも大丈夫ですよ。」
「んー、そうだな……。例えば、こんなのはどうだ?」
そう言ってガルムさんがおもむろに紙とペンを取り出し図に書き出した。それは扉で仕切られた連なった三つの部屋のように見えた。そして、ガルムさんはトントンと指で真ん中の部屋を指さす。
「ここがハルの部屋でその両脇に俺達の部屋にするんだ。こうすれば、すぐにハルに会える。」
「ほう……、なかなかいいじゃないか。ハルはこれで良いかい?」
「えと……なんか、私の部屋広くないですか……?」
「当然だろう。ハルが嫌がらない限り、今のように基本、ハルと一緒に過ごしたいたいからな。」
この図を書いた本人であるガルムさんは微笑みながら、言ってくれる。私としてもガルムさんやアルトさんと一緒に過ごすことは願ってもないことのため、嫌がる理由がなかった。
「じゃ、じゃあ、私もこれで良いです。」
「よし、じゃあ、他の場所も考えようか。」
そうしてキッチンや客間など他にも色々"こんな感じ……"というのを決めていった。ただ、ウォルトさんやシータさんもいるため、詳しい内容はまだ決めず、今日は大まかにしか決めなかった。
「さて、ギルも帰ったことだし、今後の予定について話そうか。」
さらっと話しているが、何故ガルムさんかアルトさんの膝の上が定位置のような扱いになっているのか不思議だった。私を取られたガルムさんは少しムッとしながら話し出す。
「……そうだな。まずは明日の予定か。ハル、何がしたい?」
「明日ですか?……じゃあ、明日はアルトさんのギルドのお手伝いをしにいきたいです。」
私がこう答えると、ガルムさんもアルトさんも微妙な顔になった。
「……ハル、たまには休んで買い物にでも行かないか?」
「……?ガルムさん、欲しいものがあるんですか……?なら、付き合いますよ。」
「まぁ、ある意味欲しいものがあるとも言うか……。」
この歯切れの悪さ……私、何か間違ったことを言ってしまったのだろうか……?
「ここは、端的に言ったほうがよさそうだ。……ハル、俺達と明日、ハルの誕生日プレゼントを買いに行かないかい?」
「えっ……!誕生日プレゼントですか……!?私にはもったいないですよ……!それに……、ガルムさんとアルトさんといれるだけで、私は幸せですから……。」
「「……!?」」
何だか自分で言ってて恥ずかしくなってきてしまうが、事実、これが本音なのだから仕方ない。お二人は衝撃を受けたように固まってしまったが、アルトさんが先に動き始めた。
「……その言葉は非常に嬉しいが、プレゼントは受け取って欲しい。俺達が贈りたいだけなんだ。」
「そうだぞ?日頃から何でも買ってあげるのに、何もねだらないから、こういう時くらいプレゼントさせてほしい。」
「わ、分かりました……。」
「よし……!では明日、プレゼントを買いに行こうか。」
こうして明日はお二人が私にプレゼントを買ってくれるというので、出かけることになった。贈り物をする身になって始めて何でもいい中で選ぶのが一番難しいことを気づいたため、今のうちから何を買ってもらうのか考えることにした。
何をお願いするべきなんだろう……?家具……?それとも、服……?あっ、アルトさんとお揃いでなくなっちゃった耳飾りは欲しいかも……!で、でも、それだとお二人からもらうプレゼントとしたらふさわしくないのかも……。
こうしていざ考え始めると何をお願いするべきかよくわからなくなってしまった。そんな中、話しは家についてになっていく。アルトさんが後ろから覗き込むようにして話しかける。
「ハルはどんな部屋が欲しい?」
「えっと、私は寝る場所さえあれば何でも大丈夫ですよ。」
「んー、そうだな……。例えば、こんなのはどうだ?」
そう言ってガルムさんがおもむろに紙とペンを取り出し図に書き出した。それは扉で仕切られた連なった三つの部屋のように見えた。そして、ガルムさんはトントンと指で真ん中の部屋を指さす。
「ここがハルの部屋でその両脇に俺達の部屋にするんだ。こうすれば、すぐにハルに会える。」
「ほう……、なかなかいいじゃないか。ハルはこれで良いかい?」
「えと……なんか、私の部屋広くないですか……?」
「当然だろう。ハルが嫌がらない限り、今のように基本、ハルと一緒に過ごしたいたいからな。」
この図を書いた本人であるガルムさんは微笑みながら、言ってくれる。私としてもガルムさんやアルトさんと一緒に過ごすことは願ってもないことのため、嫌がる理由がなかった。
「じゃ、じゃあ、私もこれで良いです。」
「よし、じゃあ、他の場所も考えようか。」
そうしてキッチンや客間など他にも色々"こんな感じ……"というのを決めていった。ただ、ウォルトさんやシータさんもいるため、詳しい内容はまだ決めず、今日は大まかにしか決めなかった。
10
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
三日天下の聖女です!
あんど もあ
ファンタジー
平凡なアルファパレス好き女子高生の私は、いきなり異世界に聖女として召喚されてしまった。でも、明後日に瘴気を浄化する神事をやってくれたら元の場所・時間に戻してくれると言うのでちょっと安心。なら三日間、立派な聖女になりましょう! ……でも、私が邪魔な人がいるようで……。
【本編完結】落ちた先の異世界で番と言われてもわかりません
ミミナガ
BL
この世界では落ち人(おちびと)と呼ばれる異世界人がたまに現れるが、特に珍しくもない存在だった。
14歳のイオは家族が留守中に高熱を出してそのまま永眠し、気が付くとこの世界に転生していた。そして冒険者ギルドのギルドマスターに拾われ生活する術を教わった。
それから5年、Cランク冒険者として採取を専門に細々と生計を立てていた。
ある日Sランク冒険者のオオカミ獣人と出会い、猛アピールをされる。その上自分のことを「番」だと言うのだが、人族であるイオには番の感覚がわからないので戸惑うばかり。
使命も役割もチートもない異世界転生で健気に生きていく自己肯定感低めの真面目な青年と、甘やかしてくれるハイスペック年上オオカミ獣人の話です。
ベッタベタの王道異世界転生BLを目指しました。
本編完結。番外編は不定期更新です。R-15は保険。
コメント欄に関しまして、ネタバレ配慮は特にしていませんのでネタバレ厳禁の方はご注意下さい。
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる