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220話
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レオさんとオズさんの試合は正直に言って何が起きているのかよく分からなかった。まぁ、ライさんとウィルさんの試合もあまり理解できていなかったが……。
レオさんの放った矢が弾かれたり、避けられたりで地面に当たり、砂煙が立っていたのだ。理解できていなかったのは私とカズラさんだけで、他の人達はどう動いているのか分かっていたようだ。
「ガルムさん、今どっちが押しているか分かりますか……?」
試合が始まってからしばらく経ったが、状況が分からずそう聞いた。その意図が分かったのか、私の頭をポンと撫でてからガルムさんは説明してくれる。
「今は均衡を保っているな。まぁ、接近戦に持ち込まれたら、レオにとって厳しくなるが……。」
そうなんだ……。あっ……!接近戦に持ち込もうと仕掛けてくるみたいだ……!
砂煙の中からオズさんが飛び出してくるが、レオさんがそれを許さないように迎撃する。
ドドドッ……!と矢がオズさんの動きに合わせて連射され、その内の何発かが当たり、砂煙を巻き上げる。
するとレオさんは数秒ためて、さらに矢を放った。放たれた矢は立ち上がった砂煙すら吹き飛ばす勢いでその中にいたオズさんに飛んでいく。
ガンッ……!
と音が響くと、その重い一撃を剣で受けていた。が、それを貫通して軌道がそれ、肩に命中する。
「ぐっ……!」
痛みに顔をゆがませるが、ひるむことなくオズさんは重い一撃を放って隙ができたレオさんに詰めていく。
「っ……!?」
「そこまで!」
距離を詰めたオズさんの剣はレオさんの剣をすり抜け、喉元に突きつけられていた。
「あっ……!?」
「決まってしまったな。」
あっという間の出来事で、声が出てしまうと同時に発せられたガルムさんの声、でレオさんが負けてしまったことを認識する。
「まぁ、惜しかったな。一対一だと分の悪い後衛職のレオにしては頑張った方だろう。」
そうか、前衛の人がいないから射撃の他にも色々意識を向けないといけないのか。
そんなことを思っていると、レオさんがきまりが悪そうに頭をかきながら戻ってきた。
「いやー……、ごめん。負けてしまったよ。最善を尽くしたんだけどね。」
「ん?むしろ、十分戦えていたと思うぞ?対近距離の一対一と考えると、むしろ良いほうだと思うが。」
「そうですよ……!アルトさんの言う通りです……!とっても格好良かったです……!」
私が食い気味にレオさんを褒めると、本人は勢いに負けて少し引き気味だった。
「そ、そうかい……?あ、ありがとう。」
「まぁ、これは今後の課題だな。これから対策していけばいい。俺が練習に付き合おう。」
「ははっ、それはありがたいね。でも、少し抑えめに頼むよ。……ん?」
レオさんの耳がピクリと反応し、近づいてくる足音の方向に顔をむける。私もそれにつられてそちらを向くと、オズさんかやってきていた。
「どうも、レオさん。先程は試合、ありがとうございました。騎士団の間で噂されていた弓の技とても素晴らしかったです。」
「いえいえ、こちらこそ。オズさんの方こそ、アレを初見で防ぐとは驚きでした。そう言えば、当たった所は大丈夫でしたか?」
「あれは防げたとは言えませんよ。今回は訓練用の矢だったので無事でしたが、本物の矢であればあの時点で私の負けですよ。そうですね、当たった所は大丈夫そうです。ご心配頂き感謝します。」
相変わらず、丁寧な人だなぁ……。
そんなことを思いながら、お二人の会話をしばらく聞いているのだった。
レオさんの放った矢が弾かれたり、避けられたりで地面に当たり、砂煙が立っていたのだ。理解できていなかったのは私とカズラさんだけで、他の人達はどう動いているのか分かっていたようだ。
「ガルムさん、今どっちが押しているか分かりますか……?」
試合が始まってからしばらく経ったが、状況が分からずそう聞いた。その意図が分かったのか、私の頭をポンと撫でてからガルムさんは説明してくれる。
「今は均衡を保っているな。まぁ、接近戦に持ち込まれたら、レオにとって厳しくなるが……。」
そうなんだ……。あっ……!接近戦に持ち込もうと仕掛けてくるみたいだ……!
砂煙の中からオズさんが飛び出してくるが、レオさんがそれを許さないように迎撃する。
ドドドッ……!と矢がオズさんの動きに合わせて連射され、その内の何発かが当たり、砂煙を巻き上げる。
するとレオさんは数秒ためて、さらに矢を放った。放たれた矢は立ち上がった砂煙すら吹き飛ばす勢いでその中にいたオズさんに飛んでいく。
ガンッ……!
と音が響くと、その重い一撃を剣で受けていた。が、それを貫通して軌道がそれ、肩に命中する。
「ぐっ……!」
痛みに顔をゆがませるが、ひるむことなくオズさんは重い一撃を放って隙ができたレオさんに詰めていく。
「っ……!?」
「そこまで!」
距離を詰めたオズさんの剣はレオさんの剣をすり抜け、喉元に突きつけられていた。
「あっ……!?」
「決まってしまったな。」
あっという間の出来事で、声が出てしまうと同時に発せられたガルムさんの声、でレオさんが負けてしまったことを認識する。
「まぁ、惜しかったな。一対一だと分の悪い後衛職のレオにしては頑張った方だろう。」
そうか、前衛の人がいないから射撃の他にも色々意識を向けないといけないのか。
そんなことを思っていると、レオさんがきまりが悪そうに頭をかきながら戻ってきた。
「いやー……、ごめん。負けてしまったよ。最善を尽くしたんだけどね。」
「ん?むしろ、十分戦えていたと思うぞ?対近距離の一対一と考えると、むしろ良いほうだと思うが。」
「そうですよ……!アルトさんの言う通りです……!とっても格好良かったです……!」
私が食い気味にレオさんを褒めると、本人は勢いに負けて少し引き気味だった。
「そ、そうかい……?あ、ありがとう。」
「まぁ、これは今後の課題だな。これから対策していけばいい。俺が練習に付き合おう。」
「ははっ、それはありがたいね。でも、少し抑えめに頼むよ。……ん?」
レオさんの耳がピクリと反応し、近づいてくる足音の方向に顔をむける。私もそれにつられてそちらを向くと、オズさんかやってきていた。
「どうも、レオさん。先程は試合、ありがとうございました。騎士団の間で噂されていた弓の技とても素晴らしかったです。」
「いえいえ、こちらこそ。オズさんの方こそ、アレを初見で防ぐとは驚きでした。そう言えば、当たった所は大丈夫でしたか?」
「あれは防げたとは言えませんよ。今回は訓練用の矢だったので無事でしたが、本物の矢であればあの時点で私の負けですよ。そうですね、当たった所は大丈夫そうです。ご心配頂き感謝します。」
相変わらず、丁寧な人だなぁ……。
そんなことを思いながら、お二人の会話をしばらく聞いているのだった。
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