ルピナスは恋を知る

葉月庵

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239話

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「これは……、良いな。アルトがまたお願いする理由が分かるな。」

「褒めてくれて、ありがとうございます。」

アルトさんに次いでガルムさんの頭を洗っているが、こうも反応が良いと私が上手いのではないかと勘違いしてしまいそうだ。そして、泡を洗い流し終わると、ガルムさんがこちらに振り向いてニヤリと口角を上げていた。

「さて、次は体だな。そこでお願いがあるんだが……、」

「はい、何でも言ってください……!」

「俺の膝の上に乗って洗ってくれないか?」

えっ……?何をお願いされるかと身構えていたけど、そんなこと?ガルムさんの意図が分からないけど、まぁ、いいかな。

「分かりました。じゃあ、失礼しますね。」

私がガルムさんの膝の上に座ろうとすると、ガルムさんが手を伸ばして、手助けしてくれる。座り終わって、ガルムさんのことを見上げると、とても嬉しそうに笑っていた。

「じゃあ、早速背中、を……、っ……!?」

そこで私はガルムさんの思惑に気づいてしまった。膝の上に座りながら背中を洗うのなら、体を密着させなくてはいけないのだ。

「ククッ……。俺はいつでも良いぞ?」

「っ……///!?」

ど、どうしよう……!裸の状態で体を密着させるなんて、ま、まるでエッチなことをしているみたいじゃない!?は、恥ずかしい……!で、でも……、ええい、ままよ!

私は手に泡を付けて思い切ってガルムさんの背中に手を回した。いつにもなく、体が密着してガルムさんの体温が直に伝わってくる。

「ど、どう、でしょうか……?」

「うん、やはり良いな。想像以上の破壊力だな。」

ガルムさんは満足そうに笑ってガルムさんからも抱きしめ返してくる。そうして、恥ずかしさを押し殺して手の届く範囲を洗い続ける。

うっ……、ガルムさんの背中、大きくて真ん中の背骨の辺りに届かないから、恥ずかしいけど、もっとギュッとしなくちゃ……!

「んっ……、っ……、」

「っ……!?」

あれ……?ここが気持ちいいのかな……?ガルムさんが反応した気がする……!よし、腕を伸ばさないと届かないけど……、ガルムさんな喜んでくれるのなら……!頑張れ、私……!

「ふぅっ……、っん……!っあ……、」

「ちょ、ちょっと待ってくれ、ハル。……一体何をしているんだい?」

湯船に浸かっていたアルトさんが少し慌てた様子で声をかけてくる。

そんなに慌ててどうしたんだろう……?

「えと、背中をきちんと洗おうとしていただけなんですが……。」

「そう、なのか……。」

ん?あれ……、アルトさん、なんか嬉しそうじゃない……?

「さて、もう良いだろう?ガルム。」

「あ、あぁ……。」

ガルムさんもどこか、歯切れが悪いような……?

「ガルムさん……?っ……!?な、なんで……!?」

その時、ピトッと臀部に熱いナニかを感じ、反射的に体がビクリと跳ねて、変な所に力が入る。

「くっ……、すまない。抑えようとしたんだがな……。」

「なっ……、えっ、と……。」

私が恥ずかしくなってどうしたら良いのか分からず固まっていると、ひょいとアルトさんに回収される。

「取り敢えず、ハルはこっちだな。ガルム、後は自分で良いだろう?」

「……分かった、そっちに戻るまでには抑えておこう。」

「さ、ハル。ガルムのことは一旦おいておいて、俺と湯船に入ろうか。」

「えっ……?あっ……、は、はい……。」

私は未だ赤い頬のまま、アルトさんに抱かれて湯船に浸かるのだった。
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