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270話
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編み物を教えてもらい、一人で黙々と練習し、一度夕食を作ってからガルムさんとアルトさんを待つ間にまた練習を再開させた。
どうやら、こういう作業は私に向いていたのか時間も忘れて没頭できた。そのせいでアルトさんが帰ってきて部屋をノックした時にびっくりしてしまったのはここだけの話。
「ただいま、ハル。」
「お、おかえりなさい、アルトさん。」
アルトさんは部屋に入ってきて早々、首元を少し緩めて私を膝の上に乗せ、抱きしめてくる。
「ん?それは……、編み物か?」
「はい。シータさんに教えてもらって、今日始めてみたんです。まだ始めたばかりなので、何か形にできるわけではないのですが……。」
「誰でも最初はそんなものさ。ハル、楽しいかい?」
「はい……!」
「フフッ……、それは良かった。後でシータに礼を言わないとな。昨日のことと言い、シータには頭が上がらないな。」
「そうですね。ウォルトさんにも言えますが、日頃からお世話になりっぱなしですね。」
私が編み物を片付けながら答えると、アルトさんが私の顔を覗き込んでくる。その顔は少し口角が上がっていた。
「ハル、何か忘れていないかい?」
「あっ……。えっと……、」
こういうものは長引かせる程、どんどん恥ずかしくなるものだと、最近は学んだので潔く頬へ唇をよせる。
チュッ……、
「こ、これで良いですか……?」
「フフッ……。あぁ、満足だ。さ、お返しだ。」
「っ///……!」
やはり、これには慣れない……!世の中の人は皆平気なの……!?
「いつになっても可愛いな、ハルは。」
「そ、そうです……!編み物と言えばなんですが、」
「ん?」
私はこの流れはマズイと思って慌てて話を切り替える。咄嗟に思いついたのが、丁度片付け中だった編み物関係で、何が欲しいのか、さり気なくリサーチすることにした。
「この本の中でアルトさんが欲s、じゃなくて、えと、良いなって思うのはありますか……?」
「フフッ……、そうだな……。」
あ、危なかった……。危うく直接"欲しいものは?"って聞くところだった。
アルトさんは私越しにパラパラと本をめくって中に目を通している。私はその様子から、さり気なく聞くことに成功したと安心していた。すると、ガルムさんも帰ってきたようで部屋をノックされる。
「ただいま。今日はアルトの方が早かったのか。」
「あぁ、今日は特に何か起こった訳ではなかったしな。」
「おかえりなさい、ガルムさん。」
「あぁ。ただいま、ハル。」
「っ///……!」
ガルムさんは帰ってきて早々に、私に近づいてきて目線を合わせ、チュッと頬にキスをしてくる。そして、ニヤリと口角をあげて私に頬を差し出し催促する。
や、やっぱり恥ずかしい……!よ、よし……!
先程アルトさんにした決意をもう一度固め、私はガルムさんにお返しをする。ガルムさんは嬉しそうに目を細め、頬を撫でてくれる。
「ククッ……、やはりこれはいい習慣だな。それで、アルトと一緒に何を見ていたんだ?」
「これか?これは編み物の教本だ。ハルが始めたらしくてな、今何が良いのか選んでいる所だ。」
「ほう……、それは俺も選んでいいのか?」
「はい、どうぞ。何を作るか決められないので、是非選んでください。」
「ふむ、それは悩ましいな……。」
お二人とも、プレゼントするってまだ明かしていないのに、こんなに真剣に選んでくれるなんて。私がプレゼントとして贈るって言ったら驚いてくれるかな……?
「ガルム、俺は手袋なんか良いと思うんだが……、」
「手袋か……。だが、マフラーも捨て難くないか?」
こうして夕ご飯の時間が来るまでお二人は最後まで悩んでいた。結局、マフラーに決定していた。ちなみに、手袋にしなかった理由として、私と手を繋ぐ時に直接触れられないからだという。
どうやら、こういう作業は私に向いていたのか時間も忘れて没頭できた。そのせいでアルトさんが帰ってきて部屋をノックした時にびっくりしてしまったのはここだけの話。
「ただいま、ハル。」
「お、おかえりなさい、アルトさん。」
アルトさんは部屋に入ってきて早々、首元を少し緩めて私を膝の上に乗せ、抱きしめてくる。
「ん?それは……、編み物か?」
「はい。シータさんに教えてもらって、今日始めてみたんです。まだ始めたばかりなので、何か形にできるわけではないのですが……。」
「誰でも最初はそんなものさ。ハル、楽しいかい?」
「はい……!」
「フフッ……、それは良かった。後でシータに礼を言わないとな。昨日のことと言い、シータには頭が上がらないな。」
「そうですね。ウォルトさんにも言えますが、日頃からお世話になりっぱなしですね。」
私が編み物を片付けながら答えると、アルトさんが私の顔を覗き込んでくる。その顔は少し口角が上がっていた。
「ハル、何か忘れていないかい?」
「あっ……。えっと……、」
こういうものは長引かせる程、どんどん恥ずかしくなるものだと、最近は学んだので潔く頬へ唇をよせる。
チュッ……、
「こ、これで良いですか……?」
「フフッ……。あぁ、満足だ。さ、お返しだ。」
「っ///……!」
やはり、これには慣れない……!世の中の人は皆平気なの……!?
「いつになっても可愛いな、ハルは。」
「そ、そうです……!編み物と言えばなんですが、」
「ん?」
私はこの流れはマズイと思って慌てて話を切り替える。咄嗟に思いついたのが、丁度片付け中だった編み物関係で、何が欲しいのか、さり気なくリサーチすることにした。
「この本の中でアルトさんが欲s、じゃなくて、えと、良いなって思うのはありますか……?」
「フフッ……、そうだな……。」
あ、危なかった……。危うく直接"欲しいものは?"って聞くところだった。
アルトさんは私越しにパラパラと本をめくって中に目を通している。私はその様子から、さり気なく聞くことに成功したと安心していた。すると、ガルムさんも帰ってきたようで部屋をノックされる。
「ただいま。今日はアルトの方が早かったのか。」
「あぁ、今日は特に何か起こった訳ではなかったしな。」
「おかえりなさい、ガルムさん。」
「あぁ。ただいま、ハル。」
「っ///……!」
ガルムさんは帰ってきて早々に、私に近づいてきて目線を合わせ、チュッと頬にキスをしてくる。そして、ニヤリと口角をあげて私に頬を差し出し催促する。
や、やっぱり恥ずかしい……!よ、よし……!
先程アルトさんにした決意をもう一度固め、私はガルムさんにお返しをする。ガルムさんは嬉しそうに目を細め、頬を撫でてくれる。
「ククッ……、やはりこれはいい習慣だな。それで、アルトと一緒に何を見ていたんだ?」
「これか?これは編み物の教本だ。ハルが始めたらしくてな、今何が良いのか選んでいる所だ。」
「ほう……、それは俺も選んでいいのか?」
「はい、どうぞ。何を作るか決められないので、是非選んでください。」
「ふむ、それは悩ましいな……。」
お二人とも、プレゼントするってまだ明かしていないのに、こんなに真剣に選んでくれるなんて。私がプレゼントとして贈るって言ったら驚いてくれるかな……?
「ガルム、俺は手袋なんか良いと思うんだが……、」
「手袋か……。だが、マフラーも捨て難くないか?」
こうして夕ご飯の時間が来るまでお二人は最後まで悩んでいた。結局、マフラーに決定していた。ちなみに、手袋にしなかった理由として、私と手を繋ぐ時に直接触れられないからだという。
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