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271話
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こうして編む物も決めたことで、これで調理していない時間もやることができ、楽しい日々を送れるようになったと思ったのだが、その日がついにやってきてしまった。
き、気持ち悪い……。
ある日目が覚めると、何だか異様に気持ちが悪かった。体も重く、動くのもやっとなくらいだった。身じろぎしたことで私が起きたのに気づいたお二人が声をかけてくれる。顔がガルムさんの方に向いていたため、まず最初に私の体調に気づいたのはガルムさんだった。
「ハル、おはよ、う……、って、大丈夫か!?顔色が悪いぞ!?」
「何……!?ハル、具合は……!?」
「おはよう、ござい、ます……。はい、何だか凄く気持ち悪くて……。っ……、」
起きたばかりだと言うのに、何だか胃の中からこみ上げてくるような感覚がして、それを必死にこらえて抑え込む。
「っ……!悪阻か……!待っていてくれ、すぐにシータを呼んでくる。ガルム、その間、ハルを頼む……!」
「分かった……!ハル、取り敢えず動かなくて良い。」
「はい……。」
アルトさんが唯一の妊娠経験者であるシータさんを呼んでいる間、ガルムさんは大丈夫だと私の頭を撫でてくれる。そのうち、シータさんを連れたアルトさんが戻ってきた。
「ハル、連れてきたぞ……!」
「ハル様、大丈夫でしょうか……!取り敢えず、水分を取りましょう。ガルム様、お願いします。」
「あぁ、任せてくれ。」
水分を摂るということで、起き上がろうとするのをガルムさんが手助けしてくれ、とてもありがたかった。ガルムさんは起き上がった私の口へ水の入ったコップを持ってきてくれる。
「ハル、ゆっくりでいい。飲めるか?」
「すみません、ありがとうございます……。」
お言葉に甘えてゆっくりと水を飲んでいくと、気持ち悪かった胃が少しだけだがスッキリしたような気がしてくる。それだけでも幾分か楽になった。
「ハル様、お食事はいかがしますか?食べられそうでしょうか。」
「折角作っていただいたので、食べます。」
「そのお気持ちは嬉しいのですが、無理はいけません。ですが、何かお腹に入れなくてはいけないのも事実です。少しでも食べやすいよう、お粥を用意してきます。少々お待ちください。」
「すまない。ありがとう、シータ。」
アルトさんが礼を言うと、シータさんは一礼してパタパタと部屋を出ていった。それと入れ替わるようにしてウォルトさんが部屋に入ってくる。
「申し訳ありません、アルト様、ガルム様。どうやら王族からの迎えが来ているようでして、対応をお願いします。」
「チッ……、なんと間が悪い……!俺が行こう。」
「頼む、ガルム。」
ガルムさんは私の頭を一撫でしてから、ウォルトさんと共に玄関の方へ向かった。ウォルトさんは去り際にこちらを気遣う言葉をかけてくれたため、一言だけ返した。私はガルムさんから代わり、アルトさんに水を飲むのを手伝ってもらってようやく一杯飲み終わった。
「ありがとう、ございます……。確か、王族から迎えが来ているんでしたよね。では、行かないと……、」
「待て、そんな状態で行くつもりなのか……!?今は悪阻で苦しいのだから、休んでいてくれ……!」
「でも、行かないと。ガルムさんやアルトさんと離れ離れになってしまうのは、嫌です……。」
「……!大丈夫だ、離れ離れになんてならない。王族だって事を荒立てるつもりはなさそうだったから、事情を説明すれば分かってくれるさ。だから、な?今はきちんと休んでいてくれ。」
体のダルさからなのか、感情のコントロールも上手くいかなくなってきた気がする。私はアルトさんの言葉を聞いて、安心して、起き上がろうとしていた体から力を抜いた。アルトさんは背中を支えてくれていたため、私が力を抜いたことに気づき、フッと微笑み私の体をベッドに横たえてくれた。
き、気持ち悪い……。
ある日目が覚めると、何だか異様に気持ちが悪かった。体も重く、動くのもやっとなくらいだった。身じろぎしたことで私が起きたのに気づいたお二人が声をかけてくれる。顔がガルムさんの方に向いていたため、まず最初に私の体調に気づいたのはガルムさんだった。
「ハル、おはよ、う……、って、大丈夫か!?顔色が悪いぞ!?」
「何……!?ハル、具合は……!?」
「おはよう、ござい、ます……。はい、何だか凄く気持ち悪くて……。っ……、」
起きたばかりだと言うのに、何だか胃の中からこみ上げてくるような感覚がして、それを必死にこらえて抑え込む。
「っ……!悪阻か……!待っていてくれ、すぐにシータを呼んでくる。ガルム、その間、ハルを頼む……!」
「分かった……!ハル、取り敢えず動かなくて良い。」
「はい……。」
アルトさんが唯一の妊娠経験者であるシータさんを呼んでいる間、ガルムさんは大丈夫だと私の頭を撫でてくれる。そのうち、シータさんを連れたアルトさんが戻ってきた。
「ハル、連れてきたぞ……!」
「ハル様、大丈夫でしょうか……!取り敢えず、水分を取りましょう。ガルム様、お願いします。」
「あぁ、任せてくれ。」
水分を摂るということで、起き上がろうとするのをガルムさんが手助けしてくれ、とてもありがたかった。ガルムさんは起き上がった私の口へ水の入ったコップを持ってきてくれる。
「ハル、ゆっくりでいい。飲めるか?」
「すみません、ありがとうございます……。」
お言葉に甘えてゆっくりと水を飲んでいくと、気持ち悪かった胃が少しだけだがスッキリしたような気がしてくる。それだけでも幾分か楽になった。
「ハル様、お食事はいかがしますか?食べられそうでしょうか。」
「折角作っていただいたので、食べます。」
「そのお気持ちは嬉しいのですが、無理はいけません。ですが、何かお腹に入れなくてはいけないのも事実です。少しでも食べやすいよう、お粥を用意してきます。少々お待ちください。」
「すまない。ありがとう、シータ。」
アルトさんが礼を言うと、シータさんは一礼してパタパタと部屋を出ていった。それと入れ替わるようにしてウォルトさんが部屋に入ってくる。
「申し訳ありません、アルト様、ガルム様。どうやら王族からの迎えが来ているようでして、対応をお願いします。」
「チッ……、なんと間が悪い……!俺が行こう。」
「頼む、ガルム。」
ガルムさんは私の頭を一撫でしてから、ウォルトさんと共に玄関の方へ向かった。ウォルトさんは去り際にこちらを気遣う言葉をかけてくれたため、一言だけ返した。私はガルムさんから代わり、アルトさんに水を飲むのを手伝ってもらってようやく一杯飲み終わった。
「ありがとう、ございます……。確か、王族から迎えが来ているんでしたよね。では、行かないと……、」
「待て、そんな状態で行くつもりなのか……!?今は悪阻で苦しいのだから、休んでいてくれ……!」
「でも、行かないと。ガルムさんやアルトさんと離れ離れになってしまうのは、嫌です……。」
「……!大丈夫だ、離れ離れになんてならない。王族だって事を荒立てるつもりはなさそうだったから、事情を説明すれば分かってくれるさ。だから、な?今はきちんと休んでいてくれ。」
体のダルさからなのか、感情のコントロールも上手くいかなくなってきた気がする。私はアルトさんの言葉を聞いて、安心して、起き上がろうとしていた体から力を抜いた。アルトさんは背中を支えてくれていたため、私が力を抜いたことに気づき、フッと微笑み私の体をベッドに横たえてくれた。
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