ルピナスは恋を知る

葉月庵

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308話

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ウォルトさんやソラさん達も合流して一通り家の中を見ていった所で、申し訳なさそうにソラさんが口を開く。

「こんな新築同然の家に僕達が入ってしまって本当に良かったんでしょうか……?」

「あぁ、構わないとも。ソラとレイがしばらく過ごす部屋も用意したから、今から見てくるといい。その間に俺達は自分達の部屋を見てくる。ウォルト、ソラ達の案内を頼めるか。」

「そんな、部屋まで用意していただくなんて、本当に申し訳ないです。ですが、ありがとうございます……!」

「さ、ソラ様、レイ様。こちら、ご案内します。」

「すみません、よろしくお願いします。レイ、行くよ。ガルムさんとアルトさん、それにハルさん。改めてありがとうございます。」

ソラさんがそう言って頭を下げると、レイさんも促されるまま頭を下げた。そしてウォルトさんについていったのを見届けてから私達も自分達の新しい部屋へと向かった。

「ここだな。真ん中がハル、その左隣がアルトで右隣が俺だな。さ、ハル。開けてみてくれ。最初に入るのはその部屋の持ち主の特権だからな。」

「わ、分かりました。では、開けますね。」

ガルムさんに促されるまま真ん中の扉を開けていく。私は思わず、思ったままの感想を言葉にしてしまう。

「な、なんか、広くないですか……?」

「それは当然だろう。なにせ、ハルの部屋だからな。一番広くて当然だろう。それに、基本俺達もここで過ごすからな。」

「安心してくれ。ハルが一人になりたい時には自分達の部屋へと戻るさ。最低限の家具はあるからな。」

「そ、そうなんですね……。」

そ、それにしたって、広くない……?以前のアルトさんの部屋で過ごしていた時も個人的には広すぎなくらいだったのに、それの1.5倍はありそうな広さだ。

私が新しい部屋を見回していると、アルトさんが私をベッドへと誘導する。

「さ、馬車での移動で疲れたろう。ハルは座っておいてくれるかい?……とは言ったけど、ハルは荷解きを手伝うと言うのだろう?」

「はい……!勿論です……!」

「分かった。じゃあハルは、俺達のバッグから荷物を取り出していってくれるかい?この魔石を持ちながらであれば、ハルの魔力でも取り出せるだろう。」

そうして私はアルトさんから魔石を受け取る。バッグの中には沢山荷物が詰まっていて重さがそれなりにあるため、ベッドへ一旦置いてもらった。

こうして始まった荷解きは、役割分担して行ったおかげで思いのほか早く終わったのだった。
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