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314話
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騎士の方に案内され到着したのは、以前通された広間だった。ただ、以前とは違い、既にそこに王様がいた。
「久しいな。ふむ、そちらが話の龍人の子か。あぁ、頭は下げずともよい。」
私達が片膝をついて頭を下げようとすると、王様がそれを制止する。
最初にレイさんの話をするなんて……。やっぱり、レイさんを使って何かしてくるのかな……?
「して、何故その龍人の子を連れている?まさか数少ない、ましてやあまり他の種族と関わりを持たない龍人と道中でばったり出会ったなどとはいうまい?」
「……こちらの龍人の子はその兄と一緒に、一時的に俺達の家で暮らしてもらっています。何やら元の所で、親のいない生活が限界そうに見えまして。」
「訳あり、ということか……。そういうことなら、余達王族がその子の兄と纏めて引き取ってもよいぞ?」
な、何で引き取るなんて……。や、やっぱり、王族側に引き込むのが王様の狙い……!?
そんな思いが顔に出ていたのか、雰囲気を察知したのか、王様は"はぁ"と息を一つ漏らす。
「そんな目で見るでない。何も余の私利私欲のためではない。そなたらも龍人が抱える危険性について知っておるだろう?」
「危険性……?」
「何?一緒に暮らしているのに知らんのか。……まぁ余からは、龍人のある特性を欲する輩がいるとだけ言っておこう。」
つまり、龍人さんが私達と同じ環境で暮らすのは危険、ということ……?
すると、ギュッと私の服を掴むレイさんの手に力がこもる。その変化に私はレイさんの方を見る。
「レイさん……?」
「やっぱり僕……、ハルお兄ちゃん達と暮らしちゃダメなの……?迷惑、かけちゃう……?」
「そ……、」
"そんなことはありませんよ"そう口にするより先に王様が、口を開く。王様が話す素振りが見えたため、私は口を閉じざるをえなかった。
「ふむ、その様子であれば余の助けは要らぬようだな。それにしてもやけに懐いているようだな。そなたらであれば大丈夫だと思っていたが、やはりぞんざいな扱いはしていないようだな。」
そこで一区切りつけた王様は何か自分の中で決めたかのように頷いた。
「それも踏まえて、余とてしはその子達の同居人ではなく、家族になってもらいたい。一国の騎士団長並の戦力をもつ人物が二人もいるのだ。王城ほどではないにしろ、安全なはずだろう。」
「お言葉ですが、このまま同居人としての関係ではいけないのですか。」
「何、絶対に龍人を蔑ろにしないという保険が欲しいのだ。同居人ではなく家族になれば、責任が伴ってくるからな。つまりはそういうことだ。そなた達であれば、この続きは言わずとも分かるであろう?……さて、一番重要なことを聞こう。龍人の子よ、ハル達の家族になりたくはないか?」
「……いいの?ハルお兄ちゃん、僕のママになってくれるの?ガルムお兄ちゃんとアルトお兄ちゃんもパパになってくれるの?」
レイさんはこちらを伺うように、けれども期待に満ちた目で私の顔を、お二人の顔を見つめてくる。それに最初に反応したのはガルムさんだった。
「……確かに、ここしばらくレイと一緒に過ごしてきて、子供がいたらこんな生活なのかと、そんな気分だった。一緒に幸せを築き上げるのも良いかと思った。」
「俺もガルムと同じ気持ちだ。ただの哀れみなのかと問われれば、少しはあるかもしれない。だが、レイを俺達の家族の一員として迎え入れてもいい、そんな気持ちがあるのも事実だ。だから後は、ハルの気持ち次第だ。」
「私は……、」
「久しいな。ふむ、そちらが話の龍人の子か。あぁ、頭は下げずともよい。」
私達が片膝をついて頭を下げようとすると、王様がそれを制止する。
最初にレイさんの話をするなんて……。やっぱり、レイさんを使って何かしてくるのかな……?
「して、何故その龍人の子を連れている?まさか数少ない、ましてやあまり他の種族と関わりを持たない龍人と道中でばったり出会ったなどとはいうまい?」
「……こちらの龍人の子はその兄と一緒に、一時的に俺達の家で暮らしてもらっています。何やら元の所で、親のいない生活が限界そうに見えまして。」
「訳あり、ということか……。そういうことなら、余達王族がその子の兄と纏めて引き取ってもよいぞ?」
な、何で引き取るなんて……。や、やっぱり、王族側に引き込むのが王様の狙い……!?
そんな思いが顔に出ていたのか、雰囲気を察知したのか、王様は"はぁ"と息を一つ漏らす。
「そんな目で見るでない。何も余の私利私欲のためではない。そなたらも龍人が抱える危険性について知っておるだろう?」
「危険性……?」
「何?一緒に暮らしているのに知らんのか。……まぁ余からは、龍人のある特性を欲する輩がいるとだけ言っておこう。」
つまり、龍人さんが私達と同じ環境で暮らすのは危険、ということ……?
すると、ギュッと私の服を掴むレイさんの手に力がこもる。その変化に私はレイさんの方を見る。
「レイさん……?」
「やっぱり僕……、ハルお兄ちゃん達と暮らしちゃダメなの……?迷惑、かけちゃう……?」
「そ……、」
"そんなことはありませんよ"そう口にするより先に王様が、口を開く。王様が話す素振りが見えたため、私は口を閉じざるをえなかった。
「ふむ、その様子であれば余の助けは要らぬようだな。それにしてもやけに懐いているようだな。そなたらであれば大丈夫だと思っていたが、やはりぞんざいな扱いはしていないようだな。」
そこで一区切りつけた王様は何か自分の中で決めたかのように頷いた。
「それも踏まえて、余とてしはその子達の同居人ではなく、家族になってもらいたい。一国の騎士団長並の戦力をもつ人物が二人もいるのだ。王城ほどではないにしろ、安全なはずだろう。」
「お言葉ですが、このまま同居人としての関係ではいけないのですか。」
「何、絶対に龍人を蔑ろにしないという保険が欲しいのだ。同居人ではなく家族になれば、責任が伴ってくるからな。つまりはそういうことだ。そなた達であれば、この続きは言わずとも分かるであろう?……さて、一番重要なことを聞こう。龍人の子よ、ハル達の家族になりたくはないか?」
「……いいの?ハルお兄ちゃん、僕のママになってくれるの?ガルムお兄ちゃんとアルトお兄ちゃんもパパになってくれるの?」
レイさんはこちらを伺うように、けれども期待に満ちた目で私の顔を、お二人の顔を見つめてくる。それに最初に反応したのはガルムさんだった。
「……確かに、ここしばらくレイと一緒に過ごしてきて、子供がいたらこんな生活なのかと、そんな気分だった。一緒に幸せを築き上げるのも良いかと思った。」
「俺もガルムと同じ気持ちだ。ただの哀れみなのかと問われれば、少しはあるかもしれない。だが、レイを俺達の家族の一員として迎え入れてもいい、そんな気持ちがあるのも事実だ。だから後は、ハルの気持ち次第だ。」
「私は……、」
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