72 / 335
72話
「二人同時に付き合っても良いか、だって?もちろん、それで構わない。」
「えっ?良いんですか?」
少し後にガルムさん達がやってきて、先程の答えを伝えると、こう返ってきた。私としては、二人同時だなんて失礼になるかと思っていたため、ガルムさんの返答に、呆気に取られてしまった。
「あぁ。だってそれは、少なくとも気はあるってことだろう?それなら、チャンスがあるってことだ。だろう?」
「俺も二人同時でも大丈夫だ。絶対に惚れさせる自信があるからな。」
アルトさんからもこう返されてしまっては後に引けなかった。
「よ、よろしくお願いします……。」
「「あぁ。」」
こうして私はガルムさんとアルトさん、同時に付き合うことになった。ただ、ここで問題が一つ発生した。そう、今まで色恋に触れてこなかった私には、恋人同士の接し方について何も知らかったのである。
現に、あの後依頼を受注して討伐に向かう最中にも何をしたら良いのか分からず、ガルムさんとアルトさんの顔を交互にワタワタと忙しなく見ていた。すると、パチッとアルトさんと目が合った。
「ん?どうしたんだ?俺の顔に何か付いているのかな?」
「い、いえ。その……、こ、恋人って何をするのか分からなくって……。」
「ククッ、ハルは本当に可愛いな。なら、手を繋ごうか。ほら。」
「は、はい……。では、失礼します。」
そう言って私は恐る恐る差し出された手に自分の手を乗せる。すると、優しくギュッと握りしめられ、身体をビクッと震わせる。アルトさんの顔を見ると、優しく微笑まれている。まるでエスコートされているみたいだ。
「さぁ、行こうか。」
そして、アルトさんは私の隣に並んで歩き出す。内心ドキドキしっぱなしで気付かなかったが、歩きやすいように、歩幅を調整してくれていた。その様子をジトッと見ていたガルムさんはこう告げる。
「帰りは俺だな。」
帰りもこんな感じで手を繋ぐのかと私は恥ずかしさで頭がパンクしてきていた。
なんか、今日はずっと顔が赤い気がする……。
何やらさっきからずっと嬉しそうにニコニコしているアルトさんから視線を感じる。恥ずかしさのあまり、何かしてしまったのかと思い、聞いていみる。
「あ、あの、何かありましたか?」
「ん?いや、こんなに可愛らしいハルがこんなに近くにいるなんて嬉しくってね。嫌だったかな?」
「っ~~///!!」
私は、聞いたことに若干後悔した。こんなにまっすぐに好意を伝えてくるなんて。おかげでますます顔が赤くなってしまった。私はより口角が上がったアルトさんの視線から逃げるように顔を下に向けた。
「えっ?良いんですか?」
少し後にガルムさん達がやってきて、先程の答えを伝えると、こう返ってきた。私としては、二人同時だなんて失礼になるかと思っていたため、ガルムさんの返答に、呆気に取られてしまった。
「あぁ。だってそれは、少なくとも気はあるってことだろう?それなら、チャンスがあるってことだ。だろう?」
「俺も二人同時でも大丈夫だ。絶対に惚れさせる自信があるからな。」
アルトさんからもこう返されてしまっては後に引けなかった。
「よ、よろしくお願いします……。」
「「あぁ。」」
こうして私はガルムさんとアルトさん、同時に付き合うことになった。ただ、ここで問題が一つ発生した。そう、今まで色恋に触れてこなかった私には、恋人同士の接し方について何も知らかったのである。
現に、あの後依頼を受注して討伐に向かう最中にも何をしたら良いのか分からず、ガルムさんとアルトさんの顔を交互にワタワタと忙しなく見ていた。すると、パチッとアルトさんと目が合った。
「ん?どうしたんだ?俺の顔に何か付いているのかな?」
「い、いえ。その……、こ、恋人って何をするのか分からなくって……。」
「ククッ、ハルは本当に可愛いな。なら、手を繋ごうか。ほら。」
「は、はい……。では、失礼します。」
そう言って私は恐る恐る差し出された手に自分の手を乗せる。すると、優しくギュッと握りしめられ、身体をビクッと震わせる。アルトさんの顔を見ると、優しく微笑まれている。まるでエスコートされているみたいだ。
「さぁ、行こうか。」
そして、アルトさんは私の隣に並んで歩き出す。内心ドキドキしっぱなしで気付かなかったが、歩きやすいように、歩幅を調整してくれていた。その様子をジトッと見ていたガルムさんはこう告げる。
「帰りは俺だな。」
帰りもこんな感じで手を繋ぐのかと私は恥ずかしさで頭がパンクしてきていた。
なんか、今日はずっと顔が赤い気がする……。
何やらさっきからずっと嬉しそうにニコニコしているアルトさんから視線を感じる。恥ずかしさのあまり、何かしてしまったのかと思い、聞いていみる。
「あ、あの、何かありましたか?」
「ん?いや、こんなに可愛らしいハルがこんなに近くにいるなんて嬉しくってね。嫌だったかな?」
「っ~~///!!」
私は、聞いたことに若干後悔した。こんなにまっすぐに好意を伝えてくるなんて。おかげでますます顔が赤くなってしまった。私はより口角が上がったアルトさんの視線から逃げるように顔を下に向けた。
あなたにおすすめの小説
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
【本編完結】落ちた先の異世界で番と言われてもわかりません
ミミナガ
BL
この世界では落ち人(おちびと)と呼ばれる異世界人がたまに現れるが、特に珍しくもない存在だった。
14歳のイオは家族が留守中に高熱を出してそのまま永眠し、気が付くとこの世界に転生していた。そして冒険者ギルドのギルドマスターに拾われ生活する術を教わった。
それから5年、Cランク冒険者として採取を専門に細々と生計を立てていた。
ある日Sランク冒険者のオオカミ獣人と出会い、猛アピールをされる。その上自分のことを「番」だと言うのだが、人族であるイオには番の感覚がわからないので戸惑うばかり。
使命も役割もチートもない異世界転生で健気に生きていく自己肯定感低めの真面目な青年と、甘やかしてくれるハイスペック年上オオカミ獣人の話です。
ベッタベタの王道異世界転生BLを目指しました。
本編完結。番外編は不定期更新です。R-15は保険。
コメント欄に関しまして、ネタバレ配慮は特にしていませんのでネタバレ厳禁の方はご注意下さい。
神獣様の森にて。
しゅ
BL
どこ、ここ.......?
俺は橋本 俊。
残業終わり、会社のエレベーターに乗ったはずだった。
そう。そのはずである。
いつもの日常から、急に非日常になり、日常に変わる、そんなお話。
7話完結。完結後、別のペアの話を更新致します。
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
魔王様の執着から逃れたいっ!
クズねこ
BL
「孤独をわかってくれるのは君だけなんだ、死ぬまで一緒にいようね」
魔王様に執着されて俺の普通の生活は終わりを迎えた。いつからこの魔王城にいるかわからない。ずっと外に出させてもらってないんだよね
俺がいれば魔王様は安心して楽しく生活が送れる。俺さえ我慢すれば大丈夫なんだ‥‥‥でも、自由になりたい
魔王様に縛られず、また自由な生活がしたい。
他の人と話すだけでその人は罰を与えられ、生活も制限される。そんな生活は苦しい。心が壊れそう
だから、心が壊れてしまう前に逃げ出さなくてはいけないの
でも、最近思うんだよね。魔王様のことあんまり考えてなかったって。
あの頃は、魔王様から逃げ出すことしか考えてなかった。
ずっと、執着されて辛かったのは本当だけど、もう少し魔王様のこと考えられたんじゃないかな?
はじめは、魔王様の愛を受け入れられず苦しんでいたユキ。自由を求めてある人の家にお世話になります。
魔王様と離れて自由を手に入れたユキは魔王様のことを思い返し、もう少し魔王様の気持ちをわかってあげればよかったかな? と言う気持ちが湧いてきます。
次に魔王様に会った時、ユキは魔王様の愛を受け入れるのでしょうか?
それとも受け入れずに他の人のところへ行ってしまうのでしょうか?
三角関係が繰り広げる執着BLストーリーをぜひ、お楽しみください。
誰と一緒になって欲しい など思ってくださりましたら、感想で待ってますっ
『面白い』『好きっ』と、思われましたら、♡やお気に入り登録をしていただけると嬉しいですっ
第一章 魔王様の執着から逃れたいっ 連載中❗️
第二章 自由を求めてお世話になりますっ
第三章 魔王様に見つかりますっ
第四章 ハッピーエンドを目指しますっ
週一更新! 日曜日に更新しますっ!