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75話
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なんでこんな事に……。
私は今、鏡の前でサリアさん達によってコーディネートされた姿を眺めていた。まさかあの一言でこうなるとは思いもしなかった。
時は昨日に遡る。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「デート、デートかぁ……。」
熊の蔵での仕事の休憩中に明日の事を思いだし、思わず呟いてしまっていた。それを、丁度通りかかったサリアさんに聞かれていた。
「なんだいハルちゃん。今度デートしにいくのかい?なに、明日!?お出かけ用の服は持っているのかい?ない?なら、ちょいとついてきな。」
そうやってトントン拍子で話が進み、あっという間にサリアさん宅のとある一室に連れて行かれた。そこからも怒涛の展開だった。突然いなくなったかと思うと、服を大量に持ってきて、ああでもないこうでもないと私に服をあてがっていった。たまたま休みだったベルさんも途中から加わり、二人して私をどう着飾るか悩んでいた。
そしてやっと決まったのがこの一着というわけだ。ふわっとした軽い感じがありつつ、袖にフリルの施されたシャツに、少し高めの位置の緩いパンツ。そして、それを締めるための大きめのリボン。髪に関してもいつもと変えようということで、耳の辺りの髪を後ろに持っていきクルッと纏めてから髪紐で結んで固定し、他の髪はその下からスッと垂れている感じだ。サリアさんからは当日はこうするようにとやり方を練習させられた。
「よし、良いじゃないか!服は良かったら、そのままもらっておくれ。」
「そんな、悪いですよ……!」
「いいのいいの、旦那があまりに買うもんだから、着れきれなくてね。服もハルちゃんに着られる方が喜ぶよ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
私は、今度何かお返ししなくてはと思いながら、お礼を伝えた。すると、いいことを思いついたとばかりにベルさんが口を開く。
「ハルちゃん、デート中いい感じになったらこう言うと良い。……ってな。男なら絶対喜ぶから!」
♢♢♢♢♢♢♢♢
そう言えば、最後にベルさんがこんなことを言っていたな。直後にサリアさんの拳骨が飛んでいたが……。ガルムさんも喜んでくれるなら、言ってみようかな。
そう思いながら、鏡を見て昨日教えてもらった通りに髪を結う。出来栄えをみて一応大丈夫なことを確認する。先に外で待っていると言ったガルムさんを持たせる訳にはいかないので、これまたサリアさんに頂いたバッグを持って、急いで部屋を出る。
サリアさん達を疑うわけではないけれど、ちゃんとデートっぽい格好になっているのかな……?それに、私なんかに似合っているのかな……?
階段を降りる度にどんどん不安が押し寄せてくる。私は、せめてガルムさんをがっかりさせるようなことはないようにと願いながら外へと続く扉を開けた。
私は今、鏡の前でサリアさん達によってコーディネートされた姿を眺めていた。まさかあの一言でこうなるとは思いもしなかった。
時は昨日に遡る。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「デート、デートかぁ……。」
熊の蔵での仕事の休憩中に明日の事を思いだし、思わず呟いてしまっていた。それを、丁度通りかかったサリアさんに聞かれていた。
「なんだいハルちゃん。今度デートしにいくのかい?なに、明日!?お出かけ用の服は持っているのかい?ない?なら、ちょいとついてきな。」
そうやってトントン拍子で話が進み、あっという間にサリアさん宅のとある一室に連れて行かれた。そこからも怒涛の展開だった。突然いなくなったかと思うと、服を大量に持ってきて、ああでもないこうでもないと私に服をあてがっていった。たまたま休みだったベルさんも途中から加わり、二人して私をどう着飾るか悩んでいた。
そしてやっと決まったのがこの一着というわけだ。ふわっとした軽い感じがありつつ、袖にフリルの施されたシャツに、少し高めの位置の緩いパンツ。そして、それを締めるための大きめのリボン。髪に関してもいつもと変えようということで、耳の辺りの髪を後ろに持っていきクルッと纏めてから髪紐で結んで固定し、他の髪はその下からスッと垂れている感じだ。サリアさんからは当日はこうするようにとやり方を練習させられた。
「よし、良いじゃないか!服は良かったら、そのままもらっておくれ。」
「そんな、悪いですよ……!」
「いいのいいの、旦那があまりに買うもんだから、着れきれなくてね。服もハルちゃんに着られる方が喜ぶよ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
私は、今度何かお返ししなくてはと思いながら、お礼を伝えた。すると、いいことを思いついたとばかりにベルさんが口を開く。
「ハルちゃん、デート中いい感じになったらこう言うと良い。……ってな。男なら絶対喜ぶから!」
♢♢♢♢♢♢♢♢
そう言えば、最後にベルさんがこんなことを言っていたな。直後にサリアさんの拳骨が飛んでいたが……。ガルムさんも喜んでくれるなら、言ってみようかな。
そう思いながら、鏡を見て昨日教えてもらった通りに髪を結う。出来栄えをみて一応大丈夫なことを確認する。先に外で待っていると言ったガルムさんを持たせる訳にはいかないので、これまたサリアさんに頂いたバッグを持って、急いで部屋を出る。
サリアさん達を疑うわけではないけれど、ちゃんとデートっぽい格好になっているのかな……?それに、私なんかに似合っているのかな……?
階段を降りる度にどんどん不安が押し寄せてくる。私は、せめてガルムさんをがっかりさせるようなことはないようにと願いながら外へと続く扉を開けた。
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