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幕間 琥珀糖の夢
(2)
悪霊の記憶を甦らせて以来、梟の日常はすっかり変わってしまっていた。
側仕えを供に付けなければ、皇宮内の図書館や大画廊へ行くことすらもままならない。侍従も近衛も『影』の世話だけが仕事ではなく、他にも職務を抱えている。自分が移動するためだけに付き合わせるのは後ろめたく感じられ、結果的に梟は自室に籠ることが多くなった。彼らの目の届かない皇宮の外――つまり扇屋に出掛けるなど、論外だ。
その上忙しいはずの皇帝は、どうやってか公務を切り上げ、毎日必ず夕食時に押し掛けてくる。自室に呼び出すのではなく、梟に与えられた食事室までわざわざ足を運ぶのだ。なるべく慣れた環境で過ごさせるのがよいと医師に言われているのか、宮廷の儀礼に反しようとも、頑なに梟の日々の基盤を崩そうとはしない。
剣を持つことも皇宮の外に出ることも禁じられて、十日が過ぎた。自身を案じてのことと理解しているから不満を口に出すことはしないが、鬱屈した気持ちになるのは否めない。その状態で蜻蛉と二人顔を突き合わせて取る夕食は、当然楽しいものではなかった。
以前なら、侍従と近衛を交えて和やかな食卓を囲んでいた。彼らと交わす他愛のない会話を楽しむ食事は、ささやかな憩いの時間として梟が大切にしていたものだった。
それを奪われ、心の中を探るようにじっくりと観察されながらの夕食は、料理長が心を砕き、梟の好み通りに調えた品々であるにもかかわらず、紙を噛むように味気ない。とはいえ、残すと医師が駆け付ける騒動となるため、蜻蛉の視線に耐えながらとにかく手と口を動かし、義務感だけで終える夕食が続いていた。
(いつまでこんなことが続くのだろう)
ため息を隠すように手巾で口元を軽く拭いながら、梟はそれとなく、以前のように食事をしたいと訴えてみる。
「見張らなくても、ちゃんと食事は取る。蜻蛉は忙しいのだろう、無理せず務めを終えてきたらどうだ」
「心配は無用だ。思うに余は、政の細かなところまで目を配りすぎておるようだ」
そう言われることを想定していたかのように、淀みなく答えると、蜻蛉は席を立った。梟の後ろに控えるヘルムートが椅子を引き、歩み寄った蜻蛉に腰を取られ居間へと促されるまでが、流れるような一連の動作として行われる。目に見えない網に搦めとられ、引き寄せられているかのようだ。
共に過ごす時間とともに、蜻蛉と触れ合う時間も増えていた。単純に時間が伸びたわけではなく、占める割合と密度が増えたのだ。
とにかく側に置いて様子を見たい。目を離した隙に弱ってしまうのではないか、苦しむのではないかと思うと、居ても立っても居られず側を離れることなどできない。――そんな風に思われているのではと誤解してしまいそうなほど、憂いを秘めた眼差しで梟を包んでくる。
幼い頃、高熱で寝込んだ枕元から一晩中離れなかった、半泣きの兄の顔。たまたま父が不在の夜に突然熱を出した弟と二人、不安でたまらず――苦しむ弟が可哀相でたまらず、その苦しみを取り去ることのできない自分が悔しい、できることなら代わってやりたいと、付きっきりで額を冷やしてくれた。
翌朝けろりと回復した弟を前に、安堵のあまりまたも半泣きで、つらい目に遭わせてしまったと自らを責めた兄。何も悪くないのに、そんなに心配させてしまって――心配してもらえて、うれしくて胸がいっぱいになった。そして、そんなことを思ってしまう自分はなんて悪い子なのだろう、きれいな兄さまとどうしてこんなに違うのだろうと怖くなり、幼い兄弟は互いにしがみついて――泣き疲れて眠りに落ちたのだった。
あの時の兄のような心配を、蜻蛉は抱いているのだろうか。――肉親に向けるような感情を。
悪霊の一件から、蜻蛉は毎夜同じ寝台で眠っても、手を出してくることはなくなった。悪霊憑きに触れようとする者などいないから、それは当然のことであり、未だに寝室を分けないことの方が奇異なのだが、蜻蛉の態度に梟を忌む様子は見られない。それどころか、毎日こうして手厚く様子を窺おうとする。
だから誤解しそうになる。「愛している」というのは執着の言葉ではなく、もしかしたら、家族の愛情で梟を守ろうとしているのではないかと。
(姉妹はいるが、弟はいないと言っていたな…。蜻蛉は弟が欲しくなったのだろうか)
まさか、と埒もない思いつきは、さすがにすぐ打ち消した。受け入れることのできない感情だからといって、自分に理解できるものに置き換えてみても、問題の解決にはならない。
しかしその空想は、思い掛けず梟の心を躍らせた。蜻蛉が兄なら、あの可愛い三兄妹は甥と姪ということになる。そして甥と姪というなら、生家の兄も家庭を持ち子がいても不思議ではなく、血の繋がった甥や姪がいるかもしれない。
父と兄しか家族がおらず、その縁すらも薄い梟にとって、その可能性は胸を膨らませるものだった。愛しいという感情を知った今、兄の血を引く甥や姪という存在は、空想だけでも梟の心を甘く疼かせる。会うことはできないが、その存在を知ることができたなら、毎日の祈りに彼らの名を加えて、その幸せを願うのに。
まさかにも自分の態度から、想い人が幻の甥と姪の存在へ思考を飛躍させているとは思いもしない蜻蛉は、居間の長椅子に共に腰掛けた梟の素直さに目を留めた。いつもなら、侍従の目がある中密着されるのを嫌がり、さりげなく距離を取ろうとするのに、抱き寄せても抗う様子を見せない。
今日一日を自室で過ごした梟に、気持ちの変化が生じるようなことは起こりにくく、それは会話の弾まない夕食でも確認済みだったが、一体何があったというのか。
(相変わらず、そなたは謎だな…)
訝しくは思うが、想い人に素直に身を寄せられて、気を悪くする男がいるわけもない。そして、理由は不明ながらも良い雰囲気の主たちに、気づかないヘルムートではない。好機到来とばかりにエルマーに合図すると、例の品を持って来させる。
「エルマーが珍しいものを見つけてまいりました。どうぞお試しを」
盆に載せられた華奢な脚付きの玻璃の皿を目の前に差し出され、梟は戸惑ってヘルムートを見た。その皿に並んだものが何なのか、見当もつかなかったからだ。
蜻蛉も初めて目にする物らしく、ほう、と呟くように声を洩らす。
「これは…美しいな。異国の菓子か」
「はい、陛下。東方より取り寄せたものを厨房で再現した、琥珀糖というものでございます」
暗に安全であると申し添えつつ、ヘルムートが梟を窺うと、しげしげと興味深そうに皿の中を見つめている。常にはないその様子に、侍従一同は内心で大いに快哉を叫んだ。
側仕えを供に付けなければ、皇宮内の図書館や大画廊へ行くことすらもままならない。侍従も近衛も『影』の世話だけが仕事ではなく、他にも職務を抱えている。自分が移動するためだけに付き合わせるのは後ろめたく感じられ、結果的に梟は自室に籠ることが多くなった。彼らの目の届かない皇宮の外――つまり扇屋に出掛けるなど、論外だ。
その上忙しいはずの皇帝は、どうやってか公務を切り上げ、毎日必ず夕食時に押し掛けてくる。自室に呼び出すのではなく、梟に与えられた食事室までわざわざ足を運ぶのだ。なるべく慣れた環境で過ごさせるのがよいと医師に言われているのか、宮廷の儀礼に反しようとも、頑なに梟の日々の基盤を崩そうとはしない。
剣を持つことも皇宮の外に出ることも禁じられて、十日が過ぎた。自身を案じてのことと理解しているから不満を口に出すことはしないが、鬱屈した気持ちになるのは否めない。その状態で蜻蛉と二人顔を突き合わせて取る夕食は、当然楽しいものではなかった。
以前なら、侍従と近衛を交えて和やかな食卓を囲んでいた。彼らと交わす他愛のない会話を楽しむ食事は、ささやかな憩いの時間として梟が大切にしていたものだった。
それを奪われ、心の中を探るようにじっくりと観察されながらの夕食は、料理長が心を砕き、梟の好み通りに調えた品々であるにもかかわらず、紙を噛むように味気ない。とはいえ、残すと医師が駆け付ける騒動となるため、蜻蛉の視線に耐えながらとにかく手と口を動かし、義務感だけで終える夕食が続いていた。
(いつまでこんなことが続くのだろう)
ため息を隠すように手巾で口元を軽く拭いながら、梟はそれとなく、以前のように食事をしたいと訴えてみる。
「見張らなくても、ちゃんと食事は取る。蜻蛉は忙しいのだろう、無理せず務めを終えてきたらどうだ」
「心配は無用だ。思うに余は、政の細かなところまで目を配りすぎておるようだ」
そう言われることを想定していたかのように、淀みなく答えると、蜻蛉は席を立った。梟の後ろに控えるヘルムートが椅子を引き、歩み寄った蜻蛉に腰を取られ居間へと促されるまでが、流れるような一連の動作として行われる。目に見えない網に搦めとられ、引き寄せられているかのようだ。
共に過ごす時間とともに、蜻蛉と触れ合う時間も増えていた。単純に時間が伸びたわけではなく、占める割合と密度が増えたのだ。
とにかく側に置いて様子を見たい。目を離した隙に弱ってしまうのではないか、苦しむのではないかと思うと、居ても立っても居られず側を離れることなどできない。――そんな風に思われているのではと誤解してしまいそうなほど、憂いを秘めた眼差しで梟を包んでくる。
幼い頃、高熱で寝込んだ枕元から一晩中離れなかった、半泣きの兄の顔。たまたま父が不在の夜に突然熱を出した弟と二人、不安でたまらず――苦しむ弟が可哀相でたまらず、その苦しみを取り去ることのできない自分が悔しい、できることなら代わってやりたいと、付きっきりで額を冷やしてくれた。
翌朝けろりと回復した弟を前に、安堵のあまりまたも半泣きで、つらい目に遭わせてしまったと自らを責めた兄。何も悪くないのに、そんなに心配させてしまって――心配してもらえて、うれしくて胸がいっぱいになった。そして、そんなことを思ってしまう自分はなんて悪い子なのだろう、きれいな兄さまとどうしてこんなに違うのだろうと怖くなり、幼い兄弟は互いにしがみついて――泣き疲れて眠りに落ちたのだった。
あの時の兄のような心配を、蜻蛉は抱いているのだろうか。――肉親に向けるような感情を。
悪霊の一件から、蜻蛉は毎夜同じ寝台で眠っても、手を出してくることはなくなった。悪霊憑きに触れようとする者などいないから、それは当然のことであり、未だに寝室を分けないことの方が奇異なのだが、蜻蛉の態度に梟を忌む様子は見られない。それどころか、毎日こうして手厚く様子を窺おうとする。
だから誤解しそうになる。「愛している」というのは執着の言葉ではなく、もしかしたら、家族の愛情で梟を守ろうとしているのではないかと。
(姉妹はいるが、弟はいないと言っていたな…。蜻蛉は弟が欲しくなったのだろうか)
まさか、と埒もない思いつきは、さすがにすぐ打ち消した。受け入れることのできない感情だからといって、自分に理解できるものに置き換えてみても、問題の解決にはならない。
しかしその空想は、思い掛けず梟の心を躍らせた。蜻蛉が兄なら、あの可愛い三兄妹は甥と姪ということになる。そして甥と姪というなら、生家の兄も家庭を持ち子がいても不思議ではなく、血の繋がった甥や姪がいるかもしれない。
父と兄しか家族がおらず、その縁すらも薄い梟にとって、その可能性は胸を膨らませるものだった。愛しいという感情を知った今、兄の血を引く甥や姪という存在は、空想だけでも梟の心を甘く疼かせる。会うことはできないが、その存在を知ることができたなら、毎日の祈りに彼らの名を加えて、その幸せを願うのに。
まさかにも自分の態度から、想い人が幻の甥と姪の存在へ思考を飛躍させているとは思いもしない蜻蛉は、居間の長椅子に共に腰掛けた梟の素直さに目を留めた。いつもなら、侍従の目がある中密着されるのを嫌がり、さりげなく距離を取ろうとするのに、抱き寄せても抗う様子を見せない。
今日一日を自室で過ごした梟に、気持ちの変化が生じるようなことは起こりにくく、それは会話の弾まない夕食でも確認済みだったが、一体何があったというのか。
(相変わらず、そなたは謎だな…)
訝しくは思うが、想い人に素直に身を寄せられて、気を悪くする男がいるわけもない。そして、理由は不明ながらも良い雰囲気の主たちに、気づかないヘルムートではない。好機到来とばかりにエルマーに合図すると、例の品を持って来させる。
「エルマーが珍しいものを見つけてまいりました。どうぞお試しを」
盆に載せられた華奢な脚付きの玻璃の皿を目の前に差し出され、梟は戸惑ってヘルムートを見た。その皿に並んだものが何なのか、見当もつかなかったからだ。
蜻蛉も初めて目にする物らしく、ほう、と呟くように声を洩らす。
「これは…美しいな。異国の菓子か」
「はい、陛下。東方より取り寄せたものを厨房で再現した、琥珀糖というものでございます」
暗に安全であると申し添えつつ、ヘルムートが梟を窺うと、しげしげと興味深そうに皿の中を見つめている。常にはないその様子に、侍従一同は内心で大いに快哉を叫んだ。
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