傍観者を希望

静流

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「どの辺りで、内容が挿げ替えられてるのでしょうか?」

「アレは、セイ殿と同じ反応だったからな。もっと下だろうが、どうやったのかが問題だ」

「腐敗してますから、人為的に出来そうですしね」

「…嫌な事を言うな。普通なら、もう少し迂遠な言葉を使うものだ」

率直に述べたら、文句を付けてくるが、この状況で求める事でもないだろう。
冷めた視線を投げれば、目を逸らす程度には、理がないのは自覚しているようだ。

「そうは言っても、内部の立て直しは急務でしょう?改革の大本を、学園に求める位ですからね」

「精霊の子が、政治関与不可とは、全くもって嫌な慣例だな。宝の持ち腐れではないか」

「過分な評価に、礼を言うべきでしょうか?」

「不毛なだけだ。ただな、本気で口惜しいのだ」

読みが当たっていたようで、無茶な事を言うので、軽口を返せば、苦笑いを浮かべ手を振って拒否し、真顔になった。

「此方も、許されるのなら、領主を代行させてません。言っても、詮無いでしょう?」

「それを言われてはな。領主の座を奪って、要求する内容ではないな」

「陛下の所為でもありません。此ればかりは、理に反しない道を選ぶのが、為政者の勤めでしょうから、仕方がありません」

利を求めて、国を滅ぼしては意味がないと応じれば、肩を落としている。

「誠に為政者とは、思うように動けないな。権力があっても、不便極まりないだけだ」

「…それは、他の者の前でやれば顰蹙を買いますよ?」

「分かっているから、此処で口にしているのだ。間違っても、セイ殿は否定せぬだろうからな。子供等ではないが、私も此処が逃げ場だ」

一国の主が、何をやっていると呆れてくるが、他で息抜き出来ないと泣きつかれれば、無碍に断るのも気が引ける。

「いい大人が、何を言っているのですか?陛下、セイ様にこれ以上の、負担をかけないで下さい」

絆されそうになったら、アルフレッドが陛下に釘を刺し、代わりに拒否している。

「良いところで邪魔をするな。私は論外か?」

「当然です。王子殿下方は兎も角として、年長者が何を甘えているんですか?」

「私だけ除外されては、面白くないのだがな。1人蚊帳の外では、あんまりではないか?」

「そう主張されるのなら、もう少しは王子殿下方に歩み寄る方が先です」

アルフレッドが冷めきった視線で、寝言は不要だと言い捨てている。
長年の付き合いとはいえ、よく言えると見遣ったら、澄まし顔で控えていた。

「セイ様、如何なさいましたか?」

「アルフ、聞くまでもないだろう。よく、そう澄ましていられるな」

「陛下も、異なことを言われる。私は、間違った事は申し上げてないと存じますが?」

「セイ殿、この通り全く遠慮がないのが普通でな、驚くほどの事ではない」

さほど気にしてもいないような態度に、目を瞬かせていると、宰相殿が戻ってきた。
場の空気に、首を傾げたものの、何事もなかった様に腰掛けている。
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