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「セイ様、如何なさいましたか?」
「グレンは詰所だ。出るなと命じたのに、何をしているんだか」
「は?詰所にですか…」
流石にアルフレッドも、意表を突かれた様な顔をしている。
だが、瞬時に渋面になり、珍しく舌打ちまでしていた。
「それでは、打つ手がありませんね」
「そうなるね。何で寄りによって、そこに居るのかと思うだけだ」
命令違反もさる事ながら、自分から虎穴に飛び込まれては、助けようがない。
冷静沈着が売りではなかったのか、と無謀な行為に頭痛がしてくる。
「誠に申し訳ないのですが、件の女性は今は何処に居ますか?」
「先程グレンに言った場所で彷徨い中だよ」
「では…仮に今指示を出せば、遭遇は免れるのではありませんか?」
もっともな意見だが、自分の意思でそこに居るグレンが、動くかが問題だ。
「アルフが指示を出したとしても、動くと思うか?」
「既に命令違反ですから、半々でしょうが…試すだけの価値はあるかと存じます」
なんやかんや言っても、1番情に厚いのはアルフレッドのようだ。
頷いて同意を示した途端に、足早に退がって行く。
「可能な限り、接触しないように動いてくれるか?」
「は~い。みんなに伝えてくるね~」
何処までも、能天気な返事に苦笑するが、精霊にとっては他人事だ。
望みを聞いてくれるだけ、有り難いかと思い直した。
「セイ様。ご命令頂ければ、グレン殿をお連れしますが?」
「ライト。転移すれば、陛下の方にまで知れ渡ってしまうだけだ」
「多少の騒ぎにはなりますが、返って丁度いいのでは?」
「牽制にはなるが…今回は、グレンも処罰対象になるから、出来れば避けたいな」
「自業自得では?」
面白くなさそうな声音に、笑いが込み上げてきた。
ずっと潜んでいたのが、丸分かりだったからだ。
「そう拗ねるな。誰も悪気はなかっただろ?今後、私の下にいる所為で、些細な点で責められかねないからね」
「その辺の若造に劣る、とお思いですか?」
「ライトにすれば、アルフ達も幼児なのだろ?そう本気で怒っては、大人気ないと思うがな」
散々に言われたのを、根に持ったような反応だったが、言質を逆手にとれば微妙な空気が漂ってきた。
「セイ様の方が、意地が悪いですね。それを言われたら、お終いじゃないですか…」
「ライトも、半ば分かった上で拗ねているだろ?お互い様だよ」
ライトのボヤキに、ニッと笑って返せば、嘆息する雰囲気が感じられた。
何処か諦めが混じっているが、この状況を楽しんでいるようだ。
微かに笑っている気配が伝わってきて、全てが娯楽扱いだなと、私の方が力が抜ける。
「グレンは詰所だ。出るなと命じたのに、何をしているんだか」
「は?詰所にですか…」
流石にアルフレッドも、意表を突かれた様な顔をしている。
だが、瞬時に渋面になり、珍しく舌打ちまでしていた。
「それでは、打つ手がありませんね」
「そうなるね。何で寄りによって、そこに居るのかと思うだけだ」
命令違反もさる事ながら、自分から虎穴に飛び込まれては、助けようがない。
冷静沈着が売りではなかったのか、と無謀な行為に頭痛がしてくる。
「誠に申し訳ないのですが、件の女性は今は何処に居ますか?」
「先程グレンに言った場所で彷徨い中だよ」
「では…仮に今指示を出せば、遭遇は免れるのではありませんか?」
もっともな意見だが、自分の意思でそこに居るグレンが、動くかが問題だ。
「アルフが指示を出したとしても、動くと思うか?」
「既に命令違反ですから、半々でしょうが…試すだけの価値はあるかと存じます」
なんやかんや言っても、1番情に厚いのはアルフレッドのようだ。
頷いて同意を示した途端に、足早に退がって行く。
「可能な限り、接触しないように動いてくれるか?」
「は~い。みんなに伝えてくるね~」
何処までも、能天気な返事に苦笑するが、精霊にとっては他人事だ。
望みを聞いてくれるだけ、有り難いかと思い直した。
「セイ様。ご命令頂ければ、グレン殿をお連れしますが?」
「ライト。転移すれば、陛下の方にまで知れ渡ってしまうだけだ」
「多少の騒ぎにはなりますが、返って丁度いいのでは?」
「牽制にはなるが…今回は、グレンも処罰対象になるから、出来れば避けたいな」
「自業自得では?」
面白くなさそうな声音に、笑いが込み上げてきた。
ずっと潜んでいたのが、丸分かりだったからだ。
「そう拗ねるな。誰も悪気はなかっただろ?今後、私の下にいる所為で、些細な点で責められかねないからね」
「その辺の若造に劣る、とお思いですか?」
「ライトにすれば、アルフ達も幼児なのだろ?そう本気で怒っては、大人気ないと思うがな」
散々に言われたのを、根に持ったような反応だったが、言質を逆手にとれば微妙な空気が漂ってきた。
「セイ様の方が、意地が悪いですね。それを言われたら、お終いじゃないですか…」
「ライトも、半ば分かった上で拗ねているだろ?お互い様だよ」
ライトのボヤキに、ニッと笑って返せば、嘆息する雰囲気が感じられた。
何処か諦めが混じっているが、この状況を楽しんでいるようだ。
微かに笑っている気配が伝わってきて、全てが娯楽扱いだなと、私の方が力が抜ける。
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