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魔族と魔王と魔王軍と……④
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クレハと一緒に城の中に入って、また驚かされた。
広い、玄関ホールが広い!目の前に、目の前といっても少し歩くけど2階へ続くこれまたデカい階段もある。こんなの大きいショッピングモールとかでしか見たことない。それにいたるところに、光の柱のようなものが立っている。
「リョウト、どうしたの?行こう!」
「ごめんごめん。ちょっと広さに圧倒されちゃって…」
「そう?たぶんみんな今から行く場所に集まっていると思うから、出迎えがなくてごめんね!」
「あ、お気遣いなく………」
クレハはきっとすごいお嬢様だ。
「初めて見ると思うんだけど、そこら辺にある光の柱はいろんな部屋に行くためのワープゲートだから、下手に触れると迷子になるから気を付けてね。じゃあ、行こうか!」
クレハと一緒に2階へ上がる階段の途中の光の柱まで行き、光に触れた。
すると、光に包まれたかと思ったら、一瞬で目の前の景色が変わり、少しくらい大きな広間のようなところにワープした。
周りを見ると、およそ人間ではなさそうな魔族だろう人達?が広間の左右に並んでいる。
よく見ると、端っこの方にソリティアさんもいた。
………あの人魔族だったのか…。
小声でクレハに聞いてみる。
「あそこにソリティアさんがいるんだけど、本物だよな?」
「そうだよ!ソリティアは、私のお目付け役として人間の国について来てくれてたの。私を見守りやすいって理由でギルドの職員にもなっちゃって!」
そうなんだ…。
「君が、リョウト君だね」
突然、目の前に黒い渦が現れ、そこから緑の髪の騎士のような魔族が現れる。
「あ!パパ!久しぶり!」
クレハがそう言って、目の前に現れた騎士に抱きついた。
っていうことは、この魔族さんが魔王軍6幹部のアテクさんか。そして、俺のお義父さんになるかもしれない人。
魔族って人って一人称でいいのか迷ってたけど、一魔族っていうのも変だからもう人でいいや。
「初めまして!クレハさんのパートナーです。リョウトといいます。よろしくお願いします」
とりあえず、最初の印象が大事かなと思い、元気よく挨拶しておいた。
失敗してたら、殺されるかもしれない。
「ほぉ、さすが、クレハの選んだ相手だ。実力はともあれ礼儀はなっているみたいだな。」
失敗していなかったみたいだ。
「リョウト君、君とクレハは昨日からの知り合いだそうだね。私は親バカでね。娘の様子は時々見ているのだけれど、君みたいなタイプなら娘と結ばせても大丈夫そうだ。君みたいなちょっとクサいロマンチストは、狙って演じられるものでもないからね。娘を想う気持ちは多少なり本物だろう」
「はい!ありがとうございます!」
クレハも赤くなっている。何とか俺の立場は大丈夫そうだ。
「だが、私は良くてもこの家で否、城で一緒に暮らすものの中に君とクレハの中をよく思わないものがいては君も暮らしづらかろう。だから、その者たちに認めさせることが出来たら、私の方から今後のことや魔王候補の話などを改めてしてあげるよ。なぁ、お前たち。今お前たちの中にこの子たちを祝福できないものは誰がいる?」
アテクさんが、広間の他の皆に声をかけると3人が前へ出た。
「ほぉ、〈ジンス〉に〈ソラン〉と〈ソリティア〉か。リョウト君、君はクレハと共にこの3人から君たちのことを認めてもらうんだ。そうすれば、これからの話に進ませてもらおう」
「リョウト!頑張ろうね!」
アテクさんから、離れたクレハは俺の手を握り、目の前の目標へ意欲を示している。
俺は流れに追いつくだけで精いっぱいだ。
つまり、流れ流されやってきた土地で、平穏でなさそうな生活をせめて城の中では平穏に生きるために、俺とクレハの中を全員に認めさせないといけないわけか。で、認めてないのが、3人いると。その中にソリティアさんがいるのはなぜだろう?なんとなく認めてくれそうなのに…。
「じゃあ、私は仕事に戻るよ。リョウト君、頑張りたまえ。クレハ、私は応援しているよ」
アテクさんはそう言って、黒い渦を目の前に出現させ、その場から消えた。
あれもスキルなのだろうか?
気づいたら、周りにいた他の人たちも広間から消えていた。
残っているのは、クレハと俺と執事風のおじいさんソルドさんだ。
「あ、そうだ!ソルド!リョウトにステータスカードを作ってあげてよ!」
「わかりました。クレハ様」
「クレハ、ステータスカードって?」
俺がクレハに聞くと、代わりにソルドさんが答えてくれた。
「申し遅れました。私、この城で使用人をしています。〈ソルド〉と申します。リョウト様このたびはおめでとうございます。さて、ステータスカードですが、先日リョウト様がギルドで作られた冒険者カードより高性能野カード。と言えばわかりやすいかと思います。冒険者カードには、名前や種族、スキルなどしか書いていなかったかと思いますが、ステータスカードにはその名の通り、その方の力強さなども記載しておりまして、現在の強さを現在進行形で確認できるものになります。こちらを私のあるスキルで作成できますので、リョウト様に今から、作らせていただきます」
「な、なるほどです。ありがとうございます!」
「では、お手を拝借させてください。リョウト様の魔力から情報を読み取らせていただきます」
このソルドさんって人は、もしやとても万能な方なのでは?移動系のスキルに観察系スキルも持っているってことだよな?
「それと、ステータスカードが出来ましたら、クレハ様とリョウト様がこれから相手にしなくてはならないお三方にお二人のことを認めていただくための条件を事前に伺っておりますので、そちらのお話をさせていただければと思います…………。と、ステータスカードが完成しました。こちらをどうぞ」
すごい!ソルドさん!これは一家に一台ソルドさんなくらい万能だ!
「どう!ソルドさん!すごいでしょ!」
なぜか、クレハが胸を張る。可愛い。
「…。ありがとうございます!」
俺は俺のステータスカードを、ソルドさんから受け取り内容を確認する。
リョウトのステータスカード
名前 リョウト
種族 魔族
年齢 21歳
武器 ロングソード
スキル スロー
???
???
力 D
防 D
速 D
魔 E
体 D
運 A
すごい!冒険者カードと全然違う!
っていうか、俺、前世だと27歳だったのに、若返ってる!知らなかった!27歳のつもりだったのに!
なんかさっきから声に出さずに驚いてばかりだな。
まぁ、いいか。
それに、スキルも増えている。
能力も上がっているんじゃないだろう?
「クレハ?これは俺、なんか強くなってるのかな?」
わからないことばかりだったので、とりあえずクレハに聞いてみた。
広い、玄関ホールが広い!目の前に、目の前といっても少し歩くけど2階へ続くこれまたデカい階段もある。こんなの大きいショッピングモールとかでしか見たことない。それにいたるところに、光の柱のようなものが立っている。
「リョウト、どうしたの?行こう!」
「ごめんごめん。ちょっと広さに圧倒されちゃって…」
「そう?たぶんみんな今から行く場所に集まっていると思うから、出迎えがなくてごめんね!」
「あ、お気遣いなく………」
クレハはきっとすごいお嬢様だ。
「初めて見ると思うんだけど、そこら辺にある光の柱はいろんな部屋に行くためのワープゲートだから、下手に触れると迷子になるから気を付けてね。じゃあ、行こうか!」
クレハと一緒に2階へ上がる階段の途中の光の柱まで行き、光に触れた。
すると、光に包まれたかと思ったら、一瞬で目の前の景色が変わり、少しくらい大きな広間のようなところにワープした。
周りを見ると、およそ人間ではなさそうな魔族だろう人達?が広間の左右に並んでいる。
よく見ると、端っこの方にソリティアさんもいた。
………あの人魔族だったのか…。
小声でクレハに聞いてみる。
「あそこにソリティアさんがいるんだけど、本物だよな?」
「そうだよ!ソリティアは、私のお目付け役として人間の国について来てくれてたの。私を見守りやすいって理由でギルドの職員にもなっちゃって!」
そうなんだ…。
「君が、リョウト君だね」
突然、目の前に黒い渦が現れ、そこから緑の髪の騎士のような魔族が現れる。
「あ!パパ!久しぶり!」
クレハがそう言って、目の前に現れた騎士に抱きついた。
っていうことは、この魔族さんが魔王軍6幹部のアテクさんか。そして、俺のお義父さんになるかもしれない人。
魔族って人って一人称でいいのか迷ってたけど、一魔族っていうのも変だからもう人でいいや。
「初めまして!クレハさんのパートナーです。リョウトといいます。よろしくお願いします」
とりあえず、最初の印象が大事かなと思い、元気よく挨拶しておいた。
失敗してたら、殺されるかもしれない。
「ほぉ、さすが、クレハの選んだ相手だ。実力はともあれ礼儀はなっているみたいだな。」
失敗していなかったみたいだ。
「リョウト君、君とクレハは昨日からの知り合いだそうだね。私は親バカでね。娘の様子は時々見ているのだけれど、君みたいなタイプなら娘と結ばせても大丈夫そうだ。君みたいなちょっとクサいロマンチストは、狙って演じられるものでもないからね。娘を想う気持ちは多少なり本物だろう」
「はい!ありがとうございます!」
クレハも赤くなっている。何とか俺の立場は大丈夫そうだ。
「だが、私は良くてもこの家で否、城で一緒に暮らすものの中に君とクレハの中をよく思わないものがいては君も暮らしづらかろう。だから、その者たちに認めさせることが出来たら、私の方から今後のことや魔王候補の話などを改めてしてあげるよ。なぁ、お前たち。今お前たちの中にこの子たちを祝福できないものは誰がいる?」
アテクさんが、広間の他の皆に声をかけると3人が前へ出た。
「ほぉ、〈ジンス〉に〈ソラン〉と〈ソリティア〉か。リョウト君、君はクレハと共にこの3人から君たちのことを認めてもらうんだ。そうすれば、これからの話に進ませてもらおう」
「リョウト!頑張ろうね!」
アテクさんから、離れたクレハは俺の手を握り、目の前の目標へ意欲を示している。
俺は流れに追いつくだけで精いっぱいだ。
つまり、流れ流されやってきた土地で、平穏でなさそうな生活をせめて城の中では平穏に生きるために、俺とクレハの中を全員に認めさせないといけないわけか。で、認めてないのが、3人いると。その中にソリティアさんがいるのはなぜだろう?なんとなく認めてくれそうなのに…。
「じゃあ、私は仕事に戻るよ。リョウト君、頑張りたまえ。クレハ、私は応援しているよ」
アテクさんはそう言って、黒い渦を目の前に出現させ、その場から消えた。
あれもスキルなのだろうか?
気づいたら、周りにいた他の人たちも広間から消えていた。
残っているのは、クレハと俺と執事風のおじいさんソルドさんだ。
「あ、そうだ!ソルド!リョウトにステータスカードを作ってあげてよ!」
「わかりました。クレハ様」
「クレハ、ステータスカードって?」
俺がクレハに聞くと、代わりにソルドさんが答えてくれた。
「申し遅れました。私、この城で使用人をしています。〈ソルド〉と申します。リョウト様このたびはおめでとうございます。さて、ステータスカードですが、先日リョウト様がギルドで作られた冒険者カードより高性能野カード。と言えばわかりやすいかと思います。冒険者カードには、名前や種族、スキルなどしか書いていなかったかと思いますが、ステータスカードにはその名の通り、その方の力強さなども記載しておりまして、現在の強さを現在進行形で確認できるものになります。こちらを私のあるスキルで作成できますので、リョウト様に今から、作らせていただきます」
「な、なるほどです。ありがとうございます!」
「では、お手を拝借させてください。リョウト様の魔力から情報を読み取らせていただきます」
このソルドさんって人は、もしやとても万能な方なのでは?移動系のスキルに観察系スキルも持っているってことだよな?
「それと、ステータスカードが出来ましたら、クレハ様とリョウト様がこれから相手にしなくてはならないお三方にお二人のことを認めていただくための条件を事前に伺っておりますので、そちらのお話をさせていただければと思います…………。と、ステータスカードが完成しました。こちらをどうぞ」
すごい!ソルドさん!これは一家に一台ソルドさんなくらい万能だ!
「どう!ソルドさん!すごいでしょ!」
なぜか、クレハが胸を張る。可愛い。
「…。ありがとうございます!」
俺は俺のステータスカードを、ソルドさんから受け取り内容を確認する。
リョウトのステータスカード
名前 リョウト
種族 魔族
年齢 21歳
武器 ロングソード
スキル スロー
???
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力 D
防 D
速 D
魔 E
体 D
運 A
すごい!冒険者カードと全然違う!
っていうか、俺、前世だと27歳だったのに、若返ってる!知らなかった!27歳のつもりだったのに!
なんかさっきから声に出さずに驚いてばかりだな。
まぁ、いいか。
それに、スキルも増えている。
能力も上がっているんじゃないだろう?
「クレハ?これは俺、なんか強くなってるのかな?」
わからないことばかりだったので、とりあえずクレハに聞いてみた。
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